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詩|短篇小説

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ひさしぶりに詩を書きたくなりました。昔はよく詩で表現していたのに、しばらく散文ばかりで。これからはまた、自然にことばを紡いでいけたらと思います。散文詩的なごく短い読み切り小説も、… もっと読む
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2020年1月の記事一覧

一緒に泣いてくれたひと

とても さみしくて とても 悲しくて 泣きたい時は いつもひとりでした ひとりでいたら なおさらつらくて それでも ひとりになろうとしました そんな私を追ってきて 一緒に泣いてくれた時 うれしくて よけいに涙があふれてきました 私の一番 大切なひと ◇いまから35年ほど前、高校生の時に書いた詩です。当時はまだクリスチャンではありませんでした。実際に、こうして一緒に泣いてくれた友人がいたから書いたと思うのですが、それが誰だったのか、もはや記憶がはっきりしません。でも、い

伝えられなかったあの人へ

やすらぎをくれました 日だまりをくれました つらい時 悲しい時 顔を上げると いつも そこにいて いつしか かけがえのない柱になっていて…… でもそれを 伝えることができませんでした ◇高校生の頃に書いた詩です。35年ほど前に誰のことを思って書いたのか、いまとなってははっきりしません。別れた恋人か、距離ができてしまった異性の親友か、二次元の心の友か。当時はスマホやSNSはなかったから、転校や卒業で物理的に離れると、気軽に連絡できませんでした。はるかに便利になった現代でも、何

私は私

他人から見た私を 気にするのは もうやめます   だって 私は 私だから ◇高校生の頃に書いた詩です。それから35年ほど、このときと同じ決意を自分のなかで何度も重ねてきました。一度決意しただけで変われるなら苦労はないけど、自分を変えるって、そう簡単なことではないですね。同じ決意をする度に、その時は「ああ私、前と同じことを思ってる。進歩してないなあ」とがっかり。でもふり返ると、何度も決意を重ねるうちに、少しずつ進んできているように思います。だから、OK! 写真はみんなのフォ

傷の向こうに見えるもの

たくさんの傷を負って 痛みに立ち上がれない時もあった 苦しくて 涙をこらえきれない時も とても耐えられない そう感じた時 気がついた 傷は 人を磨くのかもしれない 傷はきっと 人を美しくする 人を傷つけてもいいとか 自分を傷つけてもいいとか そんなことではなくて 傷を受けてしまったら つらくても つらいからこそ 痛みの先に 真理を探そう 人のやさしさ 悲しみ そして 愛 傷の向こうに見えてくる ほんとうの心を ◇最近書いた詩です。高校時代の詩とは別に、年齢を重ねた今

こんどは私が誰かのために

こんな私のまわりには すてきなひとがたくさんいました みんなやさしいひとたちで 助けられてばかりでした ひとを信じる心を 失いかけた時 自分を見失った時 いつも救ってくれたひとたち みんな やさしかった こんな私に みんな やさしかった…… 胸に刻み込んで 深く 深く あのひとたちがくれた ひとを信じる心とやさしさを 今度は私が 誰かのために ◇35年ほど前、高校生のころに書いた詩です。当時はまだクリスチャンではありませんでした。学校も公立(ミッション系等ではなく)。