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SHINKUKAN Podcast#136 草川瞬 Part1



SHINKUKAN Podcast#136は草川瞬さんをスペシャルゲストに迎えた前半のテキストバージョンになります。


おはようございます。音楽プロデューサー、音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
 この番組は世界で今最も注目を浴びてるアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
 世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
 さあスペシャルゲストアーティストウィーク第3弾はですね、草川瞬さんを迎えてお届けしていきたいと思います。  前半後半本当に楽しい話なんですが、今までの人生模様っていうよりかは何ていうかな、瞬くんのマインドをいろんな放送の中からもう一回聞き比べてみれば、人生のあれだ、これだとシンプルに音楽が好きだからみたいなことの狭間をいい意味で紹介して一つの答えが出るそんな前半、後半になったなと思ってます。
 そんな楽しいトークセッション非常に中身の濃いとして深みのある話だったと思ってますので、最後までぜひチェックしていただけるればと思います。
 それでは先に楽曲紹介しましょう。草川瞬で「DO YOU RIGHT」

WELCOMEMAN:さあ、お送りしたのは草川瞬で「DO YOU RIGHT」でした。今回のスペシャルゲストの草川瞬さんです。よろしくお願いします。

草川:よろしくお願います。

WELCOMEMAN:初めまして。

草川:初めまして。

WELCOMEMAN:いやあのリハから早速、喋ってたんですけど、めちゃくちゃざっくばらんにお話しをしていただいてありがとうございます。

草川:よろしくお願いします。

WELCOMEMAN:初めてのリスナーの方もいると思うので前半は今まで瞬さんがどういうふうに活動されてきたかというのと今はどういうふうに活動されてるかっていうのを伺いつつ、後半は今まで音楽活動をやってきた瞬さんのマインドだったりとかどういうふうな考え方で今までに至ってるかみたいなところまで伺っていきたいと思ってますのでよろしくお願いします。ということで、まず、生まれは京都ですか?

草川:京都です。

WELCOMEMAN:なるほど。音楽活動をやり始めたきっかけってどのタイミングだったんですか?

草川:物心ついたときから歌手になりたいって思ってて、結構オーソドックスなのってみんな高校生の頃にもてたいとか、バンドを始めたいとかあると思うんですが、僕はもう子供の頃から歌手になるみたいなことを言ってて、小学校の卒業文集を今見てもこいつ何言ってんだろって思うんですけど、タイトルが水泳を元々やってて、文集のタイトルが歌って踊れるトップスイマーだったんですよ。

WELCOMEMAN:めちゃくちゃいいタイトルじゃないすか。最高のネーミングですね。

草川:痛すぎるでしょ。

WELCOMEMAN:いやいや最高!

草川:そうですかね。それでそれからずっと水泳が本格的になって、全国大会出たりとか、優勝したり何だとか結構、本格的にやってて、でも大学進学のときに俺歌えるっつって、大学行かずに音楽の道に進んでったって感じですね。

WELCOMEMAN:水泳では全国大会とかでたんですね。

草川:1回全国大会で優勝しましたね。

WELCOMEMAN:優勝ですか。全国大会で優勝したってことは日本一!すごい!

草川:いやでもねこれも裏話があって、すごいトップスイマーたちが世界大会で抜けてる大会の全国大会での一位なんです。でも全国一位には変わりないです。

WELCOMEMAN:いやいやでもそれ言うからですよ。そんなこと普通は言わないですよ。俺が全国一とったって言いますよ。

草川:全国一はちゃんと言えるんです。

WELCOMEMAN:補足がなんか可愛すぎます。でもやっぱり体つきが良いですもんね。

草川:そうですね。やっぱり水泳をやっていたときから肩幅だったりとかはある方かもしれないですね。

WELCOMEMAN:なんかまだ音楽活動に行けてないんですけど、練習とか結構、ハードだったんじゃないですか?

草川:そうですね。今思ったら学校行く前に朝練をして、学校が終わったらそのまま部活をやって、部活の後そのままスイミングに行ったりだから、毎日3部練習があるみたいな感じですね。

WELCOMEMAN:でも家に帰ったりとか自由な時間がふとできたときに歌が大好きだからカラオケで歌ってみたりだとか。

草川:そうですね。友達と遊ぶときは絶対にカラオケ行って、当時、カラオケ行って男もプリクラを撮って帰るみたいな。時代的にはそうです。

WELCOMEMAN:なるほどね。

草川:まだ目も盛れない時代のプリクラですけど笑

WELCOMEMAN:そうですよね。

草川:大きくならない時代のプリクラを撮ってましたね。

WELCOMEMAN:なるほど。そうかそこの段階で結構、強靭なメンタリティを養われていったんですね。

草川:いやどうなんですかね。それが活きてるのかわかんないですけど。

WELCOMEMAN:でもご自身でめっちゃくちゃ努力をして、メンタルが強くなって今の音楽に繋がってるっていうのか、それとも好きで続けていったから全国大会に行っちゃったのかどうですか?

