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なぜ資格を取るのか

私はブログのプロフィール欄に取得した資格一覧を公開しているので,それ関連の問い合わせもいただいたりします。多くは栄養士 / 管理栄養士以外の資格を取得することを予定していない学生さんからです。「就職活動のためには,資格を持っていた方が有利ですか?」なんて聞かれることもあります。そこで今回はなぜ資格を取るのかについて書きたいと思います。

「なぜ資格を取るのか」について書く前に,まずは私が取得している資格(検定)について紹介します。ブログのプロフィール欄にも載せているものですが,ざっと下記となります:

・栄養士 / 管理栄養士
・中級食品表示診断士
・ITパスポート資格
・VBAエキスパート ExcelVBAベーシック
・Microsoft Office Specialist Excel 2013 Expert 合格
・危険物取扱者 乙種4類

書き忘れていましたが,運転免許証も持ってましたね。

資格を取得する目的として,「その資格がないと行えない業務に従事するため」があるかと思います。栄養士 / 管理栄養士の場合,栄養士でないと行えない業務というのは厳密にはない/少ないかもしれませんが,職種としての「栄養士」として雇ってもらう際には必要となります。そういった職種に就きたいと考える人は,その職種に必要な資格を取得する必要があります。栄養士等の他では,医師や弁護士などの資格がその代表です。

ではそれ以外の資格,具体的にMicrosoft Office Specialist(以下MOS)はどうでしょうか。特にMOSを悪く言いたいわけではありませんが,MOSなんて取得したところでほとんど役に立ちません。「役に立つ」の意味するところが広すぎるように思えますが,例えば就職活動で「MOS持ってます!」とアピールしたところで,採用されやすさにはそれほど貢献しないと思います。自分の名前を叫んでいた方がまだ有用な気がします。

ただまぁ,就職活動以外の場面では,役に立たない場面もないわけではありません。MOSを受験した方はわかると思いますが,普段仕事にMicrosoft Officeを使用している人であれば,試験自体はそれほど難しくありません。それ用の勉強なんかしなくても,雰囲気で取得できちゃうような資格です。最大のハードルは受験費用なくらい。よくある資格ビジネスですからね。とはいえ,そういったことを知らない人に対しては,ある程度は雰囲気としての役割を果たせます。

またそれ以外には,資格を持っていることが,ある程度の知識の担保ともなりえます。「Excelどれくらいできるの?」といった超曖昧な質問をされた際に「一応MOSは持ってます」と言えます。最低限の知識保証です。そんな質問をしてくる人であれば,それで納得するでしょう。得体の知れない人の「私Excelできます!」ほど信用できないものはありませんので,それと比べると,まだMOS保有のほうが信用できます。あくまでも「比べると」ですが。

しかし,これらはあくまでも資格を取得したこと / することの副次的な効果だと思います。特にMOSや中級食品表示診断士のような検定・認定資格のような類の資格の場合,資格自体はほとんど役に立ちません。では,なぜこれらの資格を取得するのかといいますと,大きな理由は「知識の整理」です。

またMOSを例にしますが,受験によってそれまで全く知らなかった知識に触れられたりします。私の場合だとExcelの「What-If分析,ゴールシーク」がそれでした。名前を聞いてもよくわからない機能で,受験した際には雰囲気で使ってみました。実際に使ってみると結構便利なんですよね。受験によって,それまで知らなかった知識にふれることができます。

また,中級食品表示診断士(食品表示検定 中級)も取得しましたが,この受験に際しての勉強により,食品表示に関する基本的な知識を網羅的に学習することができました。この資格も資格証自体はほとんど意味をなしませんが,資格を取得する際の勉強には大きな意味があったと思います。自分の業務の範囲だけでなく,基本的な知識やそれ以外の範囲にも触れることができます。別に資格試験を受験せずに勉強だけしていても良いのですが,それだと客観的に見た際のレベルを把握できないじゃないですか。なので力試しも兼ねて試験も受験しています。

「得られた知識がなんの役に立つの?」と聞かれることもありますが,そんなことを聞いてくる人とは関わりたくないので聞いてこないでください。以上です。