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個展『真昼を泳ぐ魚たち』を終えて

真昼を泳ぐ魚たち、というタイトルを思いついたのは随分前のことだった。

学校は水槽のようで、海があることを知っているのに閉じ込められた狭い世界に辟易していた。集団であることを強いられるのも弱いからだったのだろうか。

少女たちは銀の鱗や鰭の美しさを未だ知らない。だからうつくしい。

今回の個展では、群れからはぐれて(もしくは飛び出して)しまった魚たちの物語を描いた。

傷こそが光を孕むこの世界で、少女たちはどう生きるのかを明かしたかった。

展示内容について

今回展示した写真は7点のパネル+無数のハガキサイズのプリントの構成となっている。


真昼を泳ぐ魚
煌々
希求

この三枚は、ある日始発で海に行った日の記録だ。私がフィルムで撮ろうと思った最初の記録。私にとって始発で海に行くことは救いだった。


覚悟こそ


傷跡が光る


言葉はいらない

こちらは、私が大枠の脚本を書き、それに沿ってエチュード(即興劇)をしてもらい、さらにそれを撮影するという手法で撮ったものになる。

最後に、こちらの展示

こちらは、一枚ずつ異なるシーンの250枚のプリントに、手書きの詩を書き添えたもの。それを壁面に貼り付けて気に入ったものがあれば購入していただくことができるようになっている。

展示の全容としては、中央の男女が、だんだんと二人だけの世界に取り残されていく様を表している。

物販について

・ポストカード 各五種 ¥200
・ポストカードコンプリートセット ¥800
・チェキプリント ¥500
・手書き文字プリント 各250種 ¥300
・写真集(限定40部) ¥3000
・各パネル A4,A3,A2

という感じでご用意していた。

来場記念特典について

来場記念特典として、クリアカードを制作した。理由は、単純に私が欲しかったのと、名刺より簡単に捨てられづらいと思ったから。

実際、たくさんの方から驚きの笑顔を見ることができてとても嬉しかった。

スマホに挟むといい感じになりますよ〜とさりげなく四ノ宮とのお揃いにしようとしたりしていた。

反省点

①ギャラリーを選ぶときに雰囲気で選ばず、先に釘打ちができるところを探すべきだった。

釘打ちができないと、壁の養生にパネルの養生、キャプションボードの養生…となる羽目になる。

②搬入は当日ではなく前日にするべきだった。

これは実際には前日に搬入できたので良かったのだが、想定よりかなり時間がかかった。当日一時間前では絶対に地獄を見ていただろう。

③会場の下見は入念にすべきだった。

壁のモルタルやペンキがボコついていてパネルの配置を変えなくてはならなかったためだ。また、A2サイズ、大きいと思っていても会場で見ると小さい(あるある)。もっと大きいor数を増やすといいかもしれない。

よかった点

①入場者特典を作ったこと。

50部単位でまとめておいたので、今何人くらい来てるなというのがなんとなくわかる。また、来場者とのコミュニケーションのきっかけになることが多かった。

加えて、クリアカードという物珍しさもSNSにあげてもらいやすい流れになっていたように思う。

②ハッシュタグを作って気になりやすくしたこと。

人が人を呼ぶように、ハッシュタグを作ってなんだろう?と思ってもらえるような仕組みにしたのもよかった。

③感想ノートを書きやすく少し独立したスペースに置いたこと。

入り口付近に机と椅子を置いて、人目を気にせずに落ち着いて書いてもらえるようにしたところがよかった。長く言葉を綴ってくださる方もいて、椅子も置いておいてよかったなと思う。

目標達成率

《総来場者数》
目標100人
実績106人 達成

《写真集販売部数》
目標は完売
実績は41部で完売
(クラウドファンディングを含めると97冊)

最後に…感謝の言葉

設営を手伝ってくれた皆さん
物販等手伝ってくれた、気遣ってくれた皆さん
写ってくれた皆さん
そのほか、来場したりクラファンをしてくださったり
たくさんの形で私に関わってくださった皆さん

ほんとうにほんとうにありがとうございました。
皆さんの力がなければ絶対に実現しなかった夢のような体験でした。

来年度に向けて、また歩き出します。

2024/02/13
四ノ宮勇魚




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