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「良い戦略、悪い戦略」は何学ベースの経営理論でしょう? #1章-10

ビジネス名著大全」という、ビジネス名著90冊を厳選し、1冊6ページくらいでまとめてくれている、ありがたい本があります。それを横暴にもさらにスライド1枚にまとめてみました。第1章 思想・戦略の10冊目は「良い戦略、悪い戦略/リチャード・P・ルメルト (著)」です。

1枚まとめと学び

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ビジネス名著まとめ、第1章 思想・戦略の10冊目は「良い戦略、悪い戦略/リチャード・P・ルメルト (著)」です。

著者のリチャード・ルメルト氏は、以下、Wikipediaによれば、リソース・ベースド・ビュー(RBV)の発展に貢献された経営学者とのことです。

RBVはいわゆるポーターの競争戦略の基礎となっているSCP理論と対をなす、経済学ベースの競争理論の双璧ですね。「世界標準の経営理論」によれば、ルメルト氏は1991年に「How Much Does Industry Matter?(産業効果はどのくらい重要か?)」という論文をを発表。COV(Conponents of Variance)という統計手法を用いて、大規模サンプルをもとに、企業収益のばらつきの要因を分析。その結果、企業収益率のばらつきの63%が説明可能であり、そのうちで産業構造による効果(SCPの主張)は2割で、8割は企業固有の効果であることを明らかにしたそうです。63%の8割ということでほぼ半分は企業固有の効果である、ということですね。

つまり産業構造によらず、企業は自社の努力によって収益性をコントロールしうるということであり、それが戦略を考える上で重要だ、と。RBVについては、以前に以下の記事でしっかり目に書きましたので、関心のある方はぜひご参照ください。

という見地から、ルメルト氏は、企業固有の戦略についての研究をもとに、良い戦略と悪い戦略の特徴を見出したわけです。

悪い戦略の4つの特徴
空疎である:専門用語や業界用語でけむに巻いているもの
重大な問題に取り組まない:そもそも乗り越えるべき課題に立ち向かわないもの
目標を戦略と取り違えている:20%成長や、〇〇な企業から◇◇社の契約獲得といったもの
間違った戦略目標を掲げる:理想や価値観を示す最終目標と関係しない戦略目標の寄せ集めのもの

上記の悪い戦略の4つの特徴に対して、良い戦略にはカーネルと呼ばれる基本構造の核があり、それは3つの要素からなり、その3つの要素があるからこそ、一貫した行動がとれるといいます。

良い戦略の基本構造:カーネルの3つの要素
診断:まず、現状を診断・分析し、悪い箇所を特定し、取り組むべき課題を見極めたい
基本方針:特定した課題にどうアプローチするかが基本方針
行動:リソース配分、行動計画、実際の行動がかみ合うようコーディネートする

ただ、ちょっと、一つの診断というのはステップとして重要なのはもちろんわかるのですが、「要素」というのであれば、「課題」の方がいいんじゃないかな、と思いました。

ということも前提にしつつ、診断をいかに実行するべきかを考えるのに参考になるのは「イシューからはじめよ」でしょうか。これもまとめ作りたいなー。

基本方針をどのように作ればよいか、という意味では先ほども紹介させていただきましたRBVの観点が参考になるのでは、と思います

行動に関しては、以下のまとめが個人的には、一番しっくり来ていますので、ご参照いただければ幸いです。

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しのジャッキーでした。

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