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臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】

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2022年3月の記事一覧

腸腰筋が働く時の身体感覚について!

腸腰筋の運動療法をする時に、、 「今めっちゃ使ってる感じするわ」 そんな感覚を感じ取ることって少なくないですか?笑 実際に大殿筋などの殿部周囲のアプローチでは筋肉の収縮感などが分かる方も多いですが、腸腰筋のエクササイズでは使っている感覚が分からない方もかなり多いと思います。 では、、 実際に腸腰筋エクササイズの際にどんな感覚があれば、腸腰筋に対して正しく運動療法を行えているかを解剖学的に解説をしていきます。 筋肉が作用するメカニズム 腸腰筋の中でも、大腰筋に絞っ

「大腿筋膜張筋」を抑制させるためのアプローチの考え方!

オンラインでもオフラインでも多くの方のセッションをしていく中で、「大腿筋膜張筋」を抑制したいケースは多いと思います。 逆に、大腿筋膜張筋を抑制したいケースはあっても大腿筋膜張筋の収縮を促す様な運動療法をする機会はないと思います。自分の臨床経験の中では一度もないです。 この大腿筋膜張筋を抑制したい中で、、 大腿筋膜張筋に対して、マッサージをしても抑制できないケースは多くてセッションの時間も限られている中で大腿筋膜張筋の緊張を落とすことだけに時間を使い続けることもできないと

呼吸を使った体幹機能アプローチ!

今回は呼吸と体幹へのアプローチについて。 体幹へのアプローチを行う際には、、 呼吸を活用してアプローチを行うことが非常に有効的です。 今回のコラムでは、、 4パターンの体幹へのアプローチ方法を写真付きで実際のクライアントさんに行っている方法を紹介しています。 実際にリアルの臨床現場で、、 こういうアプローチをよく用いることが自分の場合は多いです。 セルフケアとしても指導できますし、、 セッションの一場面としても、リブフレアの修正や体幹のニュートラルポジションや

「母趾球で踏める人」と「母趾球が潰れる人」の明確な違いについて!

足部の中で、母趾球がカギになるケースはとても多いですが、母趾球にだけ荷重を掛ければ良い問題ではなく、、 下肢に問題がある方が、母趾球に荷重を掛けようとすると、余計に足部の状態を悪化させたり、痛みが生じたりする可能性が出てきます。 ですが、、 一般書の中には母趾球荷重を促す様な内容が書かれていたり、セラピストでも歩行時などに母趾球荷重意識を促す様な指導をされている方も多いと思います。 これらも前提がどうなっているかによって、母趾球に荷重をしていいか荷重をするべきではない

【壁】を利用する運動療法の有効性!

ピラティススタジオをやっていますが、側面にある壁を利用した運動療法を取り入れることが非常に多いです。 これはピラティスでなくても、病院や整形外科などにあるリハビリベッドやプラットホームなどにも活用できる様な考え方になってきます。 自分も病院やクリニックなどで自由に環境を整えて良いのであれば、壁際にベッドを寄せて足裏を壁に接地したり、壁を利用できる環境にすると思います。 なぜ壁を利用することが有効なのかという部分も踏まえて紹介をしていきますので、臨床の役に立てて頂けれ

脚が外に倒れる人の特徴と改善方法!

以前Twitterの方でも一部紹介させて頂きましたが、普通に力を脱力した状態で股関節を外旋させた時に左右差がある方。 そんな方も実際かなり多いです。 この理由は1つではありませんが、今回はよくある多い原因とその改善を紹介していきます。 実際に関節可動域は広い方がいいわけではなく、ただ広いだけの可動域は関節が緩いだけになっているケースの方が多いです。 脚が外に倒れている側の可動域が広い側の股関節や膝関節の方が症状が出やすい特徴があることは自分の臨床経験上も感じています。

股関節に問題がある人に共通する苦手な動きの特徴とは?

臨床で多くの方を診る中で、股関節や腰部に症状がある方にある程度共通していると思うことがあります。 その内容について、今回のコラムではお伝えしていく形にしていきます。 股関節の特徴としては、、 股関節だけではなく、腰椎に付着する筋肉やハムストリングスや大腿直筋の様に膝関節まで跨ぐ筋肉もあるため股関節だけ診ていても解決しないこともあるのが事実です。 そんな臨床的な内容を今回のコラムではお伝えします。 誰でも知ってる股関節の解剖学 まずは誰でも知っている股関節の解剖学で

運動療法の効果が出ない3つの理由

運動療法をやって効果ができない理由ですが、今回紹介する3つのどれかに当てはまっているケースがほとんどです。 自分自身も今ではセッションの9割は運動療法を行なっていますが、理学療法士の1年目の時は徒手療法がメインで運動療法はやっても即時的な効果を感じたことがなかったのでほとんど意味がないと思っていました。 今になっては、、 自分に問題があって、運動療法はちゃんとやればちゃんと効果が出るアプローチです。 運動療法をやっても効果が出ないと感じる時は、今回紹介する3つのどれか

肋骨リブフレアを修正するための「骨盤アライメント」の改善について!

今回のコラムでは、肋骨のリブフレアの修正を行う際の骨盤アライメントについて解説をしていきます。 肩関節疾患でも股関節疾患でも、肋骨のリブフレアに全く介入しないままアプローチを進めるのはあまり望ましくないと考えています。 肋骨のリブフレアは「上肢の挙上」「腰椎伸展」「股関節伸展」などの動きの代償に持ち入りやすいため運動療法を行う前提として、修正しておきたいポイントになってきます。 今回は、肋骨リブフレアを修正するための考え方として、骨盤アライメントの問題から考えていけるよ