第一回新民社宣言――現代的諸問題と性理学について――
はじめに
現代の日本に於ける主要な社会問題のうち、最も幅広い層に懸念材料として受け取られており、且つ問題に対する諸個人の見解に顕著な社会的分断が見られるものの一つに、少子高齢化、及びそれに伴う経済成長の鈍化が挙げられるであろう。与党である自由民主党や公明党を始めとした、日本の国会に議席を有する諸政党は各々対策案を講じているが、中でも、立憲民主党の現政務調査会長である長妻昭氏の談話[1]は、過去40年間における未婚者の割合増加について指摘されているという点で、他の政党の発表