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4時間44分のドラゴンズ

疲れた。
バンテリンドーム現地応援の人も、自宅や職場で試合を追った人達も
唯一、共通し理解し合える言葉だった。
ただ、その後に続くのは
勝者と敗者で大きく分かれるのは明白で…。

確かにドラゴンズは負けてしまった。
けれど試合開始直後、高橋宏斗投手の足に強い打球が当たった時
試合の勝敗を考えた人も、ケガの心配をした人も
まさか、こんな熱い試合になるとは想像出来なかったでしょう。
SNSでは「ハイ、負け決定」「試合中止になれ」などなど
試合が試合として成立するはずがない。そんな言葉で溢れてた。

私はそれが悔しかった。
ファンがそう言ってしまうの?と。

ともすれば時代が違うと言われる野球好き世代。
ましてや、ドラゴンズは連敗中の最下位チーム。
強いドラゴンズも、逆転のドラゴンズも、野武士野球も
過去の栄光だと言われたら反論できない。

立浪監督が選手時代から大切にしている言葉【氣】
それさえも、時代錯誤だのパワハラワードと言われてしまう。
挙句にギャグネタ扱いされている。
こんなことはファンにとって悔しいはずなのに
ドラゴンズファンの口から出てしまう事も苦々しい。
私は誰推しでもない。◯◯信者でもない。
そもそもそんな言葉も思考も持ち合わせていない。
ただただドラゴンズが好きで、一心に応援してるただのいちファン。
…いつの間にか古参ファンになっていたけれど。

時代が変わっても、ドラゴンズ魂は変わらない。
試合開始のハプニング。勿論、宏斗のケガを心配した。
と同時に、絶対勝つぞ!と心が震えた。
「あーあー今日も負けか」なんて感情は持ち合わせてない。
ただのファンに出来る事は応援する事、信じる事。
そんな時代を幼少期から過ごしてきたのだから、今更変わらない。
変わる必要もない。
野球漫画を読み、野球アニメを観て、高校野球とプロ野球を観ていた。
友達と野球やキックベースをして駆け回っていた。
空は青く、心地よく暑かった。
そんな時代はもう来ないけれど、好きなものは変わらない。

4時間44分の試合。
ケガ人多発、戦線離脱で
今は若い選手ばかりのドラゴンズだけど、よく食らいついた。諦めなかった。
こういう試合をもっともっと観せてほしい。
【氣】合い入れて応援に行くから。
ドラゴンズは私そのものだから。

toa.藍色

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