任期中の合言葉は「甲賀古士の想いを遂げる」
地域おこし協力忍になって1か月が過ぎました。いろいろやったことや印象に残ったことを書いていこうかな~と思います。
通勤電車がなくなったことの弊害
体感として、この1か月はめちゃめちゃ長かった気がします。。仕事の時間が甲賀と東京併せて倍になっているので、1日の活動時間が長い&余暇が全くないからなんでしょうな~。東京の時は会社と家の通勤で切替ができたけど、今はほっとする時間がなかなか捻出できません。まぁだいぶペースはつかめてきたので、もうすぐ慣れるかなと思います。
でもやっぱり良くも悪くも一番ライフスタイルを変えたのは、通勤電車がないことですかね。高校の時から毎日2~3時間は電車に乗っていたので、昼寝や勉強、読書、情報収集やSNSなどはほとんど電車の中でやってたんですが、電車がなくなったことで読書とSNSの時間がめっきり減った気がします。
インプットやSNSは隙間時間にさらっと済ませ、家ではもっと生産性の高いことをやりたくなってしまうので、電車がなくなったことで忍者やビジネスの情報に疎くなってしまっている自分がいます。まずい、このままでは忍者失格です・・・。どうにかしてインプットの時間を見つけていかねば。。車社会の人とかどうしてるんだろう?教えて欲しいです!
出会いが多かった1か月
最初の1か月は本当にいろんな人に紹介されて、かなりたくさんの方にお会いしました。甲賀市や滋賀県などの役所関連、議員の方々、市内の観光協会会員の企業さんたちや他市の観光協会の方、メディア関係の方や地元の元気なおじさまおばさまたちや、里の組の住人まで、100人以上会ってる気がします。名刺がどんどんなくなっていくし、人を覚えるのは得意だったのですが、さすがにもうすぐには思い出せません(笑)やっぱり歳なのかな・・・。
先日はたぶん大学生くらいの時から憧れだった、各地域を歴史で活性化させる某プロデューサーの方にもお会いすることができ、いろいろお話を聞くこともできました。歴史の話で盛り上がったし、やっぱり成功者から話を聞くと刺激になりますね!
住んでいる集落では「組」という制度があり、毎月会合をしたり集金して祭りしたり、みんなで清掃をしたりしています。一応組の人には挨拶しておこうと思って、手土産を持って挨拶に回ったのですが、インパクト重視で「忍者もどき」みたいな衣装で行ったら、なんだこいつみたいな目で見られたのが半分くらいでした。完全に里デビューミスりました!笑
この前初めて組寄に出席しましたが、もう何の話をしているのか全くわかりませんし、仕事でなかなか家にもいられないのでコミュニケーションを取る機会もなく、まだまだ孤立している感じがあります。
でも、この前どなたかが郵便受けの中におもちを入れてくれていました。
どなたがくださったかわからないのですが、なんだかこのおもちに「よく来てくれたね」というメッセージが隠されているような気がしてなりません。ありがとうございます!あとでおいしくいただきます!
メディアで求められるひとこと
地域おこし協力隊あるあるなのかもしれないですが、着任するといろんな媒体で取り上げてもらえたりします。4月は読売新聞や地元のケーブルテレビ、市の広報誌、中国とのテレビ会議を使った忍者の紹介、芸人のYouTubeなど、ありがたいことに様々なところからお声がけいただきました。そのうち公開されたらTwitterとかで告知します。
もうすぐ放送の地元のケーブルテレビのコーナーでインタビューを受けたのですが、その際に聞かれたのが「明日へのメッセージ」という、今後の抱負的なひとこと。事前に電話で打合せしたときに「考えといてください」とは言われていたのですが、すっかり忘れていました。
やべー!と思いましたが、その時にとっさに思い浮かんだフレーズが、「甲賀古士の想いを遂げる」でした。
NinTubeの「ざっくり忍者の歴史 ~中世篇甲賀忍者の章~」でもご紹介しましたが、甲賀古士というのは、豊臣秀吉に武士身分を剥奪された甲賀の元武士たちのことをいいます。彼らは江戸時代になってもそのことを誇りに思い、自分たちがどれほど古来の忍術を鍛錬し、それを駆使して家康様に奉公を尽くしたかを何年も何年もアピールし続けます。その活動のおかげでたくさんの由緒書が残っていたり、忍術書を幕府に献上したことで現代の私達が見られるようになったりしているので、僕らにとっては非常にありがたい活動だったわけですが、当時の彼らにとっては、その活動のおかげで幕府に抱えられたわけでもなく、さほど大きな成果を得られたわけではないようです。
彼らは「甲賀忍者ってこんなにすごいんだぞ!」というのを、甲賀の地にいながら日本の中枢へアピールし続けていた。しかし、甲賀古士たちの想いは、儚くもその時代で届かせることはできなかった。
ということになるわけですが、「甲賀忍者を世間でもっと価値を高めてやろう」とする想いの軸で見れば、彼らがやろうとしていたことと、今自分がやろうとしていることは、ほぼ同じなのではないかと。であれば、この時代でなんとしても自分が甲賀古士の果たせなかった想いを遂げてやる・・・!という、いかにもカッチョいいフレーズが想い浮かんできたのです。
なんだか勝手に背負うモノを増やしてしまった気もしますが、古の忍び達の想いを継いで活動して、その成果が少しでも出て、甲賀古士達があの世で「嵩丸よ、よくぞやってくれた!」と言ってくれるなら、これ以上の喜びがありましょうか!
付け焼刃で考えたフレーズでしたが、これは3年間の自分の活動の指針となりそうないい言葉だなーと我ながら思ったので、今後の3年間はこの言葉を自分のミッションとして、甲賀の価値を高める活動をしていこうと思います。
最後まで御読み頂き忝く存じ奉り候。 忍者のことしか書いてなくてすみませぬ。 更に忍者の詳しい情報はこちらでどうぞ〜 https://ninjack.jp