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BritishScone[Opus7]ブリティッシュスコーン

スコーンって言われて想像するのはどちらですか?
ブリティッシュスタイル?アメリカンスタイル?

スコーンはもともとスコットランド発祥の伝統的な焼き菓子ですが、
イギリスやアメリカで特に人気があるお菓子ですね。

ブリティッシュスタイルのスコーンは、砂糖、バター、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳などが材料です。丸い型で抜かれた形状が多くて、ムクムクと膨らみ腹割れしているのが出来が良いとされています。
サクサクとした外側で甘さは控えめ、イギリスではジャムやクロテッドクリーム(濃厚なクリーム)と一緒に提供されることが多いです。ナイフで横二分の一にザクザクとカットして、断面にたっぷり塗っていただきます。

私は型で抜いていると無駄な部分が出てくるし、広げて延ばして型抜いては正直手間がかかるので適度に手で丸めて焼きます。ゴツゴツ感が出てサクサク感が増して美味しいのです。


アメリカンスタイルのスコーンは、より多様な材料で、果物、チョコレート、ナッツ、クリームチーズなどがを追加したり、基本的に甘めでそのままいただきます。

よくスターバックスなどのアメリカ系カフェで売ってるタイプ。三角形や四角形のちょっとパンに近い感じで、甘さが強めのものが多いです。バタークリームやグレーズなどの甘〜いトッピングがされているものもあり、コーヒーによく合います。

プレーンのタイプはビスケットなどと呼ぶことも‥。ケンタッキーフライドチキンのビスケットのイメージです。

個々のレシピによってスコーンの作り方は異なりますので、お好みに合わせてお楽しみいただきたいお菓子です。

そしてスコーンと言えば気になるがCream Tea、High Tea、Afternoon Tea の違い!

クリームティー(Cream Tea)、ハイティー(High Tea)、アフタヌーンティー(Afternoon Tea)は、イギリスの伝統的なティータイムのスタイルを指す言葉です。

クリームティー(Cream Tea):スコーン、クローテッドクリーム、ジャム、紅茶。
イギリスでとても一般的な軽食のスタイルでアフタヌーンティーの一部といった感じです。軽いおやつとと捉えて良いと思います。とは言え日本人には大きめのスコーンがかなりヘビーなので二人でシェアするぐらいでちょうど良いかもしれません。
ロンドンのFORTNUM&MASON(フォートナム・アンド・メイソン)でいただきましたが、丸く美しくくり抜かれたスコーンが印象的で滑らかな感じは小麦粉をきちんと振るっているんだなぁと感心いたしました。食器もあの美しいブルーでした。

FORTNUM&MASON Cream Tea

ハイティー(High Tea): ハイティーは、サンドイッチ、肉のパイ、クロテッドクリーム、ジャム、ケーキ、スコーン、他のお菓子、紅茶など、多様な料理が含まれます。ハイテーブルが使用されていたことが由来とも言われています。ハイティーは、スコットランドの労働者階級の方たちが始めた習慣でアフタヌーンティーよりももう少し重い、労働者の食事のスタイルです。通常、午後6時頃に提供されます。アフタヌーンティーのようなエレガントさではなく、よりシンプルで家庭的な雰囲気を持っています。紅茶は高級な飲み物でブルジョア階級の方たちしか飲めないものでしたが、産業革命や茶税の軽減、茶葉の量産の成功などにより、紅茶が安く入手可能になり、労働者階級の人たちにも手の届く飲み物となり、ボリュームある夕食と一緒にいただくようになったようです。

シンガポールのハイティーも有名ですが、アフタヌーンティーのように紅茶と軽食とスイーツが提供され、さらに飲茶やアジア料理等も出てるビュッフェスタイルのお食事です。以前にシンガポールのオリエンタルホテルに行った際に月餅や椰子の実が入ったパイなどいただきとても美味しかった記憶があります。ボリュームある食事という面でイギリスのハイティーとの共通しているようです。

アフタヌーンティー(Afternoon Tea): サンドイッチ、スコーン、ケーキ、ペストリー、お菓子など。
ハイティーのテーブルの高さに対しローテーブルが使用されていたとも言われています。ですのでローティー(Low Tea)とも言われています。
ダイニングのテーブル(High Tea) VS 豪華なソファーセット(Low Tea)のイメージでしょうか。イギリスの伝統的なティータイムのスタイルですね。
日本でいう茶事に近く、お部屋のインテリア、食器類にもこだわりお客様をおもてなしします。
サンドウィッチなどの軽食とデザートのセットで紅茶と一緒に提供されます。
アフタヌーンティースタンドなどを使って狭いテーブルを有効活用する場合もあります。下段からサンドウィッチ、スコーン、デザートと盛り付けられ、基本的に下の段からいただきます。
貴族は広いテーブルがあったので使わなかったのでしょうけれど。。。。

ヴィクトリア朝時代、貴族のお食事は1日に2回。遅めの朝食と夕方にとるディナーだったようです。
電気の発明により、照明が発達すると、夜遅くまでオペラや観劇、音楽界などを楽しめるようになり、ディナーの時間はどんどん遅くなりました。
空腹に耐えられなくなった貴婦人たちが夕方、紅茶と軽食をいただくようになり、そのお茶会はあっという間に貴族の女性の間で流行したそうです。

アフタヌーンティーは、エレガントな雰囲気で、特別な機会やイベントにも人気です。ロンドンのハロッズでいただいた写真を添えます。

各テーブルにはバラの花。ティーポットもカップも揃いで美しいです。


Harrods カジュアルに楽しめるお店の方の Afternoon Tea。
ローストビーフサンド、サーモンサンド、きゅうりのサンド、ツナサンド
フルーツケーキ、チョコレートケーキ、ミルフィーユ、レモンタルト、マカロン
焼き菓子はスコーンではなく別皿でマドレーヌでした。
それでも当時で一人27£ 当時は1ポンド¥180ほどだったので、¥4860。そこそこなお値段。


ザクザクスコーン。バターは使っていません。

スコーンのレシピはこちら↓

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