草川:それこそ水泳も僕は喘息持ちだったんで母親と一緒にスイミングに行っていたというのがあってなんか当たり前に水泳があったみたい感じですね。
 別に水泳を頑張ってやるぞっつって水泳をやったわけじゃないんでなんかずっとそのままプールにいたって感じですね。

WELCOMEMAN:すごいですよ。スイマーで全国を狙ってもう一生懸命朝から練習している人たちもいっぱいいてるわけじゃないですか。

草川:そうですね。

WELCOMEMAN:そういう意味では自分の喘息を治すために日々のワークとしてやっていったら、上り詰めていったっていう。

草川:もちろんね。本格的になって選手になっていってからやってやるぞっていう意識が芽生えましたけど、結構、当たり前に水泳があったって感じでしたね。

WELCOMEMAN:その延長線上で大好きな音楽が高校の卒業のタイミングぐらいに切り替わりが来るっていう。

草川:進路を決めるときです。

WELCOMEMAN:それはどういうふうな形でその音楽業界に飛び込んでいったんですか?

草川:それがまた大変で音楽をやるって言っても、水の中にしかいなかったやつが陸に出てきたのでやり方がわかんないんですよ。

WELCOMEMAN:なるほどね。

草川:3年ぐらいフラフラして、大学に行っていた方が良かったんじゃないっていうぐらいフラフラして、21歳ぐらいの時に友達とクラブに行ったりして、どうやってあのステージに立てるんやろうとか思ってたんですけど、それも分からず父親が京都の祇園でバーをやってたので、そこをちょっと貸してくれって頼んで1人だけ友達になったDJを呼んでそのDJに声かけてもらってラッパーとかDJとか呼んで深夜のイベントを自分で作りました。
 酒屋さんのビール瓶をひっくり返して、黒い布を敷いてステージを作って、バーカンにターンテーブルを置いてイベントを作りましたね。

WELCOMEMAN:その3年間は水泳から音楽に紐づくまでの作戦というか、紐付け方が難しくて、どこかのタイミングでもうこれやるぞっていうことがあったんですね。

草川:やりたいけどどうやったらいいんやろなみたいなのでクラブに遊びに行ったりして、指くわえてるだけやったらあかんなみたいな感じで自分で作ってしまおうって感じでしたね。

WELCOMEMAN:素晴らしい。でもビール箱を反対に向けてステージを作るなんてもうめちゃくちゃ素敵な話じゃないですか。

草川:今思えばですけど、当時はそれしか思いつかなくてステージもないんで必死でやってましたね。

WELCOMEMAN:めっちゃ素晴らしい。ソフトバンクの社長の孫さんも一番最初に会社を立ち上げて、同じような形で立てて世界の企業になるって言って、社員が何言ってんだこいつって言ってやめたみたいな伝説のエピソードがあるぐらい同じ道を辿ってますね。

草川:もう全然ですけど、足元も見えないぐらい及ばないです。

WELCOMEMAN:そのDIYでイベントをやったことをきっかけにクラブシーンがどんどん見えてきてたんですね。

草川:大阪のクラブシーンで自分のイベントに呼んだDJたちに俺のイベント出ろよとかって言われてやっと出れたって感じです。

WELCOMEMAN:そこでコミュニティがどんどんできてきて仲間ができてきて、自分の活動範囲が広くなっていったんですか?

草川:そうですね。

WELCOMEMAN:本格的に活動し始めたときはどこでやったりとか、どういう活動やられたんですかね?

草川:京都から大阪に行って、大阪のJOULEっていうクラブがあるんですけど、そのJOULEでMr.CHEEKSっていうHIP POPの海外アーティストが来てたときに衝撃を受けて、このステージに立ちたいと思って週3週4でクラブに行ってたんですよ。
 夜中にクラブを3軒ぐらい回って帰ってきてってしてたらこの生活で家賃を払えるなと思って、大阪に住んで大阪のイベントに出演していったっていう感じですよね。


WELCOMEMAN:遊びに行ってた延長線上で自分がマイクを握る側になっていくようになれば、上手いこと回るなっていうきっかけはどこかにあったですね。

草川:はい。

WELCOMEMAN:それでだんだんこれがそういうふうになってきたんですか?

草川:大阪のクラブに顔出して、イベントのオーガナイザーにデモCDを渡したりとかをどんどんしていって、イベント出演させてもらったりって感じで進んでいきましたね。

WELCOMEMAN:それが今でいうと何年ぐらい前ですか?

