芋づる式の出会い
「ウロボロスって、二匹の竜が互いのしっぽをかんでるやつだよね」
娘にいわれて
「ええ、そうだっけ?」
大好きな映画、イーサン・ホーク主演の「プレデスティネーション」
もウロボロスの、一匹のヘビが自分の尻尾を飲み込んで
ひとりで完結して永遠にぐるぐる、ってイメージじゃなかったっけ。
昨年、富山の錫製品老舗「大寺幸八郎商店」
の体験でつくったヘビ模様のネックレスを
「”ウロボロスのウロちゃん”て名づけたんだ」
と娘に自慢したら、「でもそれはウロボロスではないよね」
と言われたのだ。
慌ててネットを検索してみると、
「己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの」
「1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがある」
ということで、「ウロちゃん」という名づけは間違いではなかったとホッ。
やはりウェブ検索は便利で、意味調べ、訪問地の情報、興味をもったこと…
いろんなことに関して検索して、そして情報を読んでさらに検索して、
また検索した内容にあることに興味をひかれてさらに調べて…
と、いろいろなことに芋づる式に到達してたのしい。
そういえば、12月に仕事を頑張った自分へのご褒美に行った2泊3日富山旅も、この検索+思索+検索の芋づるで立てた計画だった。
行ったことないとこに行きたいな~、
温泉いいな~、と思いつつ
ネットサーフィンしてたら出てきた温泉つきの格安ホテルの広告に興味をもって。
結果、充実たのしい2泊3日旅になったわけだけれど
そのなかでも、「大寺幸八郎商店」はよかった。
いろいろ、素敵なものに出会えたわけだけれど
愛用しているウロちゃんのほかにも毎日愛用しているのがおりん、「オトノスイッチ」。
直径5cmのこぶりなサイズで
それでいて適度な重厚感があり、打つと清冽な音が響き渡る。
撥はカーネリアン、アベンチュリン、ヘマタイト、タイガーアイ、ローズクォーツの5種類から選ぶようになっており、どれも可愛い。
店員さんに訊いてみると、
石により微妙な音のちがいはあるものの、大きな差異はないとのこと。
あとは色の好み。また、石による意味もある…。
家に仏壇もないし、あげても意味はないのでは…
それに、わたしにしては、なかなかよいお値段で
悩みつつも、あまりにも可愛くて澄んだ音なので
無神論者の夫へのお土産に買った。
「洞察力を高める」というのと、やわらかなグリーンが
頭の良い夫にぴったりな気がして。
「あなたはすでに頭がよいから、不要だろうとは思ったけれど」
とおずおずと差し出すと優しい夫は
「高めるのに、上限はないよ」
よろこんでくれて、すこし思案した挙句
リビングのカウンターに置いてある、ミニチュアベンチの上に置いた。
これがあつらえたようにピッタリで
毎日一回、「リーン」と鳴らすと、空気を浄化してくれるようで
気分転換にもなり、とても幸せなのだ。
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