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臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】

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2022年1月の記事一覧

「クラムシェル」で股関節外旋筋を確実に働かせる3つのコツ!

今回は運動療法でも臨床で用いる頻度が比較的多い「クラムシェル」についてのまとめたコラムにしています。 シンプルに自分自身が今後何度も見直したいから、どうせならコラムにして皆さんに共有する方がいいと思ったので今回コラムにしました。 股関節外旋筋群が働くことは誰でも当たり前に分かっていても、臨床ではこの通りのエクササイズをしても股関節外旋筋群を使う感覚が全く分からない方がいたり、収縮感が分からない方も数多くいます。 こういう場面において… どういう工夫をしてアプローチをす

運動療法で体性感覚を鍛える方法!

今回は、実際のクライアントさんの実例も踏まえて体性感覚などの感覚機能から運動療法を考えていけるコラムにしています。 人間の運動が起こるのもインプットされる感覚情報が必ずあって、運動入力としてのアウトプットがあるため、感覚機能に着目することも重要になります。 臨床で活用できる様な内容にしているので最後まで読んで参考にしてみてください。 体性感覚のズレと筋機能の問題 感覚がズレている部位は筋機能にほぼ確実に問題があります。 例えばですが… この画像の様な感じで、頭を持

呼吸から体幹機能を改善する運動療法のコツ!

今回のコラムでは、呼吸と体幹機能の関係性について解説します。 呼吸は1日2万回近くしている運動であるため、呼吸パターンの良し悪しによって体全体の状態に影響してくるのはイメージできるはずです。 臨床でも、呼吸機能を必ずと言っていいほど、重視して評価したり運動療法を行う際にも呼吸を上手く活用しながらアプローチすることも多いです。 呼吸に関しても… 胸式呼吸と腹式呼吸があるように、呼吸が関与する身体部位としては「胸郭」「体幹」になります。 この「胸郭」「体幹」へのアプロー

母趾球が使えないことで起きる身体機能の低下!

今回のテーマとして… 母趾球が機能しないことで起こる身体機能の低下について。 「母趾球に体重を乗せることを意識してます」 そう言われる方も多いですが、母趾球で支持できているわけではなく、母趾球を潰しているだけの状態の方が多いです。 そんな方の特徴だったり… 母趾球が機能しないことで起こる全身の機能低下について解説をします。 母趾球が使えない人の特徴 母趾球荷重をしている人も母趾球で支持できていない人が多いです。 外反母趾や扁平足の方など、足の母趾球に対して体重

関節可動域訓練を運動療法に活かす!

理学療法士の治療アプローチ方法の1つとして、関節可動域訓練があります。この関節可動域訓練ですが、もっと工夫したり考え方を変えればもっと効果的な関節可動域訓練を行えます。 そんな臨床で必ずと言っていいほど行う「関節可動域訓練」を運動療法に活かすコツについて解説をします。(今回は、動画を入れて解説しているので最後まで見て下さいね) 関節可動域訓練は他動運動 関節可動域訓練は基本的には他動的にアプローチを行うと思います。 だからといって… 「自動運動で動かせる可動域が

運動療法で優先するべき感覚機能!

今回は、運動療法を行う際に優先するべき感覚について。 実際に自分自身が臨床で運動療法を行う際の順序として優先していることなので、皆さんにも少しでも参考になればと思います。 自分自身はピラティスを軸にして、運動療法を行うことが多いですが、テキストに載っている種目やメニューを最初から行うことはほとんどなく、運動療法を行う際には順序立てが重要だと感じています。 どんな順序立てでエクササイズをした方がいいなどの正解や不正解はないですが、今までの臨床の経験上で運動療法の効果がより

【脊柱の運動療法】脊柱が最も機能しやすい条件を知る

脊柱の運動療法をする機会も臨床で多いはずです。 腰椎が伸展していたら… 腰椎を丸める様な運動療法 胸椎が丸まっていたら… 胸椎を伸展させる様な運動療法 そういったことも間違いではないですが… 脊柱の運動療法をする前提として、「脊柱が最も機能しやすい条件」を知っておくことでアプローチの方向性が定まるので、脊柱の特性を知っておく必要があります。 姿勢矯正をするのは逆効果 猫背や巻き肩の方に対して… ・胸椎伸展エクササイズ ・チンインエクササイズ 腰椎が過前弯の

本当に大切にするべき「関節可動域」とは?

今回のテーマは関節可動域について。 関節可動域といっても幅広いテーマですが、臨床で大事にするべき関節可動域についてお伝えをしていきます。 理学療法士以外の方も見て頂いているので、トレーナーやインストラクターの方にも参考になるように話すと… 関節の役割としては… ・安定する役割 ・動く役割 基本的にはこの2つが関節の役割です。 関節というのは… ある骨とある骨との繋ぎ目が関節であり、その関節は動く場面もあれば安定する場面もあります。この関節が動いたり安定したりでき

股関節外旋筋の運動療法の前にするべきこと!

今年1発目のコラムは、股関節外旋筋の運動療法をする前にやるべきこと。 深層外旋六筋や大殿筋など、股関節外旋作用の筋肉は股関節内旋作用のある筋肉より圧倒的に多いです。 そのため… 股関節によっては、股関節外旋に筋力を使ってコントロール出来ることは動きや姿勢を変える上でのカギになります。 股関節外旋の運動療法というと… ・クラムシェル ・ヒップリフト ・スタンディングフットワーク 立位や背臥位などポジションは違えど、股関節に対するアプローチにおいて股関節外旋の運動療法