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シャルル七世とランカスター家の四兄弟
小説サイト・カクヨムで連載している『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』の更新情報は、noteのほかにX(旧Twitter)でもお知らせしています。
文末に流行歌「ベッドフォード公は賢い」の原文付き。
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) February 10, 2024
オルレアン包囲戦だんだん悲惨な状況に…
新しく公開しました
5.3 流行歌・ベッドフォード公は賢い - 7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】 - カクヨム https://t.co/U4g3QOpl5l
上記ポストについたリプライが面白かったので、備忘録を兼ねてnoteで紹介します。
ベッドフォード公は賢君だったと伝わっている
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) February 10, 2024
その割に具体的なエピソード聞かないな?と思ってたけど
この歌を知ってから、言葉通りの意味ではなく皮肉を込めているのでは…という気がしてきた
おふらんす歴史家堀越孝一氏だったかその門下の研究者だったかが地の文で『書簡の文面が抹香臭い』と切って捨てた評価を叩きつけてたベドフォード公
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
面白すぎる
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) February 10, 2024
原文から抹香臭さを感じられるようになりたい🤣
童謡(ワザウタ)みのある中世フランス語詩もおふらんすからは「所詮ブリテン島のクソ田舎もんが摂政気取りで北フランス占領ですかめでてーな」で自軍からも「大将はあったかい城塞で書類仕事にブルゴーニュ女の腕枕で美味いもん呑み食いですか!はよ最前線の死線くぐりに来てくださいよ!」って板挟み
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
みんなこのノリでベドフォード公をサンドバッグ扱いして優しくしないからカロウシしたのでは…
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
ベッドフォード公かわいそう(棒)
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) February 10, 2024
パリ占領で満足してそれ以上侵攻しなければよかったのに…
私はどうしてもシャルル七世視点になってしまうのでね。ベッドフォード公をかばう筋合いはない。
ベッドフォード公が頑張れば頑張るほど、シャルル七世は迷惑をこうむるポジションだから… どうしても辛辣になってしまう。
でもパリをてにいれたぞ!だけでは下士官が納得しないんですよねえ
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
『賢い』公爵なのは割と同時代人感覚からそうだったんだろう(後世人シェイクスピアも概ねそういう描き方をしているし)と、末弟ハンフリーすら蔵書趣味と市民人気のお蔭で『善き』公爵カウントされるガバガバ…いややさしいせかいなのでしょう多分
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
引き続き、引用リポストもありがとう。
確かに義兄(ブルゴーニュ公)と較べると生真面目で腰が重めな印象だし頭脳戦の政略再婚ムーブしようとして義兄のガチ切れ喰らったあたり、英国王のほうの長兄にひきかえ三弟摂政公は惜しいというか泳ぐの上手くないしタイミング測るのド下手くそな印象が(末弟はアホだし https://t.co/UFXunPMpIG
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
長兄はバタフライで初動〜中距離インパクト与えてから沈み、次兄は飛び込み台の角に頭ぶつけて沈み、三兄は平泳ぎでスタミナ重視スタイルしてたら沈み、末弟は飛び込むコース間違えた上に水面腹打ちして自滅した感じがするんですよね #聞かれていない
— Rex_RicardvsIII (@RexRicardvsIII) February 10, 2024
補足すると、ここで言う長兄・次兄・三兄・末弟はこの人たちです。
長兄:ヘンリー五世(イングランド王)
次兄:クラレンス公(ボージェの戦いで敗北・戦死)
三兄:ベッドフォード公(イングランド摂政)
末弟:グロスター公(イングランド護国卿)
百年戦争を再開した元凶はヘンリー五世ですし、シャルル七世からすればランカスター家の四兄弟は宿敵です。
いや、シャルル七世は敵視しているわけではないけど「避けて通れない相手」
戦争やだー流血やだーと言いながら、全員倒して最終勝利者になるのが面白すぎる。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
web小説『7番目のシャルル』シリーズ
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