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シノ社長が無風でもYouTubeで発信を続ける3つの理由

こんにちは、相変わらずYouTubeがピクリともしない無風なシノ社長です。友だちに「無風じゃなくて、水の呼吸 凪の使い手」って言えば格好いいんじゃないの? と言われたのが、最近もっとも面白かったことです。

さて、先々月かな。久しぶりに千葉道場というリアルイベントに顔を出させてもらい、オフラインの場でたくさんのCEO方に会いました。みんなは会社を引っ張っているCEO、わたしはYouTuber。そこで多くの方が「なんでYouTubeやってるの?」と不思議そうな顔で私を見てきてくださったため、今日はちゃんと戦略や理由があってYouTubeをやっていることを説明しておきたいなと思うのです。

YouTubeでも詳しく解説しているので、動画派の方はこちらもどうぞ!

ちなみに私は、表に出るのは全く好きではないタイプです。

これは起業して会社経営している頃からずっと一貫していて、取材があっても譲れるものはどんどんメンバーに譲っていましたし、表彰とかなんかは全部任せていましたし(というか私の功績などはない)、表には出たいほうではない。なので実はYouTubeは全然やりたくなかったのですよ。(流行らないことの論理的言い訳ぽい、すでに。笑)

じゃーなんでやっているのか、と。改めて私がYouTubeをやる理由3つを共有したいなと思います。

①アンテナ

まず1つ目は情報感度を高め続けたかったこと、アンテナを持ち続けるということが目的です。私は3月末でLoco Partners(Relux)を退任したわけですが、退任すると情報発信の場がなくなるのではないかと危惧をしました。そして発信をすることがなくなることへの不安というよりかは、アウトプットする機会がないとインプットの量や品質が下がることを危惧したのです。それまでは毎週・毎月のようにプレゼンをする機会があったので、それがまったくなくなるとアンテナも弱くなってしまうのではないかと。

例えば、ちょっと良いバッグを買いたい/買った人たちは、他の人のバッグに目がうつるじゃないですか。靴を買った人、車を買った人たちもそうですが、脳内のアンテナの種類が変わる体験ってありますよね。なので「YouTubeを毎週撮る」というタスクを自分に課すことによって、「どんな発信をしよう?」「これ面白い!共有できるかな」といった感じになり、情報感度が高まった状態でいられると思ったんです。

②トレーニング

2つ目の理由はトレーニングです。先述しましたが、3月末に表舞台から去り、(厳密には、TASTE LOCALを本気でやっていますが)何も発信する場がなくなるということに対して非常に深い憂慮がありました。

M&Aなどで退任した起業家によくあることなんですが、常に休んでる・だらけてしまう状態になるのが怖かったし、ただのボケたオジサンになり、社会から断絶されることの危惧をしていました。なので、退任直後からYouTubeの場を使って毎週1回発信するというストレスを課しておけば、結果的に喋るトレーニングになるし、脳みそを使うのではないかと考えたのです。

もしあの時、この意思決定をせず本当に何もしていない半年だったならば、私のささやかな発信力は失われていたと思いますし、このマーケットからほとんど姿がなくなっていたと本当に思っています。怖い。

また、能力開発という点でも、最初こそ読み上げるための原稿を書いていましたが、現在ではYouTubeの動画はほぼアドリブで喋っていて、だんだん自分の中でも情報の解像度を高めて発信する能力がついてきます。そしてリアルタイムで脳内で情報を編集し、アウトプットする能力がついてきた感じがします。

私はまた近い将来にスタートアップを起業しようと様々な準備に取り掛かっているのですが、そのときに活きる能力になると強く感じています。誰に対しても、わかりやすく何かを説明する能力を得るにはバッチリなトレーニングジムでした。

③ストック

3つ目の理由はストックなのですが、実はこれが1番重要で最大の目的でした。私は前職Reluxを創業してからほぼ毎月締め会をしていて、必ずメンバーみんなに今は何を感じているか、何を期待しているか、どんなことが流行ってきているかなどなど。その月ごとに学びをプレゼンし続けていました。約8〜9年続けていたので100回近くはプレゼンしていてそれ自体は良かったのですが、ストックを全くしていなかったんです。

つまり資料こそ残るけれどアーカイブが全くないので、先月入ったメンバーには3ヶ月前のプレゼンを伝えられないんです。伝えるにはもう一回プレゼンをする必要がありました。これが実はめちゃくちゃもったいないなと感じていたのです。なので、この半年間は「ストック」というものをかなり重視して動画をアップしています。この半年間YouTubeにアップしてきたファイルは、蓄積されたマニュアル動画がいっぱいあるような状況になっているので、将来メンバーを採用したときに「これ見てみてぜひ」「あれ見てほしい」と言えるようになっています。まぁ、無風なのでほとんど全く見られていないんですけれどもね。つらい。

しかし、無風かどうかは関係ないんです。蓄積しているプロセス最中なので。これが大きな狙いの1つでした。

普遍的価値の情報ストックがあれば、近い将来またスタートアップを始めたときには、各営業部に「こういうノウハウ動画がある」「こういう要点を整理した動画がある」と伝えられるし、新規事業を始めたいという投資先があったら「この動画がおすすめです」と共有して自動的にインストールした状態でミーティングをすれば、より効率が良くなると考えたわけです。

みなさんが今思っている以上に社会は動画に慣れてきていますし、動画の方がニュアンス込めて伝えられると思っています。

まとめ

今回はYouTubeを始めた理由についてお話しました。書いて見て気がついたのは、流行らないYouTuberが、流行らなくてもいいんだ俺はと論理的に説明している感じで大変ださいなということです。笑 違いますよ。私はきちんと流行らせてUUUMに所属したいのですからね、そこのところは誤解しないでください。応援頂いている皆さま、本当にありがとうございます。

おさらいです。

①アンテナ
Twitterやnoteでの定期的な発信も同じ話しではありますが、発信の場をもつことでアンテナの感度が高まり、さまざまな情報を敏感に仕入れられるような脳内環境を作りたかった。

②トレーニング
多くの経営者さんは社員と常に喋っているので必要ないと思いますが、私の場合は退任してメンバーがいなくなってしまったので、喋ることをきちんとトレーニングして脳を鈍らせないようにしたかった。

③ストック
情報をきちんと蓄積することによって、自分の脳内を出力・保存・再利用し、さらには未来に渡る情報伝達の効率を上げていきたかった。

これまでとにかくたくさんの方に「なぜYouTubeをやっているの?」と聞いていただいたおかげで、この情報をまとめることになりました。もしも次も私にこの質問を聞いてくる人がいたら、私の動画を見ていないとみなしますし、「これ見ておいて」と言いたいと思います。笑

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