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SHINKUKAN Podcast#129「中村ピアノ」Part1

SHINKUKAN Podcast#129はスペシャルゲストに中村ピアノさんを迎えた前半のテキストバージョンになります。


おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
 この番組は世界で最も注目浴びてるアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
 世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
 ということでスペシャルゲストアーティストウィークの前半でございます。今回のスペシャルゲスト・中村ピアノさんにお越しいただいております。
 前半、後半のトークセッションぜひ全てお聞きいただきたいと思いますが、まずは楽曲の方を紹介しましょう。中村ピアノで「14歳」

WELCOMEMAN:お送りしたのは中村ピアノで「14歳」でした。今回のスペシャルゲスト・中村ピアノさんです。よろしくお願いします。

中村:もしもし中村ピアノです。よろしくお願いいたします。

WELCOMEMAN:そして初めましてですね。

中村:はい。

WELCOMEMAN:先ほどリハーサルでもお話させてもらったんですがすごくいろんな活動をされていて、前半は音楽を始めたきっかけから今に至るまでのお話を伺いつつ、後半は今までの活動の中でいろいろ改善したとか、セルフマネージメント的なことだったりとかそういった中身にちょっと触れさせていただきたいなと思っておりますがまずは前半の部分で中村ピアノとして活動のスタートから伺いたいんですけど、音楽を始めようと思ったきっかけはどのタイミングなんですか?

中村:きっかけは3歳ぐらいのときにピアノが弾きたくなって、ピアノを習いたいって言った記憶があるんですがそこから習わせてもらってっていうのが一番最初です。

WELCOMEMAN:もうそこからずっとピアノのレッスンをして、発表会があったりとかしたんですか?

中村:それが発表会がすごく苦手なのと、なんか勝手に弾いて遊ぶのは好きだったけど、これをやりなさいって言われてやるのがあんまり得意じゃなくて、途中からお稽古に行くふりをしてバスでどこか違うとこに行くようになっちゃったりしてレッスン自体は長く続かなくて、理論とかもわかんないんですけど、なんか弾いて、作ってっていうのが楽しいっていうだけになっちゃいました。

WELCOMEMAN:ご自身ではピアニストでガーッと何か理論を学んだりとか、発表会でパフォーマンスするってよりはシンプルに音で遊んだり、自分で想像しているものが形になっていくっていうのが好きだったって言うことですね。

中村:みたいです。なんか今日は宇宙の歌を作ってみようとか思って宇宙の音を探したりとか、今日は動物園に行ったからキリンの歌を作ってみようとか、そういう感じだったのでいまだにちゃんとピアノの基礎っていうのは分からないままやっちゃってるところがあります。

WELCOMEMAN:アーティストですね。なるほど。ご自身では音楽との向き合い方っていうのは結構、自分の頭にある想像を掻き立てるようなものになってるんですかね?
 なんか映画が大好きだとか、アニメが大好きだったりとか、そういうのは何かあるんですか?

中村:もうアニメ、漫画、ゲームはどっぷり浸かりましたね。

WELCOMEMAN:インプットはそこでいっぱいして想像がすごく豊かになっていって、それがピアノになっているような印象なんですかね?

中村:そうですね。作ったり、絵を書くのとかも好きだったので何かを書いたり、弾いたりしてて、結構、友達と遊ぶより今日は用事あるからって断って1人で黙々と遊ぶのが好きなちょっと変わった子供でした。

WELCOMEMAN:そんな幼少期を経て、どのタイミングでバンドとかソロで活動をするところに至っていくんですか?

中村:中学生になって思春期で多感な時期になって、心がいつもヒリヒリしてて、今思えばそんなことないんですけど、自分の居場所がどこかわからなくなってしまって、学校にもあんまり本当のことを言える友達がいなくて、家庭でも何かお母さんにこういうこと言ったら心配かけるんじゃないかなとか思っちゃって、自分で何とかしようと思ってるうちに居場所がなくなっちゃってそういうときに音楽を聞くことで、この歌詞は私のことを言ってくれてるとか、音楽は私のそばにいてくれると思ってそこからのめり込んで聞くようになって自分もこういうことがしてみたいと思って歌詞を書き始めたりとか、そこから音楽をやっていく人生にしたいなって思いになりました。

WELCOMEMAN:なるほど。今のお話の中でいっぱい気になることがあるんですけど、それ後半にまた伺います。
 音楽をやっていこうっていう流れになっていきながらライブハウスでライブ活動をし始めるんですか?

