お姉さんの「するってぇと」
ちょっと可愛かぶりたいことがあって、思わず
「えいっ」
と言ってみたのですが、慣れない言葉すぎて、使った途端にゲシュタルト崩壊してしまう始末でした…。
てか「えいっ」って、なに?うわあ、文字に起こさなきゃよかったな。益々ゲシュタルト崩壊していく…。
人付き合いと似てるのか、言葉との付き合い方もうまくやっていかないと、こんな事態になってしまうんですね。でも言ってみたかった。
逆に、最近常用しているのが、神田伯山さん風の「なんとなんとぉ!」。
これはまじどうでも良い話も、一回軽々と持ち上げることができるので、とても便利です。それに、なんか自分に合ってる気がします。
ほかにあたしの口癖やらニュアンスやら、色々たぶん友達に聞いたらなんかあると思うのだけど、意識して使いたい、ただ言いたい「なんとなんとぉ!」は、うん、かなり良いです。
粋な言葉といえば、あたしがすこしだけスナックで働いていたことがあって、「するってぇと」と使う、美人ハーフの下町お姉さんがいました。
下町に産み落とされたのもそうなんですが、美人の使い方がとても上手で、その上、お酒を飲む・つぐ・話す仕草も美しかった。
それは自分で意識してやってるそうでした。
美人が故の、敷居の下げ方だったのかもしれないし、お客さまから舐められないための粋な立ち振る舞いだったのかもしれない。ただ茶目っ気の強いだけのようにも見えていたけど、それだけじゃないのかも。
お客様にも同僚にも慕われていたお姉さん、自分でお店をやる運びとなり、うちのスナックからは円満退店されました。
コロナでなかなか行けてないのが寂しいけど、元気でやっているそうです。
言葉の使い方、選び方、言い方によって、印象もそうだし、どのくらい相手に歩み寄れるのかも変わってくると思うのです。
職業柄、耳と感じ方に敏感になってしまう手前、自分の見せ方が美しかったあのお姉さんは、すごく憧れていました。上品なのに、高嶺じゃない。
それにしたって、いくら可愛かぶりたいからって急に自分らしくない「えいっ」なんて慣れない言葉を使うのは、しばらくよそうと思いました…。笑
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