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#LITH house talk vol.4 Shinobu Kawashima×そのうちやる音×齋藤里菜(集団行動)(前編)



LUCKY IN THE HOUSEプロジェクトも残り21日となりましたが、企画のゴールというか集大成としてZINEも個数限定発売中です!

ZINEデザインは、参加アーティストであるGIVE ME OWにお願いしました!中身も可愛いし、仕掛けもあるので、ぜひ手にとってね。

全15組の参加アーティストが1ページずつ寄稿しています。

動画QRコードが付いてたり、追加ラップ歌詞なども掲載。
しっかりアーティストへチアペイされる、あたしたちもみんなも楽しくて嬉しい1冊です。

音源はもちろん、Tシャツも残りわずかになってるので、お早めに。


そして今回の電話対談インタビューは、そのうちやる音ちゃんと齋藤里菜ちゃんをお迎えしました。

なんでこの二人なのかは、ぜひ読んでみてね!笑


◆真反対の二人、この時期をどう生きてる?

Shinobu:えーと、早速なんですけどなんかどういう相性なのかなという、2人のこの感じが。でも案外仲良くなれるんじゃないかなと思ったりしてさ!

やる音:あ〜!

里菜:うれしい。

やる音:実は、集団行動の2人に似てる「フォークデュオ」というフォークデュオがあるんだけど

里菜:笑

やる音:私が結構よく出演オファーさせて頂いていて、そこにりなさんが見に来てくれて。りなさんとは何回か会ったりね、一回だけお酒飲んだりしてて。

Shinobu:えーそうなんだ!じゃあ既に知り合いだったんだね!

やる音:そうそうそう、ばちぼこに初対面って感じじゃないよん!

Shinobu:あ、よかったよかった。そういうことなら安心して話を進めます!えーと、何から聞こうかな!

ーじゃあまずは、緊急事態宣言が伸びた現状で、ますますライブが開催しにくくなっていく中、二人はどう過ごしたり考えてますか?

やる音:私は元々家が好きなんだけど、だから環境的には別にストレスは溜まっていなくて。でも自分で歌が好きだから解決策を考えた時に、配信を利用したライブという所で新しい試みとして始めてたんだけど、やっぱりそのうちやる音はCDを出す事に凄い拘りたいなと思ってたから、しのぴーの企画でCDを届ける事が出来るっていうのが新しい試みの一つで、この機会だからこそ出来て嬉しいなと思ってはいる。が!最終的なLITHのゴールは、ライブをみんなでする事なんだろうなっていうのは思っていて、楽しみに待っています。

Shinobu:すごい!100点満点の答えすぎる。

やる音:ウケる笑

Shinobu:りなちゃんは?

里菜:やっぱりライブがない事によって飢餓状態になってると思うんです、自分もお客さんも。そういう中で、物理的には今の状況では無理だからやっぱこういうバンドじゃない所で音楽をできるという事は、自分が表現者っていう立場的にもやっぱり続けて行かなきゃいけないんだなと、改めて思うきっかけになりました。

Shinobu:なるほど…(胸熱回答)

やる音:100点。

Shinobu:(二人とも最初から100点過ぎて緊張する笑)
ライブハウスもついに大打撃の末に閉店も相次いでるよね。

里菜:やばい、本当やばい。

Shinonbu:ライブハウスもそうだけど、今からスタート切ろうと思ってたアーティスト、アイドル、バンドなんかも、予定通りスタートやスケジュールが立てられない人もでてきてるし。

やる音:見通し立ちにくいよね。

Shinobu:とはいえ、そもそも活発に動いてた人も同じく、みんな一種のターニングポイントだし、それがりなちゃんが言ってた「表現者として止まれない、止まらない」という話には励まされるよね。

里菜:こうなってコロナの騒動になる前と今と後って、本当に全く違う世界だと思ってて。これが終息して、またライブやっていいですよってなってもきっと”アフターコロナ”にはならないと思うから、この状況でアフターコロナを新しい音楽の形じゃないけどそういう風のが何かできる様になったら、この期間が救われたよねって思うけど。

Shinobu:なるほどなるほど。仮にコロナが収束しても、根付いた懸念感はぬぐいきれないってことだよね。

里菜:そんな1〜2ヶ月でまた新しい音楽ビジネスを考えろって言われたら難しいけど、まあでもきっと変わってくるだろうなっていうのはあって。

◆リモートとリアルと

Shinobu:ほぼ現場でのライブパフォーマンスでなんとかしてた人達も、ネットの中で人気になってる子達っていうのが、より強みを増してきたりとか、そこから学ぶものもあったりして。

