都立狛江高校野球部へ訪問!選手主体の野球部へ変革、選手と指導者がよく喋る、軸になる選手や力ある1年生達も要注目!
やっとこれた!という気持ちでお邪魔した都立狛江高校野球部。前日は都立武蔵丘高校へお邪魔したのですが、とりあえず知り合いの指導者は一度応援しておこうキャンペーンを自分の中で実施していて各先生に連絡して訪問させていただいています。
この都立狛江高校ですが、監督の西村昌弘さんは自身が所属していた世田谷西シニアの先輩にあたります。自身が在籍していたときにコーチとして来られており指導していただきました。練習見たいと思いシニアの先輩に連絡したら快く承諾していただいたので甘えて午前中だけ練習を見学させていただきました。また当日は思いがけない出会いもあり、他セタニシの先輩も外部指導員?って形で来ているそうで学年は被っていませんが、先輩方との再会もありました。ネットワークは偉大です。
2021年西東京大会ベスト8、2021年秋季東京都高校野球大会ベスト8を経て選ばれはしませんでしたが21世紀枠東京代表として推薦されました。都立狛江野球部を象徴する素晴らしい結果だと思います。推薦されても文句なしですよね。
グラウンドはすごく広くて、普段他部活と共用らしいのですが当日は野球部だけでグラウンドを占有でした。久々の再会にていろいろお話が盛り上がりましたがいざ見学すると上位進出したので、選手の能力は実力ある子も多く見受けられました。
練習で一番いいなと思ったのが、指導者と選手がよく喋ること。いい意味で距離が近い。
西村さんは決して強制するような口調ではなく、選手に問いかけて考えさせるような形で指導していました。それは同じく助監督として指導している都立松が谷OBの黒田先生も一緒でした。選手も大きな声でハイ!って返事するような高校野球でありがちな感じではない。指導者に対してちゃんと会話をしている。高校生なんですけど、こういう部分見るとすごく大人びて見えました。
練習中にもっと頑張ってほしいなと思えるときには「こうすれば良くなるんじゃない?」とここでも選手に問いかけてました。あれこれ言いたくなる時もあるそうですけど、我慢して選手自ら動いて気づいてもらうってことを意識して指導してるように思えました。
緩い感じでもなく、厳しさが前面にある練習というわけではないですがいいバランスでやれているんじゃないのかなと感じました。都立はバランスが大事と。
甲子園ならずとも西村さんが着任されて5年目にやっと上位進出した狛江高校。2002年と2009年に夏ベスト8進出の経験もあるので弱くはないんです。当初西村さんは甲子園行きたいという気持ちを全面に出して、大声張り上げて指導していたそうなんですけど全く勝てずに1回戦負けが続いたそうです。
昨年ベスト8進出したチームよりも、他の代で選手の能力はすごくあったのに勝てなかったのが転機となったそうです。そこから選手主導でやらせてみたらやっと結果がつき始めたと言ってました。
案外勝てる代って指導者が期待できないなって時が結構多い。かつ野球の能力がなくても選手同士の仲の良さはすごく大事と説いていました。
ここまで5年かかったよ~なんて言ってましたが、高校野球で結果残すなんて大変ですよね...。ただベスト8進出したことなんてやっとスタートラインに立ったことに過ぎないからねと。それ以上を目指す厳しさも十分理解されてるんだと思います。東京は倒さなければいけない強豪私学が多くて大変。
狛江高校が勝ち進む度に「今日もうまくなろう」という狛江高校野球部を象徴する言葉がありました。選手が自ら考えて取り組むことで野球が勝手にうまくなり、次の段階を経て今度は試合で勝ちたいって思えるようになってくるのかもしれません。
まずはもう一度ベスト8。そこから東京の高校野球ファンは間違えなく、都立を応援してくれます。新1年生も人数こそ少ないものの、昨年の勝ち上がりを見て入学してくれた子もいて意識がすごく高い、かつ実力もあるからスタメンもなんて...。
今夏も間違えなく注目されるし、応援したいと思います!
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