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推しカプのために垢抜けたいオタクの話⑥≪終≫

 前回の記事(指先のケア、筋トレ、その他いろいろ)↓

「垢抜けたいオタク」が行動した話としては前回で完了なんですが、まとめのようなものをあれこれ。


モチベーションを保つために


一応、今回の件は成功という位置づけだと思います。今までの人生で一番ちゃんとしてたし!今の私が一番美人って思えるの大成功じゃん!!
というわけで、どうやって成功に至ったか――というより、途中で挫折しそうになった時にどう対処したかです。
 
今回のあれこれは、大体三か月くらいかけてます。短期決戦なら勢いで駆け抜けられるけど、三か月もあると途中で面倒になっちゃうんですよね……。
イベント当日まで時間があると思うと、ちょっとくらい手を抜いてもいいかな……と思ってずるずると何もやらなくなりそうなので、いかにしてモチベーションを保つかが大事だった。まあ、全部推しカプに頼ったんですけど。
 

【筋トレは推しカプに見守ってもらう】

何言ってるんですか??って感じですが言葉通りの意味です。

元来引きこもりインドア、家でじっとしているのが苦にならない。一日中椅子に座ってても問題がない人間。そういうタイプなので、わざわざ体を動かすのが本当に億劫で仕方なかった。

今回の一件で継続的に行うようにしたことは、筋トレ以外にもいろいろあります。スキンケアとかヘアケアとかヘアアレンジとか指先のケアとか。
スキンケアはもともと習慣としてやってたことに追加されただけだし、ヘアケアもそう。ヘアアレンジはメイクの流れでそのまま行ける。
指先のケアは新規追加といえば追加だけど、今までの爪切りの流れを汲んでるし、指先だけのことなのでハードル自体がそんなに高くなかった。
 
ただ、筋トレに関しては、元からあった習慣に追加されたわけでもないし、流れに乗って進むものでもない。
わざわざ筋トレのために行動を起こさなくちゃいけないし、体を動かすこと自体が億劫だから、実行までのハードルが高くなってだんだんとやる気が失せていく……。
最悪、ラジオ体操とストレッチがあるけど、できるなら筋トレやりたいんですよ。筋肉つけたいから。でも面倒くさい気持ちが強固すぎた。筋トレどころか、ラジオ体操とかストレッチも今日はパスしていいんじゃ……?って思うことがたびたび。
 
なので、このままじゃいけないなと思って考えた結論が、「推しカプに見守ってもらえればいいのでは!?」でした。何言ってるんですか???

いやもう、強制的に筋トレする状況にするか自分のメンタルを変えるしかないなって思って。
だけど、強制的に筋トレする状況ってなに??って感じだったし、それなら自分のメンタルどうにかした方がいいし、一番効果的なの絶対これでしょ。

そもそものモチベーションが、「推しカプ名乗っても恥ずかしくない人間になりたい」なんだから、その推しカプが見てるなら手を抜けないはず!!!
 
というわけで、今まで買った公式グッズを召喚。グッズは買っても飾らない(しまってあるから時々眺める)派だったけど、今こそグッズがリアルに役立つ時!!
と思って、部屋に推しカプのグッズを設置しました。
推しカプのグッズ、こんな使い方するとは思ってなかったよ!!!二人のグッズ買っておいてよかったね!!

部屋に推しカプがいるの新鮮すぎて「わあ~」って気持ちになりました。
祭壇って意味がわかるな……って思ったし、朝起きると挨拶しちゃうもんね……。その内拝み始めそう。

~毎日の生活に推しカプを添えて~状態になってこれはこれで面白かったんですが、筋トレにも効果があって我ながら素直だなと思いました。
 
「筋トレか~面倒くさいな……今日は(昨日もだろ)なしでもいいか……?」って思っても、推しカプが目に入るんですよ。
そうなると、めっちゃ推しカプに見られている……。サボろうとしてだらけてるところも見られている……。それでイベントに来るの?恥ずかしくない人間になりたいって言ってたのに?何もしないの?とか絶対言わないけど(性格的に)、勝手に私が幻聴を聞いてしまう……はい、筋トレします……。
 
という感じで、見えるところに推しカプ置いておいたら、面倒くさいは面倒くさいけど「いや、ちょっと筋トレしますね……」という気持ちになりました。まあたまに負けたけど、それでも「ラジオ体操はやった!!」「せめてストレッチ!!」っていう感じで、どれかはちゃんとクリアした。

マジでこう、「サボりたい」「何もしたくない」と思っても、推しカプが目に入ると、「いや、きみたちに恥ずかしくない人間でいたいんだ」って筋トレ始めるからね。始めるまでが長いのであって、始めればちゃんとできるから、何だかんだで筋トレ続いたんだと思います。
 
なお、弊害として推しカプの前で着替えとかができなくて、こそこそ隠れるようになりました。絶対見ないし目をそらしてくれるタイプだけど気持ち的に……。
一瞬推しカプと共同生活してる気持ちは味わえた。 



【夜更かしは推しカプに注意してもらう】

言葉通りの意味です!!!

