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「ミナリ」

先月、本作に出演しアカデミー賞助演女優賞を受賞したユン・ヨジュンさんのことがあちこちで取り上げられていて、わたしは実はそのニュースからこの作品のことを知りました。

こちらの映画館でまだ上映中だとわかり、きのう、観てきました。
正直に言うと…ものすごくよかった。
わかりやすく感情が大きく揺さぶられるタイプではなく、じんわりと、あとからあとから深いところにまでしみ入って効いてくるタイプ。

ストーリー自体は家族とか夫婦とか親子とかの話しだけど、
わたしには何気にスピリチュアルな話しに見えました。
ラストがとてもよかった。
この世は、物質だけ、目にみえるものだけじゃないよ、
じぶんが良かれとおもうことが良いわけじゃないよ、
悪い出来事を起こしたひとが意図せずそれを救う出来事をあらかじめ準備してあったりするよ、
そんなことがそっと伝わってくるような、
わたしにはそんな印象でした。

だれもがじぶんの音をおもいきりならし、音がぶつかりあい、とても聴けたものではない音の数々が、見事に調和した瞬間、のようなラストでした。
愛らしくて、だきしめたくなるような、そんな感じでした。

ユン・ヨジュンさんがなぜ助演女優賞なのか、はわからなかった。
この映画で特別何か目を引くような感じではなかったし、
というより、もともと
この映画でなくともいつでも賞をもらっていいようなかたなのでは?
そしてわたしはこの映画は韓国映画だとすっかり思い込んでいたのですが、Wikipediaによればこれは「アメリカ映画」だとある。
でもわたしはこれは、まちがいなく韓国映画だとおもいました。
なので、わたしの心の中では「韓国映画」です。

https://gaga.ne.jp/minari/


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