中村:そうです。高校生になって、軽音楽部に入って人見知りだったんですけど、どうしてもライブがしたいと思って頑張って一緒にやりませんかっていろんな方に声をかけて地元のライブハウスでコピーバンドを16歳ぐらいのときだったと思うんですけど、椎名林檎さんのコピーバンドをやりました。

WELCOMEMAN:なるほど。プロフィールにも書いてるんですけど、東京事変のベーシスト・亀田誠治さん率いる亀田大学サークル部員っていうこれはどういうものなんですか?

中村:亀田大学は今はなくなってしまったんですけど、亀田誠治さんがインディーズで頑張ってるアーティスト、こういう子がいるよってホームページで宣伝してくださるのがあって、みんなで良い音楽を目指そうっていうふうに亀田先生が亀田大学と言うのを作ってくださって、そこに私がこういう音楽をやってますってCDを送ったら亀田さんが聞いてくださってホームページに「火傷」っていう曲なんですけど、感情を切り取る表現が素晴らしいと言ってくださってもう亀田さんと言えば、椎名林檎さんのベースをずっとやられてたのですごく嬉しかったのを覚えてます。

WELCOMEMAN:コピーをしてっていうことはすごい大好きだった?

中村:大好きですね。

WELCOMEMAN:尊敬されてて、しかも亀田誠治さんが一緒にやってるメンバーでそこの方に聞いていただくって言うこれはすごい衝撃的というか。

中村:もう1つ夢がかなったなと思って。

WELCOMEMAN:そうですよね。

中村:嬉しかったですね。

WELCOMEMAN:素晴らしい。でも僕らは特に大阪で活動をしてたりするんですけど、この尊敬している、音楽の影響を受けた方のすごい近くに行けたときって感動ですよね。

中村:夢みたいでしたね。

WELCOMEMAN:それは高校のときにコピーしてからどんどんオリジナルの方向に行きつつ、その経過の中で亀田誠治さんの大学に入られたんですか?

中村:そうです。

WELCOMEMAN:音楽活動をどんどんオリジナルでやっていくっていうのが、年代的に言うと20代ぐらいのときからずっとライブハウスでバンド活動をしてて、その後にオリジナルを始めていくっていうことですか?

中村:そうですね。高校生でコピーバンドデビューしてからオリジナル作ろうって言って学生時代はライブをいっぱいしてて、でも本当はバンドでうまくデビューできたらと思ったんですけど、やっぱり音楽性の違いであったりとか進路とかでバラバラになってしまって、当時、私は曲が1曲も作れなくて全部メンバーにおんぶにだっこだったんですよ。
 自分は歌えればいいや楽器できないしと思って、それでそうしたらもうみんながいなくなってしまってどうしようと思って、でも歌は歌いたいしなと思って、もう1回昔あったピアノで自分で歌っていこうかなと思って1人でやっていけば全部自分の自由だし、自分の責任だし、活動休止をしなくてもずっとできるなと思って、ただもう理論もわからない、基礎もわからなかったんで、すごく大変だったんですけど、何とか自分で曲を作って一緒やっていこうと思ったのが10代後半ぐらいのときですね。

WELCOMEMAN:そうなんですね。バンド組まれたときはピアノは弾いてなかったんですか?

中村:もうボーカルだけで楽器はなるべくしたくないって感じだったんです。

WELCOMEMAN:そうなんですね。3歳のときに無我夢中だったっていうのは1回しまっておいたんですね。

中村:やっぱりちょっと違うと思いました。歌を歌う方が楽しいじゃんってなっちゃって。

WELCOMEMAN:そうなんですね。なるほど。バンドの解散をきっかけに今の中村ピアノっていう原型ができた?

中村:そうですね。

WELCOMEMAN:それでご自身でもピアノを引っ張り出して、もう理論じゃなくまずは音を奏でていってからオリジナルを作っていくみたいな。それでさっきの亀田大学の話にも繋がっていってということですね。
 なるほど。中村ピアノとしてソロ活動が始まっていくんですけど、一番最初に目標を立てたというか、自分の中で達成したなみたいなラインってどこだったんですか?

