私立学校の教員採用試験の内容【挨拶/求人・書類審査編】
(1)挨拶
初めまして、大学四年生である私は今年度(公立学校も含めて)様々な偏差値の私立学校の教員採用試験を受験し、複数の学校の内定をいただきました。
教員採用試験の知識が何も無い中での受験であり、不安もありましたが回数を重ねていくうちに特徴であったり傾向が見えてきました。
特に私立学校を受験する際は過去問がないため、なかなか情報が出回ることがなく、「どのような流れで試験が行われるのか」、「書類審査にはどのくらいの学歴・経歴を求められるのか」、「学科試験ではどの程度のレベルの問題が出されるのか」、「面接ではどのようなことを聞かれるのか」といった疑問を持つ方も多数いると思います。
来年度以降初めて受験する大学生にも一からわかりやすく出願の流れから説明し、試験のありのまま事実と、私が感じたことなどをまとめてnoteに残し、少しでもお役に立てればと思います。
(2)求人
公立学校では都道府県のHPに募集要項が4月頃に出されますが、私立学校では各学校が独自の時期にHPに募集要項を出します。一般的には、年に3回ほど募集が多くなる時期があり、5月から7月・9月から11月・12月以降です。前の二つは専任教諭や常勤講師(専任講師)の募集が多く、12月以降は非常勤講師の募集が多いです。私立学校では自らで各学校のHPを常にチェックする必要があります。しかし、多数ある学校を一つずつ見るのは大変なため、以下のようなサイトまたは方法で情報を得ることになると思います。
(ⅰ) 一般財団法人日本私学教育研究所
全国の中学校・高等学校の全教科の専任教諭・常勤講師(専任講師)・非常勤講師の求人を掲載しており、私立学校を受験する受験者が最も利用するサイトです。このサイトで求人を出している学校に自ら応募します。
※専任教諭:正社員のこと。一度雇用されたら定年まで安定。いきなり専任教諭募集ということはあまりなく、初めは常勤講師として雇用し1~3年後に専任教諭となる場合が多い。
※常勤講師(専任講師という場合も):契約社員のこと。期間は1~3年であることが多い。
※非常勤講師:アルバイトのこと。上記二つと異なり、校務分掌・担任・部活動などは行わず授業のみを担当する。1年契約の求人が多い。
(ⅱ)私学適性検査
東京・静岡・群馬・愛知・兵庫・広島・福岡・長崎にて例年8月(出願は7月)に行われている試験です。試験内容は教科専門と教職教養が課されることが多いです。ただ、これは合否を決める試験ではありません。この試験を受けることで各私立学校に受験者の経歴や試験結果が伝えられ、それを元に「うちの学校を受けてみませんか?」といった形で連絡が来ることがあります。受けておいて損はないと思います。実際、私の元にも10校ほどの学校から連絡が来ました。
(ⅲ)大学に来る求人情報
大学生であれば、(1)とは別に非公開の形で大学に募集が来る場合があるので、チェックしておくことをオススメします。
求人に関しては以上の(1)~(3)(優先度(1)>(2)>(3))を押さえておけば大丈夫です。あとは各学校に自分で出願することになります。どのような学校に出願するかという点ですが、
であったり、
を参考にしました。また、募集要項が明瞭であること、進学実績、部活動、授業スタイル、非常勤講師に対しても賞与があるといった点も参考にしました。
(3)書類審査に必要なものと、学校の偏差値別求められるスペック
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