『樹氷』のライナーノーツ的な何か
2018年4月30日公開、浮世アイロニー研究所名義で発表された『樹氷』の"ライナーノーツ的な何か"です。
『樹氷』は現在ニコニコ動画のみでの公開です。上の埋め込みからぜひご視聴ください。
かれこれこの曲ももう3年も前の楽曲となりました。毎度毎度同じようなことを書いてる気がしますが、時が経つのは早いものですね。でも、一年前のことは遠い過去のように感じてしまうこともありますね。時間の流れというのは何とも不思議なものです。
さて、今回のnoteはタイトルを"ライナーノーツ"ではなく"ライナーノーツ的な何か"としています。これはどういう意味かと言いますと、ライナーノーツと題して書くほどの長さにはせずに、簡単にこの曲の歌詞と軽い説明だけをここに記しておくことにしたという意味です。と言うことで、さっさと歌詞を紹介してしまいますね。
樹氷
鮮やかに色付いた花は嫌い
綺麗なものほど生命 は短くて
あなたがくれた贈り物も嫌い
一人で鏡を見てあなたは何を思うのかな
※
真冬の太陽が
あまりにも眩しくて
ただ立ち竦 むだけ
明日の空 伝言を風に委ね
強がる脚 安めていたい この瞬間
望遠鏡を覗いたときに襲う
宙に浮く感覚は空疎が夢を見てるのだろう
銀世界でただ一人
浮世を見つめてる
灰色に潜んでる
希望が戻るまで
Say good bye 求め続けてたモノは手に入らなかった
Loving you 最後の遺言
Only you きっと届かない声で
※repeat
青い空 雲に乗り
遠く遠い彼方まで
消え去る鳥になれ
以上です。この詞が完成したのは2017年の年末。所長・五山 (当時R.Y.名義)の両氏から詞の制作依頼が来たのが夏から秋にかけての時期だったと思います。当初のテーマは『京都』で、MVも少し京都を意識した作りになってますよね。詞を書くにあたり、個人的に京都で一番好きな鞍馬をイメージして作りました。真冬の鞍馬は日によって雪が積もることもあり、森が神秘的な雰囲気に包まれて好きなんです。完成した詞はそんな鞍馬をイメージして書かれたものとなっています。
実はこの歌詞はだいぶ書き直したもので、当初9月末頃に完成していた仮詞はだいぶ違ったものになってます。今回は特別に仮詞を公開したいと思います。一部公開したくない部分は伏せてますが、公開版とは違うところを読んで楽しんでいただけると嬉しいです。タイトルはデモ音源のファイル名です。
kyoto_0909
鮮やかに色付いた花は 嫌い
枯れゆく生命 に無限の哀を認め
遠く巣立った鳥の翼はいらない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明後日の気象予報
天気は一日晴れ
・・・・・・
明日の空 伝言を風に委ね
強がる脚 安めていたい ただ今は
望遠鏡覗いた空の月は
重力が消えたら地に向かって堕ちていくのかな
・・・・・・・
過ちは取り返せない
・・・・・・・
不思議な神の手が存在するのなら
Say good bye 求め続けてた地図は手に入らなかった
Loving you 最後の遺言
Only you きっと届かない声で
明々後日の気象予報
天気は一日雨
・・・・・・
100年後の未来予想
人類はどこにいる?
文明はどこにある?
裏テーマが『花鳥風月』になってるのに気づいたでしょうか?1番と2番のAメロにそれぞれ花・鳥と風・月を入れています。公開した歌詞では花と風だけを残し、鳥を最後の大サビに、月を消しています。
サビは全部書き換えてます。前の歌詞も今読み返すと別に悪くはないなと感じますが、紆余曲折があって公開版の歌詞に書き換えられています。
もしかしたら前の歌詞でリメイク版を出すかもしれませんが、それは所長・五山両氏の意向次第ですね。もしリクエストなどあれば、制作するかもしれません。その際はぜひリメイク版の方もどうぞよろしくお願いします。