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TASTE LOCAL はじめます。

まさかこんなに早いタイミングでサービスをローンチするなんて、わたし自身がまったく思っていませんでした。笑   構想から本日まで一週間ちょい、なんとか形にすることができました。

TASTE LOCALというECサイトをはじめます。
※8/17更新:新サイトリニューアルに伴いリンク先修正

TASTE LOCALとはどんなサービスか

一流宿の美味しい味を、食卓でたのしめるECサービスです。おうちにいながら、魅力的な一流宿のこだわりの食事からデザートまでをたのしむことができます。

実は、サービスの着想から今日のローンチまで営業日ベースで一週間程度の出来事でした。実務から離れていましたが、実務できてよかった。4月1日からはYoutuberとして生きていくぞと決めた朝、急にアイディアが降ってきました。ECサイトに詳しい友だちの佐藤さんに相談をしてみたところ、Storesというサービスがあることを知りました。

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なぜ、このようなサービスをはじめたか?

わたしは、旅行アプリのReluxを運営する株式会社Loco Partnersの創業者で、その代表の職を3月31日に退任したばかりでした。退任の発表から今日に至るまで、何社ものお世話になった宿の皆さまと電話をさせて頂く機会があり、その現状のとんでもない状況に気が付きました。多くの産業がそういう厳しい状態であることを理解しつつも、都内ホテルも地方旅館もとんでもないことになっていて、これは他産業と相対的に比較してもかなり厳しい現状でした。しかも、打てる手がほとんどない。

なぜ、そういうことになるのか?
飲食店と構造は似ていますが、それの大型なVerがたくさんあるからです。宿泊施設のPLは、固定費が大変重たいです。特に1名でもお客様がいたら温泉ボイラーを稼働させたり、全館冷暖房を付けたりと光熱費の負担は飲食店よりも遥かに重たいです。また、50室の旅館なら30〜50人前後はスタッフの方々がいます。これらが積み上がり、短期的なキャッシュフローを大幅に悪化させ、貯金を信じられない速度で削っています。

でも、残念ながら今は泊まりに行くことが叶わない。それを訴求することも不可能である。なにかできないか・・・と、頭のどこかで思っていたのです。(これは震災のときの気持ちと全く同じでした)

そして、ふと閃いたのです。(たとえば)稲取の浜の湯には、伝統的な料理である大ぶりの金目鯛の煮付けのお土産販売があったはずだ・・・と。そう考えると他の一流旅館にもたくさんのお土産があるはずだと仮説を立てて調べました。するとありましたやっぱり、一流宿が培ってきた味を食卓で楽しめるお土産が。すでに各社とも商品化しており、宿運営には欠かせない衛生許可や食品販売許可やパッケージデザインまでほぼ出来上がっている「残っている在庫」がある。しかし、一社一社が単独でそのECサイトを構築するのは大変だし、今のこの状態で新規にコストを捻出するのはとても厳しい。じゃーそのプチモール型のECサイトをわたしが作ってしまえばよいか。と、思いついて4月2日くらいからまた何社さんかに連絡をはじめました。

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そのあとは、とても早かったです。

Reluxを立ち上げた経験はそのまま生きたので、宿の方に余っているお土産、在庫はないかヒアリングし、金額や送料が少し複雑なものも含めて財務モデルを整理し、クレカ手数料と利益が出ない最低限の運営費だけを頂戴し、営業利益は出さない。とんとんくらいじゃないと大きくできないから、還元できないというジレンマの真ん中を設定。

本田直之さんから時を同じくして打診してもらったアイディアで Change.orgで宿泊施設向けの救済キャンペーンを湯主一條さん、別邸仙寿庵久保さんらと発起して立ち上げ、その告知でFacebookにサポートメンバーを募集したら何人かが応募をしてきてくれた。そんなチームでサイト構築、デザイン、ブランドネーム、キャッチコピーとどんどん決めていって1週間経った頃にはローンチできるようにまで出来上がった。

