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1台のMacにマイクを複数つないでzoom配信をした苦労話

タイトルの画像は借り物なので、こんな豪華な機材使った配信の話ではないです。むしろ逆な感じで



1人で話すときはピンマイク1本あればよかった

こういうご時世ということもあってか、昨年あたりからウェビナーに登壇する機会をいただくことがすごく増えました

登壇するとき、最初の頃は普段使ってるSONYのノイズキャンセリングイヤホンや、以前のiPhoneに付属していて家に嫌というほど余っているEarPodsを使ったりしてたんですが、本番中にBluetooth接続がいきなり切れちゃったり、EarPodsのケーブル触ったときにノイズが入ったりしてあんまり具合がよくなかったので、最近はこんな感じのピンマイクを使うようにしてます。

ちなみにMac側の端子はEarPodsとかをつなぐ想定で4極のミニジャックになってるので、マイクだけつなぐ場合はこういう製品を使って変換しないといけないです


自社ウェビナー開催が増えて、事情が変わった

僕が1人でウェビナーにリモート登壇するときはよかったんですが、最近自社でウェビナーを開催するようになり、それに伴って会社に配信環境を整備する必要性がでてきました。

また、開催形態も2人以上で登壇して掛け合いみたいなやりとりしたり、パネルディスカッションみたいな進め方にしたりとバリエーションに富んできて、用意する機材にも工夫が必要になってきてます

とはいえ、僕らがプロ級の機材を揃えても使いこなすことができないし、そこまで多額の投資をするほど余裕があるわけでもないです。

そんな流れで今回まとめたのは、近場の家電量販店で揃うような機材の組み合わせで、4人の登壇者それぞれにマイクを用意してパネルディスカッション形式のウェビナー配信したときのお話です。検索してもあまり出てこなかった内容なので、お役に立てれば幸い。


会議用スピーカーフォンの利用

4人登壇するウェビナーの前に、まず2人で登壇する自社ウェビナーをやったんですが、そのときは会議用に持っていて重宝していたこれを使用してました

でも、会議で使ってるときには気になってなかったんですが、実際にこれでウェビナー配信してみると「声が聞こえにくい」とか外音ノイズを拾って耳障りとか(これは全方位拾ってくれるタイプなので仕方ないんですが)、課題が出てきました。

ある程度、静かな状態が作れる会議室から配信するならこれでも十分なんだろうと思います。

ただ、このときの配信環境は会議のときと違って、広さや見栄えを優先して外からの雑音も入りやすい社内のオープンスペースを使っていたので、ちょっと聞き苦しい状況を生んでしまったのかなと思っています。

そんな状況で対策どうしようかなと考えているときに、次の自社ウェビナーが4人登壇のパネルディスカッション形式に決まり、これはいよいよ機材を変えないとまずいなという感じに。

このウェビナーも2人でやったときと同様に広めのオープンスペースを使うしかなさそうでしたし、4人になると1人1人の会議用のスピーカーフォンとの距離も遠くなってしまい、さらに状況が悪化することは容易に想像できます


ミキサーではショボいマイクに対応できない

そこで、まず4人登壇に備えた対策としてPC用のピンマイクを4本用意し、その入力をひとまとめにしようと考えました。

配信用に登壇者1人1人の声をしっかり拾うには、やはりピンマイクを使ったほうがよさげかなと。

で、その4本のマイク入力をどうまとめるかという話ですが、僕の素人考えで、こういう感じのミキサーで入力を1本にまとめちゃえば簡単にできるでしょ? くらいに思ってました。

でも、実はできないです。まさに素人考えだった。

PCで使用している一般的なマイクはプラグインパワー方式と呼ばれ、ケーブル経由で電源供給されている仕組みなんですが、こういうマイクはミキサーへの入力には使えないんですね。勉強になりました。


マイクの入力をUSBに変換してMacに直結!

で、次に考えたのが、もうミキサーを介さずにMacに直接マイクを4本つなげたらどうか? ということでした。

とはいえMacにマイクの入力は1本しかないです。

だからそもそもミキサー使おうと思ったんだろ、どうすんだお前って感じですが、もちろんミニプラグのマイクをそのまま4本挿せるようにMacをどうにかするとかではなく、USBオーディオ変換アダプタを使って4本のマイクの入力をUSBに変換し、USBハブで全部Macにつなぎこんじゃえばいけるのでは? という発想です。

USBなら電源も取れそうだし多分大丈夫じゃないかと。

というわけで用意したのがこのアイテム。当然ですが4本買いました


※僕の場合はすでに手持ちのPCマイクがあったのでUSB変換アダプタを使いましたが、新規で買うなら最初からUSB接続のマイクを買う手もあります


ところがこのやり方もすぐにつまづきます。

USBハブにマイク1本だけなら全然OKだけど、2本つないだだけでもう2本目の音が小さくて聞き取れないという状況に。2本でこれだと4本つなぐなんて到底ムリです。さて困った。4本買っちゃったのに。


セルフパワーのUSBハブを使って電力問題を解決

でも、2本目のマイクの音が小さくなる原因は電力不足だろうなとすぐに推測がつきました。

使っているマイクはプラグインパワー方式なので、USBに変換したときも電源がUSB経由でちゃんと供給されないとダメなんですが、ハブを介した2本目のマイクの音だけが小さいという状況だったので、そういう仮説を立てたわけです

そこで取った対策がセルフパワーUSBハブの利用。USBハブにもいろいろ種類があって、たとえばハードディスクのようにUSB経由でしっかりと電力供給しないといけない機器をつなぐために、ハブにACアダプタがついている製品があります。これがセルフパワータイプのUSBハブです


実際にセルフパワータイプのUSBハブを介して、USBでマイクを2本つないでみたところ問題は改善。
ついでに4本つないで試してみましたが、これも全く問題なく動作しました。

4本のマイクをUSB経由でハブにつないだところ
全体としてはこんな感じ。4席の端のMacが配信用で、マイクも全部このMacにつながってます。
別のUSBドックでHDMIと有線LAN、Webカメラを接続。

手前のテーブル上のモニタに資料が表示され、それを見れば自然にカメラに目線がいくように。
モニタ前のMacは視聴者にどう見えてるか確認するためと、トラブル時の入れ替え用予備機で、念のためスピーカーフォンも待機させてました


Mac上で複数のマイク入力を1つに統合する

さて、Macにマイクが4本つながって、すべて問題なく音が取れるようになったわけですが、肝心のzoomからはマイク入力は1つしか選べません。意味ないじゃん。

で、これをどう解決するのかって話ですが、実はMacなら標準の機能でなんとかなってしまいます。(Windowsの場合はよくわからないです、すいません)

このあと、Macの標準機能を使った対処法を書いています

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