Felix Mendelssohn「春の歌」で今までと違うクラシックを書いてみる

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今年に入る前から、この時期に必ずこの曲を上げると決めていたのです。
もともとはピアノの曲で、以前上げたノクターンと同様にメロディー+低音+和声のアルペジオという構成なのですが
全く同じというのも何なので少し違うニュアンスを入れるようにしてみました。

1.アレンジで意識したこと

ではその違うニュアンスとは何なのか?と。
実際最初の方はノクターンと同じように分散和音が続くのですが、
メロディーがバリトンに変わってからは伴奏形が変わります。

アルトにオリジナルの伴奏があったり、ソプラノにオブリガードが割り振られていたりと、若干ポップスのアレンジに近くなっています。
今までクラシックを書く時にはとにかく縦割りで正しい和声が進行することに重きを置いていたのですが、若干横の流れを作ったような感じですね。
結局これって普段から考えていることなのですが、それを大げさに表現してみたのが今作、と言えるでしょう。

2.こだわりポイント

・激昂は、やはり音数の多さで表す

この曲は短いので楽譜の公開もなるべく少なめで・・・
全体の中で比較的激しくなるのがこの部分なのですが、原曲はほぼ伴奏パターンが変わりません。ここでも原譜コピペで仕上げてしまうと「らしさ」が失われてしまうように思えたので独自の伴奏を入れてみました。
特にテナーのリズムパターンで気持ちを煽れるようにしています。
メロディーは伸びやかだけれどもその印象を良い意味で壊せるようにする、というのがコンセプトです。

3.最後に

原曲の楽譜からいかにして離れられるかいうのを考えました。
クラシックの曲ってなんとなく元ある形を崩してはいけないという印象が他に比べて強いように感じるのですが、そこをあえて打破する気持ちで。
それぞれの楽器が均等にメロディーを担当できるようになっており、全員に楽しめる楽譜ができたと思っています。
まだ寒い日も続くこの頃ですが春の良き日に是非。。。

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