これはまあ、垢抜けるためというか、イベントへ参加するには健康でいる必要があるっていう。継続的努力の一つではあるのでここに。

原稿は早割入稿だから締め切りに追われることはないけど、それはそれとして私は夜が遅くなりがちです。
平日仕事だから、帰宅したあとの自由時間が圧倒的に少ないんですよね。くわえて、イベントに向けてやりたいこともいろいろあるし、随時小説は書きたいから、いつも時間が足りない。

こうなると、削る場所が睡眠時間になるんだけど、睡眠不足だと体調崩す可能性が高い。わかっているものの、どうしても他のことをやってると寝るのが遅くなる。
 
あと、布団入ってもスマートフォンをつい見てしまう……。延々ネットサーフィンしてるのがよくない。わかってはいるんだ……。
でも、気になることがあると調べたいし、小説のいいネタがあったら詳しく知りたいし、面白い小説とか漫画は続きが気になるし、雑談みたいな話とかもずっと読んでいられるし、スマートフォンを開いていると、寝るタイミングなくなって自動的に夜更かしコースになってしまう。
 
それはまずいという自覚はある。あるけど、昔からネットサーフィンしては寝不足になるを繰り返してきた人間なんですよね……。強制的にスマートフォンを取り上げるぐらいしかないのでは……?って思ってた。
 
でも取り上げるような人はいないし、そもそももうちょっと別の打開策はないだろうかと考えた結果、時間になったら推しカプに注意してもらえばいいのでは???というところに行き着く。アプリの通知みたいな感じで……そろそろ寝る時間だよって教えてくれるみたいな……。
 
タイマーとかスケジュールとかを見たりした結果、リマインダーアプリを使ったらいけるかも?というわけで、以下のアプリをインストール。

そろそろ寝る時間、15分後、さらに15分後みたいな感じで、キャラクターのそれっぽいセリフを入力。平日毎日繰り返す設定にしました。
最初のうちは「寝る時間だよ」的なものですが、最終的には「いい加減に寝なさい」みたいな感じになります。
 
おかげで、「そろそろ寝ないと〇〇に叱られるな……」と思うようになりました。作業してても時計見て「あ、そろそろ叱られるから寝よ」ってなるんですよ。

そして、スマートフォンでネットサーフィンしてて、時間になると推しカプから通知が飛んでてくるので、わりとびびる。
特に推しカプの二次創作読んでる時に、本人の名前つきでコメントされると「!?」ってなる。申し訳なさがすごい。
まあ、そのまま「ごめん!きみたちが幸せになるところでま読ませて!」って読み続けることもありますが(だめ)、わりと「寝るか……」という気持ちにはなります。

イベント関係なく夜更かししがちな人間だから、このリマインダー意外と役に立ってて今も継続で使用してます。
ネットサーフィンしてても、「あと10分で怒られる!寝るぞ!」みたいな感じになるし、「今日はちゃんと二人に『おやすみ』って言われる時間に寝られたな……」ってなるので、推しカプの効果はすごい。



【怯んだ時は推しカプに背中を押してもらう】


モチベーションとは少し違うかもしれないんですが、いろんな行動を起こす時ってどうしてもためらってしまうんですよね。
そんな時、何度も推しカプに助けてもらいました。

新しいことを始めたり、誰かに何かを尋ねたり、そういうのが昔から苦手です。失敗するんじゃないか、相手の迷惑になるんじゃないか、ということが怖くて、やらなくていい理由を探して何もしないことを選んでしまいがち。

でも、そんな時は推しカプを脳内で召喚すると、やらない理由じゃなくて「こうしたら楽しい」とか「こうしたらもっと面白くなる」って言ってくれるんですよ。(妄想です)

私の推しカプは互いが互いの世界を変えた、という二人なので新しい世界の扉を開く、ということの意味をお互いによく知っていて、説得力が段違いなんですよね。
二人とも、新しい世界が開いた瞬間をきっとずっと覚えてて、忘れないでいてくれると思ってるから。

そんな二人なら、怯んでも怖くても、「大丈夫」「新しい世界の扉の開き方なら知ってる」「さあ行こう」って言ってくれるんですよ!!!(妄想)

あと、やっぱりこう、「自分のために」だとためらいレベルが高い。私が我慢すればいいか、別に今のままでも困らないし、あえて行動する必要ないし……って自分に対してだけ不利益が発生するならまあいいか、と思いがち。