さらに、応援してくれた宿泊施設の皆様からの支援や困難な中でスピーディに商品提供をしてくださり、ECサイト運営に長けている友だちらにも相談をしたらみんな前向きに応援メッセージやアドバイスをくれたり、HeyのStoresチームの皆さまはあらゆる無理難題や質問に応えてくださったおかげで爆速で進みました。また、ボランティアなのに手伝ってくれた方が何名もいたことにもとてつもなく感謝しています。皆さま、ありがとうございました。涙

そうして、買うことが宿の支援につながるサービスが出来あがりました。

これを読むみなさまへのお願い

わたしを知る皆さまならわかるかもしれませんが、じつは「お願い」というカードを使うのが得意ではなく、あまりしたことがありません。笑   が、ちょっと非営利サービスだからという言い訳で、今日は3つだけお願いをさせてください。

その1:買って、家で楽しむことが地域への応援になります
運良く紹介が紹介を呼び、とっても美味しい地域の食事をセレクトすることができました。これまでオンラインでは売っていない商品もたくさんあり、是非、家での食卓、団らんにてちょっと旅館や地域の話でもしながら楽しんでみてほしいです。もしも美味しかったら、楽しかったら。ぜひ別の商品も買ったり、シェアしてくれたら喜びます。「TASTE LOCALで買ったよ」と是非。

その2:宿泊施設の皆さま、食べ物を販売しませんか?
自社ですでにECサイトを持たれている方、そうでなく現場でしか売られていなかった方。どのような商品でも構いません、すでに商品として販売できる状態になっていることは前提ですが是非ともご連絡をいただけたら嬉しいです。私たちが全力でサポートいたします。こちらの問い合わせフォームからコンタクトいただけますと幸いです。なお、齟齬がないように申し伝えますと、クレジットカード手数料と最小限の運営手数料を頂戴しておりますが、利益はまったく残らない設計です。(というより当面は赤字で運営)

その3:サポートスタッフを大募集
もし、これを読んでサービスに共感いただける方がいましたら、お手伝いいただけないでしょうか。今現在は非営利な社会活動ECでありボランティアになってしまいますが、リモートワークの空き時間を少し使って、デザインのサポート、開発のサポート、マーケティングのサポート、ソーシャルメディア運営のサポート、PRのサポートなどなど。お手伝い頂けたら泣いて喜びます。

応募フォームを用意いたしました。
フォーム : https://forms.gle/7KSuDMhdPHUtk47J7

わたしたちがやるべきこととは

4月からは実は何もしない予定でしたが、Youtubeを始めたり、キャンペーンを立ち上げたり、オフィスを構えたり、Note書いたり、千葉道場顧問に就任したり、他社もお手伝いしたり、寄付したり、そしてこうしてEC事業を立ち上げてみたり。つまり、リモートだろうとなんだろうとも、私たちだからこそできることはたくさんあるなと気が付きました。今は、みんながそれぞれの役割を全力で走ることが社会のためになり、大切なんだと思いました。

日本でも #Stayhome キャンペーンがじわじわ効いていますが、まだしばらくこの悪化状況は予想通りかそれ以上のペースで続いてしまうと思います。この数ヶ月は家で過ごす時間がみなさま例外なく長いとおもいます。だからこのサービスを広め、食卓や団欒がちょっとでも彩られて楽しくなったならそれはとても嬉しいことです。

それでは、TASTE LOCALをどうぞよろしくお願いします!
※8/17更新:新サイトリニューアルに伴いリンク先修正

おまけ:気になる国内旅行マーケットのフォーキャスト

国内旅行マーケットについては、実は少し楽観的な予測を持っています。
国内旅行需要の回復は収束カーブの減少期である6月頃から急速に起こるのではないかと考えています。なぜそう考えるかというと、3月の3連休の様子(気が緩んだ時の悪い例ですが)や、海外旅行に行きたいのに行けない層が一気に国内へ向くこと、みんなのこの溜まっている鬱憤が国内旅行消費へ一気に振り向くと考えているからです。つまり耐えるべきはあと2ヶ月強です。もしかすると、その時にはこのサービスの役目はなくなるのかもしれませんがそれでもよいのです。

答え合わせはまた2ヶ月後。

繰り返しですが、皆さまのサポートをありがとうございます!これからもよろしくお願いします。

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