【コラボショートショート】くまと肉まんと弓張り月
1996年、春。
無事に大学生になった俺は、これから始まるキャンパスライフに胸を躍らせていた。
出来ることなら小柄で目の大きな可愛い女の子と付き合いたいと思いながら、構内を歩いていると、後ろから熱い視線を感じた。
「早速、出会いが!?」と期待し、振り返ると、そこには、小柄で目の大きな「男の子」が、キラキラした目でこちらを見つめていた。時代はアムラーブーム、女子高生がミニスカ・ルーズソックスを履き、男性のファッションもビッグシルエットで腰履きの時代に、その男は自分の体型にあ