巨人小笠原、メンヘラ配信者と同棲する【#11.】
「大変です!小笠原さんの点滴チューブが外れています!」
病院に大声が響く。ガッツの命が危ない。
医師は美代子夫人に説明する。
「何とか最悪の状況からは持ち直しましたが、依然としてまだ危険な状況です」
「どうしてですか!これは医療ミスですよ!」
「いいえ、しっかりチューブは入っていました。証拠の写真もあります」
「なら、どうして」
「我々にも分かりません」
一方、カッスはあめちゃんを起こそうとしていた。
「おはよう、あめちゃん」
「おはよう、カッスさん。30日目、今日で同棲生活も終わりだね!最後に近所の公園に行かせて。最高の思い出をありがとう」
2人は到着した。
「早速だけど、超絶最かわてんしちゃんに変身させて」
「え?どうして……」
「私と一緒にオタクはみーんなインターネットをやめるの。これでオタクは全員ハッピーだt」
「貢いだファンはどうなるんだ」
カッスは今まで聞いたことのない厳しい口調で話す。
「だから、今まで支えてくれたフォロワーの気持ちを考えたことはあるのかな。コレでやめたらただのエゴじゃないか」
「だから何?」
カッスは閉口してしまった。
「私は天使で、何にでもなれるの。ほら」
謎の物音が聞こえる。
「これは……天使なのか」
「フォロワー数なんて、私のエゴを満たすだけの数字なの!これで私は何にでもなれる!もちろん、あなたを殺すこともね」
「じゃあ、あのプレゼントも……」
「そうよ。この変態野郎!」
カッスのキンタマに両手がかかる。
「そんな……。どうして……」
「アンタも所詮道具だったのよ。紅白のモノでも撒き散らしてお祝いね!あはははははははははは!!!!!!!!!!」
ブチン、ブチン、ブチン、ブチン……。
ひたすらにキンタマを引きちぎる音が響く。
「白い羽が見える。やっぱり天使っていたんだな……」
「畜生、キンタマの再生も追いつかない。俺はこのまま死ぬのか……」
「あめちゃん、本当にごめんな……」
「でも、最後の最後に人の役に立てたんだ。いい人生だったな……」
なお、まにあわんもよう
【#11. 巨人小笠原、消滅する】
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