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-第3話-「可愛い新入社員にはバットを振らせよ」社会人1・2年目の女性社員3人だけで商品作ろうとしたらすごい苦労したけどすごい強くなった話

第3話目は、新人メンバーの開発担当、「ざき」ちゃんからお伝えします。ざきちゃんは開発担当でnoteのアカウントを持っていないので、私が代筆します!

第2話はこちらから↓

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こんにちは、木村石鹸で開発を担当しているざきです!

新卒で木村石鹸に入社して約1年が経ちました。
会社の周りだけ時空が歪んでるのかな?と思うくらい早かった。
けど、振り返るとほんとに色々あって濃いぃ1年でした。

この1年で学んだこと、それは
木村石鹸が変な会社だってことと、色んな体験を自分で味わうと苦労も多いけどその分得られるものも多いってこと、でした。


木村石鹸は変な会社

聞いてください、木村石鹸って変な会社なんです。
だって、まだ何にも分かってない新入社員に、社長が「自分らでなんか商品作ってよ」と言ってくる会社なんですよ。
いや、自分たちで商品作っていいなんて面白そうな香りはするし、やってみたい。けどなんか絶対やばい。

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YABAI社長


理想と現実の壁

前回までのあらすじ。
ハーゲン◯ッツみたいな可愛い〜紙カップに入ってて「混ぜる」を楽しめるボディスクラブを作りたかった私たち。でも、油分を多く含むボディスクラブの品質を保証するためには紙カップが適さないことや、小ロットで容器を購入できない、という問題に直面しました。

容器探し前編の詳細はこちらから。

早速の八方塞がりの状況で、私たちは完全に容器迷子になってしまいました、、、。

けれど、諦める訳にはいきません。めげずに代わりの容器を探します。

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このとき、危険だなと思ったのは、ついつい「自分たち自身が気に入って、友達にも全力でお勧めできるものを作る!」という本来の目的が、知らない間にだんだん小さくなっていって、「ボディスクラブが入れられる容器を見つけること」が目的に変わっちゃいそうだったことです。あれ、私たちが目指していたものって何だったっけ?

●●「これならボディスクラブ入れれるんじゃない?」
□□「確かに!」
○○「うーん、でもあんまりときめかない、、、」
●●「、、、!(そうだった!)」
□□「、、、!(危なかった、、)」

こんな感じでいつも誰かが原点に立ち返らせてくれたのは、3人だったからこそだな〜と思います。


そんな迷子な日々を過ごしていたある日、
上司「最近どうなん、容器決まったん」
●●「決まってないです、、、(つらい)」
上司「チューブとかどうなん」
●●「!」
□□「チューブで、「混ぜる」ってなんか絵の具みたいでかわいいかも、、!そしたら、3色とか作って、、、。」
○○「あ!香りも「混ぜる」とかしたら楽しそう!混ぜるためにパレットとかつけたらさらに可愛い、、」

当事者だけで話すとつい視野が狭くなりがちですが、他の人に相談したらあっさり解決することも多々あったりして、、、
困ったら他の人の意見を聞くというのも、頭では分かってて簡単なことなのになかなかできない。改めて大事なことだな〜と思いました。

ここで終わり、とはいかないのがこの商品作りです(!)
容器をチューブに決定した後にも問題が発生しました。中身のボディスクラブが容器に合わなかったんです、、。ボディスクラブの処方自体はすでに完成していたのですが、それまでは紙カップからすくって使うのを想定していたので、結構固めの材質に仕上げていました。
そこで、今度はチューブに合わせて出しやすく使いやすい処方に変更する必要が出てきました。(もうできてたのに、、しんどい、、)

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そんなこんなで色々あったけどなんとか完成、、


「大抵のアイデアはみんな思いついてる。違いは、それを実現できるかできないか。」

そういえば、プロジェクトが始まった最初の頃、社長がこんなことを言っていました。
聞いたときは「ほーん、そうか」となんとなく分かったような、分かってないような、、、(分かってない)
でも今ならすごく分かる!分かりすぎる〜!!

このプロジェクトを通じて自分たちで商品を形にするという一連の流れを体験したおかげで、なんか商品を見る目までおかしくなってしまったみたいです。東急◯ンズ行ってもL◯FT行っても、今までは「これ可愛い!欲しい!」だったのが、「わ、この容器すごい面白い形!高いんやろナ〜」とか「これ形にするの大変やったんかなー」とか、自然と作り手に想いを馳せるようになってしまいました、、、。

思い描いた商品をまんま形にするって、すごいことですね。


とりあえずバットを振ることの大切さ

今は、google先生に聞けば大抵のことはすぐに答えが分かる時代です。たとえ決まった答えが無いことでも、ネットで検索すれば色んなアイデアが出てきます。私たちはそうした環境で育ってきていて、それが当然の世界です。

でもこのプロジェクトの中で、体当たりで色んな壁にぶつかって乗り越えることを繰り返していると、自分で味わった経験は大変なことも多い分学びもすごく多いな、と思います。
そういえば、以前、木村石鹸にいた峰松さんも同じようなことを言っていました。
「会社からものすごいチャンスをもらって何度もバッド振らせてもらっているなと思います。」
過去の記事はこちら。

調べたら何でもすぐに分かっちゃう時代だけど、誰かに答えを教えてもらうのと、自分で正解を見つけるのとでは、その後に自分の中に残るものがきっと違うんだろうなと思います。

木村石鹸はやっぱり変な会社

木村石鹸にはOJTなどの企業内教育制度がありません。でも、社員をバッターボックスにぐいぐい押し込んで、バットを思い切り振らせてくれる環境があります。
側から見たらちょっと普通じゃないですが、これが木村石鹸なりの社員教育(教育されてる感覚は無くただただ好き勝手させてもらってる感覚ですが、、、笑)みたいです。
「可愛い子には旅をさせよ」ならぬ、「可愛い新入社員にはバットを振らせよ(?)」ですね!

まとめ

新人だけで商品開発させる木村石鹸は愛すべきクレイジーな会社
自ら体験して自分たちで答えを見つけ出していく仕事ってイイネ!

可愛い子たちの旅は続く

私たちの商品開発にはまだまだ色んな出来事がありました。
次回は、「ブランド名やその意味」についてのお話です!お楽しみに〜〜

第4話はこちらから↓


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