里菜:とはいえ、やっぱりリアルには勝てないなっていうのは今すごい感じていている所もある。

Shinobu:それは、やる音ちゃんがさっき「CDを出す事に拘りたい」って言ってたというのは、配信だけじゃなく、リアルを手に取るもの価値っていうのがあるのかな。

やる音:そう。コロナ騒動があって無観客ライブとかの配信系を自分でも見ることが増えて、たまたまこの前、銀杏BOYZの渋谷Lamamaでやってたライブ映像が流れてて。銀杏BOYZは高校の時にずっと聴いてて、東京に来たら絶対ライブ行こうって思ったまま行ってなかったの。「もしかして今後一生行けないかもしれない」って思った時に、配信でも同じ内容だけど、体感するときのものとか、その日の何かがあったよねっていうもの(思い出)が欲しいという所に落ち着いて。というので「形」として拘りたいし、チケットの半券は残して置きたい、みたいな。

なるべく多くのアーティストに参加してもらいたいという気持ちと、自由にいろんな組み合わせで音楽を楽しんでもらいたいということで、印刷は手焼きでお送りしています。これも今回のプロジェクトならでは。

里菜:わかる。なんかその思い出ってにおいだったり触った物だったり、そういうので覚えてる物だから、やっぱり視覚情報だけになっちゃうと寂しいよね。

やる音:さみしい。

Shinobu:確かに確かに。緊急で物作りが出来ない人達っていうのもやっぱりいるから、チケットを売ってコンテンツとしてライブを見せるっていうのはもちろんあってるし、あたし達も適材適所でいずれそうしなきゃいけない時期も出てくるだろうね。ただでもやっぱり、家で携帯とかスマホとか画面で見ると、匂いや雰囲気や感触のほかに、到着するまでのドキドキ感も無くなってしまうよね。

やる音:いま、止むを得ずリモートで既に始めてることとかある?

Shinobu:三味線のレッスンはリモートに切り替えたよ!それは画面越しだけどその人と直接話せるからっていうのもあるから、一緒には弾けないけど、画面越しで一方的なというのがないからまだ平気!

やる音:リモートレッスンいいね!

Shinobu:それがあるから気づいたけど、一つ気合い入れた特別なコンテンツを、たくさんのファンの人とマンツーマンではできないし、見てくれてる人の数だけ盛り上がりを共有できることだってある。その分、一人一人と会話することが難しくなっちゃうから、今回のプロジェクトみたいに「まだ来ないかな?」って品物を待ってるドキドキ感は、今までライブに行ってたその移動時間と似てるのかなって思ったりしてて。お届けって形が、いま割と置き換えられて、心的に必要だったのかなってやってみて思った。

◆文字と性格

里菜:だから離れてるけど、メッセージカードはいい案だと思った!

やる音:いいよね、手紙。

Shinobu:直筆って熱いよね!

やる音:同時に送られてきた、私とりなさんのあの感じ。

Shinobu:あれやばいよ!笑 この話もしようと思って。文字が人を現しすぎだろって思って。一目瞭然すぎwww

メッセージカードを郵送してくれたそれぞれの封筒。笑

里菜:請求書とか送るじゃない、それのくせでそのまま無意識であーなった。

Shinobu:いや、あれが多分正しいというか普通で!やる音ちゃんは、でっかくサインしか書いてなかったし!笑

里菜:全然違くて、もはや手渡しかなってぐらいだよね笑

Shinobu:そう、本当にそう!

やる音:届いてよかった、、。

Shinobu:なんかその、文字って中学生の時に書いてた文字と、高校生の時と、今とって、多分それぞれ文体が変わってきてるんじゃないかなってのを思い出してさ。

里菜:文字って確かにおおきく表してるかもね

Shinobu:あたしが中学生の時はもっと丸くて。所謂ギャル文字をめっちゃ書きたくて、わざわざ「あ」をめっちゃこう一画目をこう長くするみたいな。あったじゃん?あと”永久不滅"みたいな!

Shinobu:でも高校からはその文字書いてる感じも可愛かったけど、案外ノートの取り方が綺麗な子がいいなと思い始めてから、まともになってきて。

里菜:それからずっとそんな感じ?

