見出し画像

巨人小笠原、メンヘラ配信者と同棲する【#4 男女の、仲】

 自分が畜生であることを徐々に思い出しつつあるのは巨人小笠原(48)。
 「このままだと男として情けない」と、早速リリーフカー……ではなく電車に乗り込み、オモチャを大量に購入して帰宅した。
 「朝からどこ行ってたのよ」
 「そろそろ君に、女の子としての姿を見せて欲しくてね」

 キモイ。
 カッスは絶対にそう言われると思っていた。
 「じゃあ、昼からだけどやっちゃう?」
 この返答にはカッスも思わず一瞬ためらったが、ここで断らないのは畜生ではないと334分にわたり、あめちゃんに向かって絶x射x。
 「夜はどうするんだい、またy」
 「配信に決まってるでしょ。このまま30日目に100万人行けないと、たぶんオジサンも死ぬよ」
 そんな感じで2日が経過した。大人向け配信、ASMRと際どい配信が続き、これにはカッスもご満悦。

 「そうそう、私もグッズのお返ししないとね」
 「2本目をやりたいというこt」
 「配信ができなくなるでしょ!」
 あめちゃんは少し怒りっぽくグッズを取り出した。
 「リスナーさんからもらったんだけど、置き場所に困っちゃってね……。贈り物を貰う側の気持ちも考えて欲しいよね……ってあれ、カッスさん?」

 カッスが見たものはなんと木刀。刀という言葉で何かを思い出したカッスは無事死亡した。
 なお、明日の行動には間に合う模様。

 その頃病室には、脈拍を示す電子音が昼夜変わることなく響いていた。
 まるで、カッスの波乱万丈な生活と対比されるかのように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?