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月に願いを

ここのところ、YouTubeに落語映像をアップしているのですが、せっかくなのでこれまで落語に縁がなかった方、もっと言えば落語にマイナスのイメージがあった方にもちらっとでも見ていただけたらいいなと思いながら、取り合えずはサムネイルに凝っています。

落語って、演目と演者だけ書くのが粋な感じがするんですよね。

「芝浜」立川志の春

みたいに。余計な情報は入れない。混じりっけなし、情報の純米大吟醸みたいな。あってこのくらい。

「芝浜」立川志の春(○○ホール、2017年12月)

硬派ですね。純米大吟醸の辛口。四の五の言わずに黙って飲んで目をつぶって味わえ、って感じ。

で、「芝浜」か「立川志の春」を知っている方にとっては意味のある情報ですよね、これは。「ああ、あの名作芝浜だ」とか、「ああ、志の輔一門の三番弟子の○○の人だ」とか思ったりできる。その○○には、志の春について知っている分野によって、「帰国子女の」とか「ごついと太いの太い寄り」とか、マニアックな人なら「マゾ息子の人だ」とかが入ってくる。両方知っていれば「え?志の春って芝浜やれんの?無理っしょ」とか思いながら心の中で盛り上がれるかもしれない。

その上、その場にいた方なら、あそこでの高座の音なのか!と思ったりというのはあるんでしょうが、私の場合、それほど沢山の方がその場にいたわけではない。また、伝説の2017年○○ホールでの高座!みたいな評判が業界内外で鳴り響いているのなら、あれを聞けるのか!というのもあるんでしょうが、私の場合、業界内外に鳴り響く評判というのもない。

だからカッコつけても仕方がないか、と思ったんですね。映画でも本でも、中身が少しわかるようなものが、表紙についてますでしょ?あれで、もともと観ようと思っていなかったり、読もうと思っていなかった人が、偶然出会うという可能性が出てくる。だから、ここ数日の間で、こんな変化を遂げていったのです、私のサムネイルは。

まずなにもなし。もうね、純米大吟醸どころか、水。これが原点。

顔ぐらい見せとこうか。と写真を変更。で、この「黒い文字で演目と演者名書いてみました」版。

「黒だと見にくいから白くしてみて、ちょっと文字を近づけてみました」版。

サムネイルってちっちゃいから、字、でっかくした方がいいんじゃね?というので「字をでっかくして、何故だかわからないけど写真を元の表情がわからないバージョンに戻したけど、字がかぶってるから関係ない」版。写真情報には頼らないという、潔さがある。私はここで相当満足しておりました。飛躍的進化を遂げたと思っており、これ以上の進化はもはやありえないとすら、思っておりました。かみさんの「うん、単にでっかくなっただけだよね」という、低音ボイスの一言を食らうまでは。

しかし、私はへこたれなかった!
この後、産業革命が起こるんです。

バンッ!

どうですか?人間の可能性というものを感じるでしょう?実は、この間に右往左往している私を不憫に感じた、シモハル企画の児島プロデューサーから助けの手が入ったのです。遠隔で手取り足取り教えてもらいました。でも最終的に作業は自分でやりましたよ。「別に高座写真じゃなくても顔がはっきりわかってデザイン性がちょっとあった方が目に入っていいでしょう!」版。

あ、その前にこれもあった。

「血塗られた決闘けせらせら」版。ま、これもこれで好きではあります。しかしちょっと情報がすんなり飛び込んではこない。

で、話を元に戻すと、先ほどのデザインで、もはやサムネイル職人ここに極まれりかと思いきや、マイナーチェンジ版。

「三蓋松入れて、右下にも色入れてみました」版。そしてその全てを経て、現在辿りついたのが、こちらです!

いい。いいと思うわ。映画っぽいもの。飲みやすいピーチツリーフィズっぽい。というわけで、こちらが「ちょっとした煽り文句入れて、タイトルの文字ダブらせてみました」版!これでしばらく行ってみます。で、ついこの間アップした最新のものがこちら。

新作「月に願いを」。これ、中身も面白いですよ。あるのが音声だけだったのを逆手に取ってみました。夜にぴったりな、静かな噺です。お聴きくださいませ。

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