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臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】

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2023年4月の記事一覧

股関節伸展0度で立位保持をするために必要な考え方と運動療法アプローチ!

今回は股関節の伸展可動域についての考え方と運動療法としてアプローチをする際に考えるポイントについて解説をします。 人間の日常動作ではどこかに移動するにしろ、何か家事や洗濯をするにしろ基本は立位が必要になってきます。 この立位保持をする際には、、 当たり前ではありますが、股関節が伸展0度の状態になっていなければ直立しているとは言えないわけです。 例えばですが、、 腰椎伸展した状態での姿勢保持になっているということは、骨盤が前傾しているとも言い換えることができるわけなの

高齢者の円背姿勢とスウェイバック姿勢は見た目が違うだけで変わらない理由!

街ゆく高齢者の姿勢を見ていると、、 体幹が前傾した状態で前方にシルバーカーを持ったり、杖を付いたりして歩行をされたり、姿勢保持をしている方を多く見かけると思います。 結論から言えば、、 この体幹の前傾姿勢の解釈や改善のための考え方に対してですが、、 スウェイバック姿勢・反り腰(ロードシスの姿勢)とさほど変わらないです。考え方は同じで姿勢制御のパターンが違うだけになっていると捉えることができます。 その理由を今回は深ぼって解説していくコラムにしていこうと思います。

猫背改善をしようとするほど、猫背改善ができなくなるメカニズムについて!

先日このようなメッセージが自分の元に届きました。 この方は薬師寺のYouTubeを見て頂いていて、メッセージをして頂いた方になりますが猫背姿勢で悩まれている方です。 この方も記載されていますが、、 この文章を読む限りでは完全なスウェイバック姿勢ということが考えられるのが分かると思います。スウェイバック姿勢を改善するためには猫背改善をすることから始めると解決しないケースがほとんどなので、姿勢改善をする際の考え方のポイントを解説するコラムにさせて頂きます。 猫背が単体で起

姿勢・動作改善において「大腰筋」の重要な機能と運動療法の考え方!

今回は「大腰筋」にピックアップしたコラムの内容になります。 大腰筋というと腸腰筋の構成している筋肉になっており、腸骨筋も別にありますが人体の動作や姿勢制御においては、腸骨筋以上に大腰筋の機能の方が重要な役割を担っているケースが多いです。 この大腰筋の作用としては、、 教科書的には「股関節屈曲」「腰椎伸展」の働きがあると言われていますが、それは起始停止の関係性上の話であって、荷重位になった時の反応は非荷重位の際とは異なります。 そして、人間は立位で最遊的に日常生活も送り