だけど、今回は「推しカプの顔に泥塗ることになるかもしれない」という理由があったのは大きかったかなって。
推しカプを名乗る人間として恥ずかしくない格好をしたい!!から出発してるので、今回行動しないと不利益を被るのは推しカプという気持ちがある。
こうなると、ためらいのレベルが低くなるんですよね。私だけならともかく、推しカプへの不利益は生みたくない。

この辺の気持ちが結実して、私にしては珍しく行動できたんだと思います。

診断の予約取る時だって「いいのか?本当に申し込んでいいのか?私がこんな診断を受けていいのか?」って思ってましたが、推しカプは私がきれいになろうとしていることを笑わない!面白そうだねって言う!あと、二人の顔に泥を塗る方が嫌です!!!って予約取った。

スキンチェックのために店員さんに声を掛ける時も、洋服の試着とかコーデについて店員さんに聞く時も、サロン系の予約といろいろアドバイスをしてもらう時も、「迷惑かも」「私が声を掛けていいのか」「聞いても大丈夫か」って不安だったけど、毎回推しカプに背中を押してもらった。

大丈夫。推しカプは笑わない。礼儀正しく常識と節度を持って、伝えたいことを伝えていい。新しい世界の扉の向こうで、推しカプは笑ってくれる。

っていう気持ちで臨んでました。おかげで無事に行動できて結果として大成功って感じでしたが、うん、私の愛が重いな!!!!


まあ、でも、妄想力フル活用するのは自分の特性活かしまくってると思うし……。結果的には人生豊かになってるからいいんじゃないかな!!


まとめ

三十年以上生きてきて、初めてここまでファッションとかメイクのことを考えた。知らないことがいっぱいあったし、目から鱗のこともたくさん。
「答え合わせだ……!?」みたいな瞬間もあったし、知らないままで選んできたことが意外と正解だったりして、面白いなってことがいっぱいありました。

あと、今回ファッションとかメイクとか諸々挑戦してみて、「おしゃれな人ってすごいな!?」ってあらためて思った。
いろいろ頑張ってるんだろうな~とぼんやり思ってはいたけど、いやこれ私が想像してる以上なのでは!?っていう。
おしゃれな人、たぶん私が思ってる以上に時間と手間とお金を掛けている。

きれいになりたい、すてきになりたい、と思ったとして、それに見合うための何かをきちんと掛けてるからこその結果なんだな、と思うと素直に尊敬する……。すごいな……。

比較対象として正しいかはわからないけど、私は小説を書く人間で、長編も余裕で書けるしキャラクターの再現性も褒められるし、心理描写については各方面から評価してもらえるんですよね。
たぶんこれって、それだけの時間と手間(労力)とお金(インプットになるいろんなもの)を掛けてるからなんですよ。
私が好きでやってることだから、特に苦でも何でもないんですが、まあ確かに時間と手間とお金を掛けた結果ではあるなと思って。

おしゃれな人がおしゃれなのって、何か生まれつきそういう世界で生きてる、みたいな感覚がちょっとあったんですけど。
たぶんそういうわけじゃなくて、そうでいよう(おしゃれであろう)と思って、必要なものを投資した結果なんですよね。
まあ、そこが趣味で楽しいとか無理をして云々とかはあるかもしれないけど。

もとからそういう人間なんでしょとか、私と住む世界が違うからできるんでしょ、みたいなことじゃなくて。
たとえば私が小説を書くために日々時間を掛けているのと同じように、おしゃれのために時間を掛けたりしてて、だからこそおしゃれですてきな人になるんだろうな~って思いました。

一朝一夕で満足できる小説書けるようにはならないのと同じように、一朝一夕でおしゃれな人になるのは難しいので、継続と努力が大事なんだなって気がする。
世の中のおしゃれな人はすごい。

私もちょこちょこ、少しずつ頑張っていこうかな~と思います。小説だって、少しずつ進んできて満足のできるものが書けるようになったわけだし。
すてきな人になるために、ゆっくり進んでいけばいいよね。


あと、今回の一件で、妄想を日常に出力させるの強いな……と思いました。脳内妄想がリアルに役立っている。

いやまあ、前々からこの傾向あったけど。
悩んだ時とか脳内にキャラクター召喚して相談会開いたりは普通だし、毎日のご褒美としてキャラクターからの手紙を物理的に作成してランダム配布したりとかしてたけど。(何してるんですか???)

ただ、今回はわりと大掛かりな行動につながったのは珍しいかな~という感じです。
基本的に、自分だけで完結できることに脳内妄想活用してたから。
でも、今回のあれこれで、日常生活にもっと積極的に妄想を出力していきたい!!!という気持ちが芽生えてきた。
具体的にどうすればいいかわからないけど、ちょっとこの方向で考えてみたい。妄想と一緒に日常を生きたい。


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