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好きなものを好きというだけなのに、どうしてこんなに難しいんだろう?

「好きなものはありますか?」と聞かれて、答えるのに一瞬止まる。

あれもこれも好きっちゃ好きだけど、「好きだ!」と言いにくい。好きを語りにくい。

この「語る」というのが曲者だ。解像度って言葉流行ってるじゃないですか。ちょっと、この言葉に囚われてて、怖いなぁって思う。

物事の再現性を上げるために、心が動いたことをよく観察して、解像度をあげて言語化しなさい!ってクリエイター向けのなんかでよく言われる。それは、ほんとに大事だし役に立つことだと思う。

ただ、好きなものを、「なんかいいよねー」っていうだけでもいいよなって思う。

十代の頃に好きすぎてずっとその曲だけリピートしてた時みたいな感情。それ以上あえて掘らない好きもあっていいと思う。それだって十分すぎるほど好きなんだと思う。

な、はずなのに。

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なんとか芸人みたいに、重箱の隅まで細かい名称を正しくあげないと好きって言えない感じ。情報が、詳細が言えないと、好きのレベルが低い。いやいやそんな脇役の名前も監督の過去作も知らない私ごときが好きって言えない。

もしくは何万円も、何十、何百万円もお金を使わないと好きとはいえないの?いやいや、グッズの一つも買ってない僕だからって

実際、オタク語りを聞くのは楽しい。考察だって過去の引用を読み解いていくのもとっても面白い。でも「いやーなんか好きなんですよね。見るとワーってなるんです!」の一点突破もいいじゃない。どっちもあっていいはず。

そのワー!!!が好きの全てでもいいじゃない。

解像度高い・低いどっちもあってもいいじゃない。情報多くても少なくても。好きを叫ぶ。

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