6.子どもの頃の夢

12月1日
 いよいよ12月です。今日から自分で考えたお題で年末カウントダウンにしようと思います。
 ランダムに31個のお題に対して書いていこうと思います。なお、重複しないように関数サイトを使用しました。


A面、子どもの頃の夢


 A面は特にこれといった夢を持った子どもではなかった。みんなが言うように、お花屋さんになりたい時期、父親に言われてパイロットや空港のグランドスタッフ、航空管制官になりたかった時期などもあった。
 子どものころに明確な夢を持ったことはなかったように思える。そのため、父親からは
「将来の展望がないガキはろくな大人にならない。」
なんて言われたが、5歳のころからパイロットになることを夢見ていた父親も、現役8年でパイロットを引退しているので、将来のゆめがあろうがどっちみちろくな大人にならないことは分かった。
 中学生のころには漠然と、博物館の学芸員になりたいと思っていた。そのためには高校の普通科に通い、大学の社会学部などに入学する必要があった。しかし、中学でテストの時だけ飛行機通学するようになると、とうとう普通科への入学は困難となった。他府県では偏差値50ほどの普通科の高校は存在したが、わが県では当時、偏差値50の普通科が存在しなかったからだ。
 商業科に進学するも、別に経済についてがっつり勉強したい気分でもなかったため、だらだらと過ごしていた。そんな中、高校三年生となり、就職か進学かの二択に迫られた。
 どうにか大学進学すれば、航空管制官の道はまだあるからと母親には強く大学進学を勧められた。父からは、大学に一発合格しなかったら就職しろと怒られた。
 とりあえずの進学となったが、その時に商業科の先生から勧められたのが「心理学部」である。院進失敗したら航空管制官の養成学校への道がある。
 一応、心優しきカウンセラーのイメージの強い心理職に就くことを目標とし、院進学まで視野に含めた進学となった。それが私の心理学部とのファーストコンタクトであり、ワーストコンタクトでもあった。
 心理学は楽しかった。特に社会心理学なんかは、みんなが好きな「ハロー効果」や「ピグマリオン効果」などを学べる。統計などはその場しのぎで何とかやってきたが、結果が出るのは楽しかった。このまま社会心理学の院に進学したくなっていた。
 一方で、臨床心理には興味を持てなかった。人の心なんて深淵でしかないし、それを直視するのは大変につらいことだという事が分かったからだ。心を取り扱うことは大変慎重な作業であり、なおかつ心的に重労働である。ここでフラグを見事に回収、臨床心理学を専攻する院生になっていた。
 心理学とのワーストコンタクトの所以は、心理福祉の専門職のコスパの悪さにある。手に職を付ければ安泰とは言うが、心理福祉の闇は深い。詳しくは割愛するが、やりがいなんて分からなくなる時もあるし、自分の専門性も生かされない日々が続く。転職を勧められるが、新しい職場にいく元気もないので、石の上にも五年と思い、しがみついている。
 最近、子どもから「将来何になりたいの?」と聞かれることがある。また、「将来何の仕事するの?」とも聞かれる。そうだ、A面にもまだ将来はあるのだ、ここがゴールじゃないとふと気づかせてくれる言葉だった。加えて、「ウチが高校生になったら一緒に寿司屋でバイトしようや」と誘われたときには苦笑した。


B面、子どもの頃の夢(代筆A面)


 いくつかあった。たとえばそれは、宇宙飛行士であったし、考古学者でもあったし、古生物学者になり恐竜の化石を発掘する人になりたかった。
 まず、考古学に関しては、エジプト考古学の吉村作治先生の影響が大きと思う。昔から宵っぱりだった私は、毎週土曜日の夜に「世界不思議発見」を必ず見ているような子どもだった。そこで見たエジプトやマヤの話などに憧れて「古いものを掘り返す仕事」をしてみたいと思った。
 うちの家族が図書館によく行っていたのも大きい。図書館にあった「まんが世界ふしぎ物語」を読み耽ったり、学校の図書館で「まんが地球大紀行」を読んだりしていた。
 そういったところから、まだわからないことを調べる、出来事としてもう存在しているけど、まだ世に知られていないことを知りたい欲求が出てきた。
 また、NHKの子ども科学電話相談で恐竜の話を楽しそうにする先生方に憧れた。発掘や調査は楽しいことなのだろうと子どもながらに思った(大人になって調査の現実を知った時は、子どもの夢を壊さないのというのは大事だと思った)。
 臨床心理学をなぜ学ぼうかと思ったかというと、自分が発達障害であることと、自分が「普通でないこと」がきっかけだ。「普通」とは何かを知りたくて心理学に入門した(内部推薦でいける学部で、尚且つ自分のしたいこともできる側面もあった)。
 現実としてはそれらとは全く関係のない職業に就いたけれど、子どもと話す時のネタにはなるし、学問が違えどアプローチは心理学とも共通するところがあると思った。
 最近、キャリアパスについて考えることがある。どういう仕事を何歳くらいでするか、などを考えるが、地方の特性として車を運転できないことでその辺のハードルは上がっている。新しいことをするのにもやや抵抗があるので難しいところである。なので常日頃から、五千兆円欲しいと思っている。
 全く関係のない話だが、恐竜の分類は結構変わってきている。ひと昔とは違う分類になっているのだ。今まさに解明されていると思うと胸が熱いし、恐竜のことについて、「〇〇先生のもとで恐竜の研究がしたいです」と言っている子どもがいるとワクワクするものである。

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新町 圭
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