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タスクシュートで読書が捗る!その効果と実践方法

読書がなかなか続かないと感じることは、誰しもあるのではないだろうか。私もその一人だった。興味深い本を手に取っても、途中で読むのをやめてしまうことが多く、最後まで読み切ることができない。そんな状況を変えたのが「タスクシュート」との出会いだった。本記事では、タスクシュートを活用して読書を習慣化し、最後まで本を読み切る方法について、私の経験を交えて紹介しようと思う。


タスクシュートの効果

読書にタスクシュートを本格的に使い始めたのは半年前のことだ。100日チャレンジという、タスクシュートを学び実践するオンラインイベントに参加したのがきっかけだった。ここでの目標として、これまで読み切れなかった本を読み切ることに決めた。読書タスクをルーチンにし、1日1分でも読むことを習慣にすることで、自然と読書が日常の一部となった。

このときに読んだのは、『帳簿の世界史』と『シグナル&ノイズ』という本だ。どちらも翻訳書で、ページ数も多い。面白いと思って読み始めるものの、途中でやめてしばらく経ってしまい、内容を完全に忘れてしまって、また最初から読み直すということを4、5回繰り返していた。何度も読み直しを繰り返していた本なので、いい加減読み通したいと思い、この本を選んだ。

やり方は本当に簡単だ。タスクシュートに読書をルーチンタスクとして登録する、そして、毎日1分でいいので着手する。それだけだ。
自分は「📖帳簿の世界史」と「📖シグナル&ノイズ」というタスクをルーチンにして、毎日ちょこちょこ本を読んでいった。

結果として、100日では読みきれなかったのだが、半年ほどかけて、読了することができた。
本当に1分しか読んでいない日もあったし、なんなら開くだけのような時もあったが、途中で投げ出すことはなかった。
はじめるときは、時間が取れるか、読む気になるか、続けられるのか、課題がたくさんある気がして、自信がなかった。それでも、結果として、読み切ることができた。

これをきっかけに、他の本も読むようになり、読書はすっかり習慣になっている。

読書時間を見つける

タスクシュートを使ってよかったのは、どのタイミングで本を読むのが自分に合っているかを見つけることができたことだ。無理な時間に読もうとして挫折して自信を失うという負のスパイラルから抜け出せた。

タスクシュートには「ルーチン」というのがある。過去の行動記録のうち、1日のなかで絶対にやることをルーチンとして設定する。トイレに行くとか、ご飯を食べるとか、お風呂に入るとか、そういうことがざーっとルーチンとして並ぶ。ルーチンは実行順に並べておく。

この中に、読書のタスクを組み込む。

そうすると、これまで見えてこなかったことが見えてくる。

たとえば、朝ごはんの前に本を読もうとしているけれど、洗濯を始めてしまって読めてないな、と気づく。
気づいたら、時間帯を変えてみる。
例えば、朝ごはんの前はやめて、お昼休みの時間にしてみて、何日かやってみる。
しっくりこなかったら、また変える。
これを繰り返すと、自分が本を読める時間帯が見つかる。

なんとなく、毎日読めてないなぁと思っているのとは違う。
この時間帯だとダメだなというのがわかるから、手が打てる。

毎日のルーチンを見るだけでもわかるけれど、過去ログをみると、もっとはっきりわかる。
なんとなく朝はできていない気がするなぁという感覚があったら、過去ログを見る。
そうすると、ここ1週間、朝できたことは1度もない、という事実がはっきり示される。
もう朝じゃなくてもいいや、と見切りがつけられる。
もちろん、朝できるように工夫をするというのもありだ。

曖昧な記憶ではなくて、記録として確認できるから、行動を修正しやすいのだ。

タイミングにこだわりすぎない

しっくりくる時間帯を見つけられたのはとてもよかったが、その時間にこだわりすぎると、またうまくいかなくなる。

いつも夜に読んでいるのだが、たまに、布団に入るのが遅くなってしまう時がある。そういうときに、無理やり読むと、睡眠時間が削られる。これはまったくよろしくない。

それなら、寝る前まで引っ張らないで、他の時間に1ページだけでも読んでおけばいい。本を開くだけ、1行読むだけであれば、寝る前でなくてもできる。ハードルをとにかく下げて、とりあえず日中に着手だけしておくと、夜になって自分を追い込まずに済む。