中村:でもやっぱり亀田さんに自分を知ってもらえたっていうのは自分の中では大きなことでしたね。あとは今、一緒にやってるプロデューサーに見出されて「ピアノショック!」っていうアルバムを出せたことがやっぱり大きいです。
 それまで自主的に手売りっていうんですかね。CD-Rに焼いて、まだ盤面とかも作れなくてマジックで手書きで書いてCDを売っていたのから、タワレコに自分の商品が並んでラジオで流していただけるようになってようやくちょっとシンガーソングライターになれたのかもしれないと思って、やっぱりこの二つがすごく大きかったですね。

WELCOMEMAN:なるほど。活動のスケールもプロフィールも見せていただくとどんどん上がっていかれてますし、2019年には「東京ディスコティック!!」をユニバーサルミュージックでリリースされ、そしてテレビ東京の勇者ああああのテーマソングですか。

中村:そうですね。テーマソングで流していただけるようになって結構、反響もすごくて、これで知ってくださった方もたくさんいらっしゃって。

WELCOMEMAN:なるほど。どんどんメディアにオーバーグランドしていくわけですよね。しかも猫ひろしさんとユニットも組まれた?

中村:そうなんです。芸人でカンボジア人でマラソン選手という肩書きがいっぱいあるけど、猫ひろしさんと「猫ピアノ」というユニットでこちらも定期的に活動しております。

WELCOMEMAN:そうなんですね。中村ピアノと猫ピアノはまたコンセプトが違うんですか?

中村:そうですね。中村ピアノはちょっと自分の心にあるものとか、言えないこととかを曲に表してるんですけど、猫ピアノに関しては、猫ひろしさんの応援ソングというか体操のテーマソングを私が作ったのと、あとは元気いっぱいであるとか皆さんが楽しい気持ちになるようなコンセプトでやってるので若干ちょっと違うかも知れない。

WELCOMEMAN:そうかプロフィールを見せていただいたら、ユーモアがあってすごいパワーをもらったり、ポジティブな気持ちになるようなアクション的なイメージがあったんですけど、やっぱり今も猫ひろしさんはずっと走られてる?

中村:そうです。

WELCOMEMAN:なるほど。ポジティブなメッセージを音楽に乗せてやっていこうみたいなことですね。

中村:そうですね。

WELCOMEMAN:中村ピアノさんとしてはすごいジャケットもそうですし、衣装もそうですけどアートで世界観的にはメルヘンな部分があったり、何かご自身でイメージされてるものってあるんですか?

中村:やっぱりそうですね。昔からなんていうんですかね、ピエロとか、お人形さんとか変わった格好のものが好きで自分もそういう世界に投影して表現したいっていうのはあってちょっと派手な格好だったり、変わった格好だったりっていうのは好きでやってます。

WELCOMEMAN:なるほど。音楽としてはロックなテイストからポップスまで幅広くやられてると思うんですけど、結構フライヤーとか見せさせていただいても、すごい力強いとか、ポジティブとか、何かそういった印象が強いんですけど、ご自身の音楽的なテーマってあるんですか?こういうことをメッセージとして伝えたいみたいな。

中村:私自身としてはものすごいネガティブな人間で後ろ向きでウジウジしてるタイプの人間なんですけど、それを音楽に昇華して歌っていくんですけど、やっぱり聞いている方には頑張れって励ましよりはそこに寄り添いたいなっていうの思いがあります。

WELCOMEMAN:すごいわかります。その表現がやっぱり音楽に出てるんですね。ポジティブな気持ちもあれば、ネガティブな曲もあるんだけど、それはあくまで共感して、寄り添うっていうことが中心になっていってって言うことですね。

中村:そうですよね。

WELCOMEMAN:すごいツアーもやられてますね。

中村:おかげさまでたくさんいろんなところに行くことができています。

WELCOMEMAN:去年1年間でどこからどこまで行かれたんですか?

中村:北は北海道で南は沖縄まで行ってきました。

WELCOMEMAN:すごいですね。最終的に去年12月の末に渋谷でワンマンライブをされたと。

中村:はい。

WELCOMEMAN:ワンマンライブというか、プロダクションの大きいイベントですか?

