この世のたべもの7割くらい嫌い。いやそうじゃない、好きなものが3割くらいなんじゃん?

「この世のたべもの7割くらい嫌い」

これを言うと大概引かれる。

え?アレルギーとか?って言われることもあるけど、むしろアレルギー何もない。単純に嫌いなだけ。

食わず嫌いしてる食べ物もいっぱいある。けど、食べたい感情が湧かないから食べない。

何が嫌いかと言われると子供が嫌いなものはそのまま大人になった今でも嫌いだなー。野菜とか。内臓系とか。

あと一番驚かれるのは果物が嫌いなこと。全部嫌い。絶対食べたくない。

これだけ嫌いなものあると、なぜか勝手に親のせいにする人がいる。

親がちゃんと躾けなかったんだ・・親が甘かったんだ・・みたいな。

いいや、全然違う。めっちゃ厳しかった。怖かった。

毎日めちゃくちゃ怒られて泣きまくってた。

誕生日でさえ野菜食べないとケーキなし!とか言われていた・・つらかった・・。懐かしい・・。

なんで物心つく前に食べられるようにしてくれなかったの!って言ったことあるけど、何やら幼児の頃からどれだけ食べさせても吐き出していたらしい。

そんな小さいころから嫌いやったらもう無理よ。お母さん頑張ったね~って笑った。

「野菜食べんと死ぬんやけん食べなさい!!!!!」ってめっちゃ怒られてたけど、「死んでもいい!!!!!!!」っていっつも反抗してたら、だんだん親も諦めてきて、何も言わなくなった。

親も大変だよね。それは本当に申し訳ないと思ってる。

でも、嫌いなもんは仕方がない。

まず、嫌いにも理由があって

(1)味がまずい

(2)食感が気持ち悪い

(3)見た目からして食欲が沸かない

野菜は基本(1)だな。普通にまずい。うえってなる。

果物は全部(2)。食感が気持ち悪すぎる。味は美味しい。

果汁100%ジュースめっちゃ美味しいよね~。

果物は加工品の味が美味しすぎて、本物を超えているので本物の果物を無理して食べる必要ない、と思っている。

そもそも嗜好品だと思っているから、食べなくても死なないっしょ。

(3)は内臓(キモとかハツとか)と、大きい貝類かな。サザエとかカキとか気持ち悪すぎて食べるシーンも見たくない。

と、ちゃんとそれぞれ理由があって嫌いなわけなのです。


まあ食べ物の話はここまでで。

人生の中で食事って大部分を占めるから、ついついフォーカスあてがちだから、私は自分のことを「食べ物の好き嫌いが激しい人」と思ってた。

けど、あることに気付いた。

そもそも「好き」が狭い。好きになること・ものが少ない性質だと。

まず好きな音楽。

子供の頃から音楽は好きだけど、好きな歌手は片手で足りるくらいしかいない。

好きな歌手の好きな曲だけを延々と聴くのが好き。

だから音楽の好きな幅がめちゃくちゃ狭い。けど、全然幸せ。

いろんな人にお勧めされたりするけど、ほとんどはまらない、というか興味が出ない。「好き」になれない。嫌いではない。


そして好きな人。友情でも愛情でも。

子供の頃から、グループのメンバー全員好き、という状態になったことがない。

グループだと最低でも1人くらい苦手な人がいる。

グループって好きな人同士が群れてできるはずなのに、絶対苦手な人がいる。

学校の部活でも、苦手なメンバーがいたし、サークル活動でも苦手、嫌いな人がいた。男女問わず。

心に秘めていたから特に誰にも言わなかったけど、みんなそんなもんだろうと思ってた。

が!たまに「みんなのこと大好き~♡」っていう人がいる。

絶対嘘じゃん、誰かのこと嫌いじゃん。って思ってたけど、まじでみんなのことが好きだった。

愚痴もないし、態度もみんな同にじで、本当に皆と仲が良い人。

すげーと思っていたけど、裏返して考えてみたら、単純に私が勝手に嫌い(苦手)な人がいるだけじゃんって気付いた。

「好き!」って伝えられる友達、そんなにいないなってことも気付いた。

(むしろそんな友達おることすごくね?とも思うが)

恋愛でも、全然好きな人ができない人間だった。

いつもTHE・受け身で、自分から告白したこともない。告白したいと思うほど、好きになれた人なんていたか?って感じ。

全然人のこと好きになれない人間なんだな~ってうっすら思ってた。


食べ物・音楽・人。

まとめて考えてみると、私って嫌いが多いというよりも、人よりも「好きの幅」が極端に狭いんじゃん?って気付きました。

いい大人だけど、最近の話。

正直、なんで私はこんなに「嫌いが多い」人間なんだ、みんなみたいに好きになれないんだ、なんでこんなダメな人間なんだろう、性格が悪いんだろうって悩んだこともあった。

好きになれない、嫌いになってしまうことがつらかった。


嫌いな野菜の話でも触れたけど、「嫌いになる」にはちゃんと理由があってそれは人であっても関係ない。

嫌いになってしまった人は必ず「許せない嫌」と思った部分がある。

その許せない嫌は別に深くないけど。偉そうとか、人をいつも小ばかにしてるとか。

(まあ生理的に無理な人もいるけど)


人よりも物事に対してこだわりが強すぎるから「嫌い」になってしまうんだろな~。

だけど、むしろ好きの幅が狭い分、すごく深い。好きなものはほんっととことん好き。

愛情深いぞ!

私は「嫌いが多い人」じゃなくて「好きが狭くて深い人」ってことに気付いたらなんか心が軽くなった気がする~。

まあ嫌いが多い人間であることには変わりないんだけど。

物は言いようなので。