自分にあった時間を見つける

やりたいことは朝やるといい!という話をよく聞く。それを受けて自分も、読書の時間を朝に設定してみたのだが、ことごとく読めない。朝起きるのはそんなに早くないから、家事や朝食とバタバタしているうちに、あっという間に始業時間。読書なんて、まったくできない。
それを、夜寝る前にしてみたら、すんなり読めるようになった。何となくぼーっとスマホを見ていた時間を読書に変えたら、15分〜30分時間を捻出できた。
自分に合わない時間帯にこだわるよりも、自分がやりやすい時間を見つける方がいい。

ながら読みで習慣にする

「ながら読み」は習慣化に役立った。歯磨きしながら、ドライヤーをしながら、とりあえず1ページだけでも読むようにした。これでとりあえず、1分着手の条件は満たす。どうせ手持ち無沙汰な時間なので、頑張らなくても本が読め、とりあえず読むという習慣をつけるのに役立った。

本を開くだけでも意味がある

読書を続けていて気づいた。本を開くだけでも意味があると。
3日間全く開かなかった時よりも、1文字だけでも開いて見ていた時の方が読書の継続感が保たれていた。時間がないときは開くだけでもいい。それだけでも、読書感が続く。
リセットして、最初から読み直さなきゃとならない。続きを読み進めようという気になる。

夢中になれる本を読む

自分が夢中になれるような小説を読むと、本が読める時間を発見しやすい。どんどん読み進めたいので、小さい隙間時間も読書に使うようになる。朝起きてすぐ、ぼーっとしている時も読めたり、仕事の休憩時間や昼休み、ご飯を食べた後の少しだらだらする時間にも読めることがわかった。

ハイライトよりドッグイヤー

これは、Kindleを使っていて思ったことだが、ハイライトよりもドッグイヤーの方がいいなと思う。

Kindleを使っていると、ハイライトした文章しか見返さないことがよくある。何でそこに線を引いたのか、何の脈絡で出てきたのか、サッパリ思い出せない。
ドッグイヤーにしておくと、ページ全体を再度読み返すことになる。文脈ごと読み返せるので、なにが気になったかを思い出しやすい。

感動を蘇らせる

読書が、自分にとっていい影響を及ぼしそうだという印象を、自分自身に与えるということも大事だ。

最初は面白くてどんどん読むのだが、だんだん中弛みしてくる。そうすると、この本を読んでも仕事には役に立たないなとか、どうせ忘れてしまうんだろうなとか、卑屈な自分が顔を出してきて、読むのをやめたくなったりする。

そんな時に気づいたのが、ドッグイヤーの効用だ。
なんとなく、面白かったところにドッグイヤーをつけている。
これを、やる気が削がれてきたときに見返すと、心が動く。
ああ、こんな発見があったなぁ、やっぱり本を読むって面白いなぁとなる。
本を読むことの感動が蘇ってきて、読み進める原動力になる。

刺激を受ける

他の人の力を使って、読書熱を高めるというのもいいと思う。

自分は、井上新八さんが「しんぱち。」のハンドル名で更新しているnoteや、「ゆる言語学ラジオ」というYouTube(Podcastもあり)を見て、本を読みたいなという気持ちを高めたりしている。

まとめ

タスクシュートを活用することで、読書習慣の形成と継続が大いに助けられた。

読書を続ける中で得られたのは、知識だけではなかった。自分自身の時間管理や習慣形成、そして小さな積み重ねがきちんと成果に繋がるという経験ができた。

ここまで、タスクシュートを使った読書の習慣化の方法と、自分なりのモチベーションの保ち方を紹介してきた。なにか参考になる部分があれば嬉しい。

読んでいただきありがとうございます。