中村:今回のツアーが同じ事務所の間々田優さんと一緒に燃えよギター!燃えよ鍵盤!という名前で、間々田優さんはギターの弾き語りのシンガーソングライターで私はピアノ弾き語りのシンガーソングライターでその2人の看板で回ったツアーでその「燃えギ燃え鍵」としてのワンマンツアーでした。

WELCOMEMAN:「燃えギ燃え鍵」っていうユニットを初めて聞いたんですよ。めっちゃ面白いなと思いながら。なるほど。それが逆に僕が印象としてすごいポジティブなメッセージだって感じかもしれないですね。
 2022年はライブで北海道から沖縄を回って、リリースもされて、ツアーの最後は渋谷でやられたと、2023年今年はどういう活動していきたいなとかっていうのあるんですか?

中村:今年は生のライブももちろんたくさんしていきたいんですけど、あとはコロナ禍で私達が高音質、高画質でもう日本一を誇れる配信スタジオっていうのを作ったんですよ。名前が秘密基地って言って東京のある場所にあって、どこかは内緒で言えないんですけど、そこから定期的に配信ライブもしていて、なのでやっぱり遠くで会えない皆さんには配信で楽しんでいただけるようにして、あとは生のライブの良さがあるのでそこもいっぱいやっていきたいのと、いっぱい曲を作っていきたいなと思ってます。

WELCOMEMAN:そうなんですね。素晴らしい。曲作りとオンラインそしてオフライン。
 アフターコロナに向けて戻ってきたっていうよりかはなんかいろんな活動がまた複合的になり、定期的に音楽を出されていくと。

中村:そうですね。そういう活動をいっぱいして見てくださる方がわくわくしてもらえたらいいなと思ってます。

WELCOMEMAN:また中村ピアノさんのホームページ、あとはSNSではツイキャスとかでやられてますもんね。

中村:そうですね。配信はツイキャスでプレミアム配信やってます。

WELCOMEMAN:なのでTwitterの方をまずフォローしていただいて活動状況チェックしていただければと思います。
 後半はまた違う角度でいろいろ伺っていきたいと思いますが、前半2曲目、最後曲の紹介の方だけお願いしてもいいでしょうか?

中村:ありがとうございます。中村ピアノがパパ活について書いた曲です。お聞きください。「踊り子」

お送りしたのは中村ピアノで「踊り子」でした。後半もありますのでぜひお楽しみにということなんですが、前半のトークセッションでね何か一つ感じたことはですね、社会の歯車というか学校生活って地域で絞られるんですよね。特に義務教育はそうですよね。
 自分が住んでいる近くの周りの人たちと同じ空間に大体何十人かで一緒になり、席が決められ、共に勉強しながら生活をしていくということなんですね。
 だから義務教育って地域で絞られているので好き嫌いで絞られないですね。自分の興味ある、興味ないとかで絞られないんですよ。
 だから人間関係がうまくいかないっていうのもあるし、しかも同世代の人たちとそれぞれの成長過程の中で一緒にやるので分かち合うのに時間がかかったりするんですよね。
 だからその中で歯車が合わなかったっていう中村ピアノさんの言葉が逆に音楽の力を強くさせたみたいなこともあり、音楽で社会性を学び、音楽をすることによって自分の妄想の世界が膨らんでいき素晴らしい才能が開花されていくっていうね。
 本当に素晴らしいなと思うし、もしねリスナーの方とオーディエンスの方で学校にちょっと今、行けてないねんとかいう方がいたりとか、行くのが億劫になってんねんみたいなことがあればこういう共感している方もいるし、そういう意味では先輩の中で音楽に出会うことによって道が開けたっていう方の話とかを聞いて勇気づけられてください。
 そしてライブに行って、ぜひピアノさんにも話しかけてみてもらったりとか常にSNSでもコミュニケーション取ったりしてみてください。本当にみんな力になると思います。
 さらにいろいろ何か気づきのある話になると思いますんでね、ぜひチェックしていただければと思います。


この続きはSHINKUKAN Podcast#131に続きます。
こちらのテキストバージョンも近日公開予定です。お楽しみに。

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