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「クリエイティブ資本論, 新たな経済階級の台頭/リチャード・フロリダ」 #6章-9

ビジネス名著大全」という、ビジネス名著90冊を厳選し、1冊6ページくらいでまとめてくれている、ありがたい本があります。それを横暴にもさらにスライド1枚にまとめてみました。第6章 マネジメントの9冊目は「クリエイティブ資本論, 新たな経済階級の台頭/リチャード・フロリダ」です。

1枚まとめと学び

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ビジネス名著まとめ、第6章 マネジメントの9冊目は「クリエイティブ資本論, 新たな経済階級の台頭/リチャード・フロリダ」です。

マネジメントの章で取り上げた意図は、組織を構成するメンバーや関わるステークホルダーが変化し、マネジメントにも変化が求められる、という観点からでしょう。

また、本書で取り上げられているクリエイティブ・クラスは米国の労働者の1/3を、彼らの生み出す富が米国の半分を占めると言います。つまり、地域や企業にとってみれば、クリエイティブ・クラスと良い関係を築くこと自体が繁栄にとって非常に重要になってくる、ということですね。

今回のまとめでは、「それで、どうする?」というところまで語られていなかったで、すこし検索で補っていきたいと思います。

書評『クリエイティブ資本論』 - ビジネスクリエーター研究学会

上記の書評は大変示唆深かったです。いくつか、引用させていただきます。

彼らは、こうした活動による「弱い絆」を多く持つことによってさまざまな刺激を受け、多様な新しいアイデアを吸収し、それらを合成しながら創造
性を高めているのです。

「弱い絆」とは、社会学における「弱いつながりの強さ」理論ですね。

クリエイティブ・クラスの興隆が、「固い絆」をベースにした伝統的なコミュニティとの間に新たな軋轢を生み、米国のあらゆる地域でクリエイティビティを持てる者と持たざる者との間で対立が深まり、地域間の経済格差が顕著になってきている

そもそも著者のリチャード・フロリダ氏は都市経済学者の方なのですね。そのため、同氏の関心は、クリエイティブ・クラスを惹きつける地域の特徴ということになります。実は、「クリエイティブ資本論」の原著が2002年に出てから、10年の時を経て「新クリエイティブ資本論 才能が経済と都市の主役となる」が発刊されている、といことで、そちらの本の書評から以下、引用させていただきます。

労働力人口の40%以上をクリエイティブ・クラスが占める地域は、三つのT——技術(technology)、才能(talent)、寛容性(tolerance)が備わっている。大規模な組織中心の時代には同調が重視されたが、今日必要とされるのは、個性や異質なものへの寛容性だ。それは地域特性に関与するため、本書は新たに四つ目のT「縄張り(territory)の資産」と呼ぶ場所の重要性も強調
引用元:新 クリエイティブ資本論」書評 創造性を引き出す条件とは何か

Technology(技術), Talent(才能), Tolerance(寛容性), Territory(縄張りの資産)の四つのTが、クリエイティブ・クラスが選ぶ「場所」の特徴だとしています。

いくつかの書評を読んでみて、三つ目の寛容性とは、多様性への受容性や精度の柔軟性と理解ました。中々わからなかったの四つ目のTerritory(縄張りの資産)です。Google Booksで、原著の記載部分を読んでみると、「場所の質」と書かれています。無理に「T」に拘ったために少々わかりにくくなっていた、というパターンだとわかりました。

それは場所自体が持つ魅力であり、以下の三つの要素に分解できるとしています。

場所の質の三つの要素
・何があるのか:建築物と自然の融合した環境
・誰がいるのか:多様な人々がそれぞれの役割を持ち相互に関係している
・何がおこっているのか:文化活動が活発で刺激がある

本書は、都市経済学者の見地からまとめられているわけですが、取り上げられている要素は、企業がクリエイティブ・クラスと関わりを持っていく、という観点でも示唆深いと思いました。

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