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ひとり地味観 ~大阪みぎしたあみかけツアー思い立っちゃった編~

 「大阪のみぎした」とは、地図で見た時の右下です。つまり、平野区・東住吉区あたりですね。なぜかこの辺りに惹かれるんです。実家は住吉区なんですぐ近所です。

 ところで、地味観では、商店街を「最重要アイテム」として扱っています。スーパーどころか、ネットショッピング全盛の時代に、時代に取り残されているような感じも受けます。

 でも、そこには、郷愁だけでなく、生活の歴史も詰まっているんじゃないでしょうか。自分の歴史も重ね合わせることができる、いわば「近過去」のアイテムです。

 ちょっと堅苦しいですが、以下、現時点での「地味観」の目指すところです。「地味観は、人々の生活の具体的なものを通して、その歴史を感じながら、自分の歴史も振り返る『観光』」です。もちろん、無理やり振り返らなくてもいいんですが。

 具体的なものを通して感じるというのは、今和次郎の「考現学」、近しい歴史を振り返るというのは、鵜飼正樹氏の「現代遺跡」から影響を受けています。

 地味観では、分かりやすい具体的なものとして商店街ツアーを、そして、商店街を最重要アイテムとしているわけです。もちろん、具体的なものであればいいので、何も商店街に限ることはありません。(例:北加賀屋アルプス山脈 下写真)

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 商店街といえば、どんなイメージがありますか? 私は、アーケードですね。天気が悪くても、傘無しで買い物ができる画期的な仕組みです。だれが発明したんだろ?

 今まで、ひとりで、ひそやかに「商店街めぐり」を行ってきました。アーケード付き商店街は、愛用の「らくかるマップル大阪」を見れば、一目瞭然なんです。

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 千林駅から西へ伸びている千林商店街はアーケードがあります。商店街名がなくてもこのオレンジ色になっていればアーケードがあるということなので、楽勝に商店街が見つかるわけです。

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 しかし、無くなったんですね。行くべきアーケード付き商店街が。ほぼ行き尽くしてしまいました。困りました。

 そこで、アーケードがない商店街にも行こうと思い立ちました。アーケード付き商店街への道すがらアーケードがない商店街も見かけましたから。

ただ、すぐに問題に直面します。アーケードの無い商店街は、地図に表記されていたり、いなかったりで、どこにあるかはいまいちよく分かりません。また、役所でも商店街を把握しきれておらず、商店街の全容は謎のままです。(写真の真ん中あたり、アーケードがない「東小路商店街」、足代南1の当たりの幹線道路沿いには「商店街」の表記はないものの商店街が存在する)

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 そこで、地図上で「繁華街」として記されている場所を訪ねることにしました。地図上の道路脇の赤い網掛けの部分です。(喜連住宅前の交差点から南へ瓜破霊園前までの部分)

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 意外とその「繁華街」が商店街であることがあるんです。とは言うものの「繁華街」といっても商店が多い程度のことなので、必ずしも商店街とは限りませんが、とにかく行ってみないことにはわかりません。

 こうなりゃ地図上に繁華街と記された商店街「かも」物件に足を運ぶしかない。繁華街にはすべて行こう!と心に決めたのでした。こうして「大阪あみかけツアー」が企画されました。実はこの「あみかけ」相当あります。壮大な、途方もない、あほな企画がスタートしたのです。

 まずは地図の右下にある平野区からツアーを始めるべく、2021年4月3日(土)に、大阪メトロ谷町線喜連瓜破(きれうりわり)駅に降り立ったのでした。

 To be continued


 

 

 

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