Shinobu:いや、今は一個一個丁寧に書くこともあるけど、クレジットカードのサインとか自分にしか必要のないものはなんでもいいや!と思って、綴り文字になってるかも。だから、文字とかって性格とかその時のブームとかなりたい物とかに合わせて変わっていくのかなって思うと、みんなはどのあたりからそういう綺麗な文字だったり、ずっとその可愛い丸文字なのかって、文字のターニングポイントが知りたい!

里菜:文字のターニングポイントかあ

やる音:私は幼稚園から書道を習ってて、鉛筆のやつ硬筆と毛筆と小筆で書くやつもやってて、結構ガチ目な先生のところでやってて特待生までいったの。なんだけどやっぱり楽しくできない時期があって、賞を取るため、段を取るためってなってしまった時に何かがこう爆発して今の自体になりました。笑

Shinobu:なんかいいね。すごい優等生のお嬢様がギャルになりましたみたいな。

やる音:でもだからこそ、ノート提出するときは丸文字だけど、書道の時間になったらちゃんと書くから「お、やるじゃん!」みたいなやつが、快感でそれがやめられなくなったまま大人になったみたいな。

Shinobu:能ある鷹は爪を隠すやつねw

里菜:いいなー、私書道習いたかったけど習えなかったから。でも、中学校ぐらいまでじゃないかな、可愛い文字を書きたかったのは。

Shinobu:あー、なるほど。でもあたしも似てるかも。中学校までの時は、手紙とかメモ帳で折って友達に渡したりとか、結構アナログ重視みたいな感じだったよね。

里菜:でも高校になってから受験勉強でめっちゃ文字を書くようになって、そういうこだわりには全く興味なくなったかもしれない。

Shinobu:ところで字の大きさが2人とも違くて(笑)やる音ちゃんはマッキーで書いてたけど、りなちゃんはボールペンでサラサラ書いてたよね。あの辺も人間性でるなと思ったんだよね!ポスト入ってた時に、輪ゴムで二つとまってたの!もう、一目瞭然すぎてさ、めっちゃ笑っちゃって!

やる音:想像つくわwwww

◆真面目な私たちが個性を考える

Shinobu:この文字から発展させた話をすると、「自分はこういう性格なのに、自分の中で人から見られてる性格とかイメージカラーはこうだな」なんて話が聞きたいかも。

里菜:あー、どうなんだろう。私は悪い意味で真面目な部分があるの。例えばこういう個性を出していくような仕事に就いたら、そういう真面目さって本当にいらなくて、型にハマっているっていうのから抜け出せない。やっぱずっと悩み。

Shinobu:うんうん

里菜:だからちょっと”外し”たりとかができない。それって表現することにおいて、元の型は必要だけどそっからちょっと触れた所が自分の個性になると思うから。

Shinobu:個性ってどう作っていくものとか見えてきた?

里菜:特徴がない特徴がないってずっと言われてきたから、自分の個性ってなんだろうって悩んでた時に、真部さん(集団行動のリーダー)に音楽始めて色々アドバイス受けながらやっていて…

Shinobu:聞きたい!

里菜:例えばレジェンドで私の好きなYUKIさん、めっちゃ上手い人でいったらaikoさんとか。の、真似をして真似をしきれなかった所が個性だよって言われた事があって。だから教科書をめちゃくちゃ反復してやって、そっからどうしても飛び出しちゃうところっていうのが個性だよって言われ続けたの。

Shinobu:真部さんわかりやすいなあ。。

里菜:今も模索中なんだけど型にハマること、教科書を繰り返す事はめちゃくちゃ得意なんだけど、そっから挑戦したりとかもう一歩踏み込んだりっていうのがなかなかこう怖くて出来ないって部分がね。めっちゃ悩んでる、ずっと。

Shinobu:それは封筒見て思った!なんか、本当に良い意味でも、里菜ちゃんが気にしてるって意味でも、常識として普通のことをちゃんと丁寧に書いてるんだなっていうのがあった中で、やる音ちゃんが住所も書かないっていう荒技を繰り出してきたから、ここがまた面白いなと思って。

里菜:そうかもしれない

Shinobu:でも多分やる音ちゃんはやる音ちゃんで、何かコンプレックスだったり悩みとかがあった上で多分今のやる音ちゃんがいるんだろうから、その辺の話も聞いてみたいかも。

やる音:あー、恥ずかしいねこれね、照れるね。なんか多分、なんで言えば良いんだろうな。普通になりたいけどなりたくないみたいな自分との葛藤が多分長くて。

Shinobu:うんうん

やる音:みんなと一緒のことをしても、同じ結果じゃ嫌で。褒められてもいいし怒られても良い、とにかく同じ結果だと満足しないみたいな自分がずっといて。だから別に一位になりたいわけじゃなくてブービー賞になりたいというか。

Shinobu:ブービー!一番美味しい順位だね!

