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甲賀に来て良かったと思える瞬間

最近毛生え薬を飲み始めたので、たぶんここから昔のハゲてないカッコいい嵩丸へと戻っていくであろうことを確信している嵩丸です。チャオ!

甲賀に移住してもう3か月というべきか、まだ3か月というべきか。相変わらず忙しくさせていただいておりますが、だんだんとペースも掴めてきてやりたいことが少しずつやれるようになってきました。

それはなんといってもYouTubeでやる本格的な忍術実験!忍者の聖地で、伝書に則って行う忍術実験は、何モノにも変え難い最高の体験であります。

今日はその辺について書いていきたいと思います〜!

忍者もYouTubeやる時代

自分は2015年からNinjackという忍者メディアを立ち上げ、全国の忍者ニュースや忍術や歴史の解説などを、とにかくわかりやすくポップに伝えるという方針で書きまくってきました。

その頃はいわゆるキュレーションサイトとかバイラルメディアとかが全盛期の時代で、「忍者の専門キュレーションサイトがあったらいいなー」という思いつきから、せこせこと取材に行っては記事に起こすというのをやっていた気がします。

2018年の大学院進学&転職を機にいろいろあって更新が止まってしまったのですが、その頃からコンテンツがテキストよりも動画的な流れが来ていました。「このままテキストで頑張って忍者コンテンツを書いていても、現代の人たちには届かないのではないか」と思うようになり、2019年あたりからYouTubeの方に力を入れ始めます。

でもある日大学院の授業で先生から「あんなにYouTubeやってて修論大丈夫?」と言われてなんとなくやりづらくなってしまったため、一時休止していました。確かに動画投稿とかしてたら修論書けなかったと思うので、あそこで休止しといてよかったな…と今は思います。

「いつかはNinTube再開するぞ!」と思っていたのですが、大学院が修了して甲賀に移住することになり、やっと再開する目処が立ちました。そうして徐々に動画投稿を再開するようになったのです。

甲賀で撮れる画が最高すぎる

関東の方の家ではさまざまな制約があって、一つの部屋でとにかく忍者や忍術の解説など話しまくる動画しか撮れませんでした。

これでだいぶトークには慣れてきたのでよかったのですが、でもそれだったらある種テキストでもいいわけで、やっぱりどうせ動画でやるなら忍器を作ったり、壮大な実験をしたりをしたかったんですよね。

そんな中で今回お借りした古民家は、どこもかしこも忍者的なロケ地になるんですよ。いやーこれは最高です。

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中庭とか居間を一つとっても、どこもかしこも絵になります。

さらに少し足を伸ばせば、忍者が修行した山だったり、忍者の息吹が感じられる史跡だったり、山城だったりと、それこそ本当に絵になるスポットがたくさんあります。

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こんなに忍者感溢れるスポットがそこかしこに存在する甲賀。これはホント忍者好きにはたまらない土地だよなぁと改めて思ってしまいますよね。

こっちに来てから「甲賀には何もない」という地元の方がかなり多いのですが、僕から言わせてもらえばそんなことは全くありません。忍者的なものでいえば、東京の方が何もないっす。ここは忍者スポットの宝庫です。

そんな素晴らしい素材を活用し放題な環境に身を置いて、雄大な景色と忍者の歴史に想いを馳せる瞬間。それは、まぎれもなく甲賀に来て良かったなーと思える瞬間です。

忍者のメンターに出会えたこと

そしてなによりもよかったのは、いつも本当にお世話になっている忍者のメンターと出会えたことが大変ラッキーだったな、と思う今日この頃です。

他の自治体だと地域おこし協力隊が20人とか30人とかいる地域もあって、1人で基本的にアウェイの状況が続いている身としては、そういう地域がちょっと羨ましいなと思うこともありました。

でも甲賀で忍者コンテンツを活用して地域おこしに取り組んでいる地元の方がいらっしゃったのは前から知っていたので、やはりこの大先輩と一緒に色々できたら楽しいだろうな〜というのもあったので、まずは甲賀の里・忍術村で活躍する北斗白影さんにインタビュー動画を撮らせていただきました。

ここで聞いたお話は、本当に参考になることばかりで、この地域に来て僕がやってみたかったことをもう何年も前から実現されているというのもわかります。

この動画の最後で「ぜひ甲賀を忍者で一緒に盛り上げましょう!」とラブコールを送るも虚しくフラれてしまっているのですが、撮影前の打ち合わせでは快諾いただいていたのに、カメラが回ったらマジで断られたのにビックリしすぎて、少しヘコんでいる嵩丸が見られます(笑) 忍者だわ・・・

結局多くの方にコメントもいただいて、今は白影さんと一緒にいろんな忍術実験や忍者の装備や道具などを作る取り組みをさせてもらっています。

その第一弾・第二弾がこちらの動画。

これを見てわかるように、菰の作り方や藁縄の結い方、梯子の結び方から作り方まで、実際にやってきた人はやはり違うなぁというのがわかります。やりたいやりたいとは思っていましたが、たぶん自分一人でやってたらここまで本格的にはできないでしょう。

実はもうあと3~4本分くらい動画を撮ってはいるのですが(編集が追いついてません!)どれも至れり尽くせりでいろいろと教えてもらっていて、とっても勉強になるんです。

机上での忍術の勉強は大学院でやってきましたが、それを実際に現実に落とし込む作業をすることによって、忍者や忍術がここまで立体的に見えてくるのかと。やはり理論と実践は往還してこその真理だなと思い知らされます。

白影さんのように、こうやって自分がやりたかったことをできるように導いてくれる存在があるというのは、とても恵まれた環境です。

この間もとある霊山に一緒に登りながら撮影をしていたのですが、好きな忍者の話をしながら、忍者に想いを馳せつつ、山頂から綺麗な景色を眺めていました。

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この時、ふと思いましたよね。

あーなんか今、自分の人生を生きてるなぁって。

もちろん生きるためにはやりたくないこともやらなきゃいけないし、その中で障壁とかも出てくるんですけど、この瞬間は本当にやりたいことをやれていて、それも一緒に楽しんだり導いたりしてくれる仲間がいる。

久々に生きてる実感を噛み締められた瞬間でした。

ただ感傷に浸るだけでは終わらせない

という感じで僕はもちろん充実した時を過ごさせていただいているんですけど、自己満で終わらせてしまってはいけません。

この体験を他の人にも味わっていただきたいし、ぜひ一緒に楽しみたい。

YouTubeの動画でのアウトプットはあくまでひとつの形であり、これを元にして忍者が好きな人はもちろんそうでない人も、この甲賀の地で忍者や忍術に触れることによって、生きていることを噛み締められるような様々な体験を提供していきたいです。

そう、忍術とは昔の人の叡智が詰まった生きるための術「総合生存技術」なのですから。

今年度はそのために動画を通じてたくさんの忍術実験をして、みんながやりたいことを見極めていくフェーズとしたいと思っています。

もし「これやって欲しい!」とかあったら、YouTubeでコメントしてくださいね!そしてチャンネル登録もよろしくお願いいたします!(YouTuberみたい)


最後まで御読み頂き忝く存じ奉り候。 忍者のことしか書いてなくてすみませぬ。 更に忍者の詳しい情報はこちらでどうぞ〜 https://ninjack.jp