やる音:ちょっと何かひねくれすぎてて笑。でも何かみんなと足並み揃えてやっちゃうと、基本的には平均点ぐらいしか取れない自分と葛藤し続けてる、みたいなのがあるから。でも"私、真面目なんですよ"って言っちゃうと、自分の中でまた違う真面目の人が出てきちゃうから、里菜ちゃんの言うそれとはちょっとまた違うと思うんだけど…。思ったことをそのまま100%まで突っ走るって力が足りない時があって、そこは悩んでるかな。

Shinobu:無邪気さってことなのかな

やる音:そう、大人になっちゃってて。大人になるといろいろリスクとか考えるときの方が増えてしまうよね。それがアーティストとして必要ない時がたくさんあるのに。ああ、大人になっちゃった。

Shinobu:そうなんだよね、大人になるとビビっちゃうし、一歩引いた視点で考えちゃうよね。

やる音:良い意味で言うと、たくさんの人が関わってくれてるからこそ、「これを私がしたら悲しむかもしれない」とか考えれる様になったのかもしれないけど。自分が1番どうしたいかを優先できない時があるからしょうもないなー自分って思う時が多いです。

Shinobu:それってやる音ちゃんは今、平均点とか中間スタートで、どっちかに偏りたいってか、トップかブービーかのどっちか両極端の位置を目指してるってことなのかな?

やる音:そうだね、ちょっと里菜ちゃんとも似てて、決められた道とかは多分無難にこなせてしまう時があって。でも結局、「個性って一体なんだろう」っていうところでいつも自分とぶつかるっていうか。どっちかに振れられたらいいのにって思う。

Shinobu:なるほど!多分こう1人で生きていける人って、多分このプロジェクトに関わってる人は、みんな多分色んなことこを無難にこなせてるんだよね。だから自分で決定権持ってできる人が多いのかなっていう印象があって、私含めて。

やる音:それはそうかも!

Shinobu:でも、その「ここまで考えてるんです」っていうのを出す事が、いわゆる真面目っていうか。私もそうで。「これ考えて真面目じゃなくしてるんです」っていうその姿勢が真面目に見えてしまうのが”真面目”な人の性質で。

やる音:うんうん、本当は全然考えてないけどっていう、ある意味したたかな計算高さっていうのがいいよなって思ったり。

Shinobu:でも、これは根っこの部分からずっとそうなんですよって見せられるのが本当はいいんだけど。多分私達が憧れてる色んなアーティスト、例えばaikoもYUKIも土岐麻子とかも(敬称略)めっちゃ好きで、その人たちは個性をいかに私生活にまて落とし込むかっていうのがもう、やっぱアーティストだなって。

里菜:わかる

Shinobu:でも、個性の出し方はな!確かにな!私は逆に、三味線が個性になっちゃってたんだ、ずーっとそれが嫌すぎて。”三味線の子だね”って言われると、三味線が離せなくなっちゃってきてて。だから、歌っても三味線に目がいっちゃう。そりゃそうで、ギターとかベースに比べてずっと目立つし珍しいから。だし、腕も他の人より上手いことになっちゃうとそれだけ人を感動させられるけど本当にやりたい曲の好みとか歌とかっていうのが、かき消されちゃうなと思って。

やる音:そんなことないけど、それがしのぴーのコンプレックスなんだね。

Shinobu:だから今の時期をチャンスに三味線に拘らずに、三味線は必要な時にいれるぐらいの気持ちでやろうと思って。

やる音:だからそもそもLITHに三味線入れてないの?

Shinobu:そうそう笑。だってあのアコースティックな部分に三味線は必要ないもん。ピュアに作りたいもの作りたい。

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後編も、日頃明かさないそれぞれの想いや性格を紐解きます!楽しいね

ぜひ各アーティストをもっとチェックしてね〜〜


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written by Shinobu Kawashima


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