草川:17年前ぐらいすかね。

WELCOMEMAN:その当時のJOULEって超いけてるクラブでしたもんね。

草川:そうですね。今と場所違うんですけどすごい僕の憧れでした。

WELCOMEMAN:当時の照明も最先端でキラキラした場所のイメージがあります。

草川:そうですね。なんかアンダーグラウンドのシーンではあるんですけど、すごいメジャーなアーティストも来てました。

WELCOMEMAN:なるほど。そこで大阪で活動していきながらいろんな仲間たちとどんどん繋がっていきながら東京へ上京します。これはどういうきっかけですか?

草川:なんかすごいぼんやりと歌を始めたときから俺は売れるとか、すごく漠然とした夢があったんですけど、人生設計がみんな売れようとして始めてると思うんですけど、思ったより売れへんなみたい感じで東京に行ってみるかなってフワッと東京来たって感じっすね。

WELCOMEMAN:もう住むとことかも何となく自分で探したんですか?

草川:本当に何となくですね。大阪から東京に来るときに知ってる場所なんかも渋谷ぐらいしかわかんないんで、渋谷の近くの部屋を探してボロボロのアパートに住んでましたね。

WELCOMEMAN:また水泳からクラブに出るまでの期間があった様に東京に来てまずは何をするから調べていくというか、繋がっていくタイミングが来るんですか?

草川:そうですね。でも大阪のクラブ時代の東京のアーティストとか、作家さんとかいろいろ少しずつは繋がりあったので本当にその細い糸をたぐり寄せていろいろイベントだったりとか、作家さんのデモボーカルっていうんですかね。仮歌っていう仕事をやったりとかでも日々結構でもバイト漬けでしたね。

WELCOMEMAN:まずは生活安定することもそうだし、土地に慣れないといけないですもんね。

草川:家賃もすごいですし、バイトもしてましたね。

WELCOMEMAN:なかなか音楽に明け暮れる日が来るのは難しかったですか?

草川:そうですね。バイトが終わって寝る間を削るしかなかったって感じでしたね。

WELCOMEMAN:苦労時代がやってくるわけですね。

草川:そうですね。

WELCOMEMAN:そこから仮歌のお仕事とかされながらBRIDGETっていうクルーに入られる?

草川:これもきっかけがあって、アーティスト仲間がBRIDGETのダンスチームなんですけど、そのアーティスト仲間がボーカルを探していてダンスボーカルグループでやっていきたいみたいなので、僕がボーカルとして紹介されて、ダンスボーカルチームになったっていう感じでしたね。

WELCOMEMAN:なるほど。そこから何年かはBRIDGETでずっと活動されたんですか?

草川:そうですね。加入して7年半いましたね。

WELCOMEMAN:なるほど。今、振り返ってみてBRIDGETの活動って客観的にどうやったんですか?

草川:すごいいろいろ学ばせていただきました。本当に僕アンダーグラウンドでずっとインディーズシーンって言えるものでもないぐらい結構素人って感じでクラブに出させてもらってたんで、BRIDGETに入って、SEAMOさんのバックダンサーも
やってたので自然とSEAMOさんのツアーに帯同させていただいたりとか、いきなりSEAMOさんのアルバムにフィーチャリングさせてもらったりとか、全国を回らしてもらっていろんなことを学ばせてもらいましたね。

WELCOMEMAN:入ったきっかけは繋がりだったり今までの活動がきっかけにはなるんだけど入ってから急にその世界観変わったんですか?

草川:そうですね。なんかプロってすごいなみたいなプロの仕事を目の当たりにしていって、このままじゃあかんなという意識改革にもなりましたし。

WELCOMEMAN:何か今ぱっと思い浮かぶところであそこのステージの景色が忘れられへんとかありますか?

草川:いやでもやっぱりフェスに出て何万人の前でのパフォーマンスもうあるんですけど、でもやっぱり初ワンマンが一番の衝撃的っていうか自分たちのお客さんしかいない。自分が作った曲をお客さん全員が歌ってくれてるそれこそ100人ちょいぐらいの箱だったんですけど、でもあれはやっぱりすごい嬉しかったですね。

WELCOMEMAN:瞬さんの頭の中の何万人のフェスのステージも見えてるし、記憶としてあるし、100人の初のワンマンの全てが初めましてのお客さんというか自分たちの音楽で繋がったファンの人がみんな歌ってるっていう景色が焼きついてるんですね。

草川:なんか当たり前のことではないじゃないですか。もちろんそのフェスもすごい、もちろんすごいことなんですけど、やっぱりワンマンは特別ですよね。音楽業界とか音楽自体はいろんなところでね日々、誰かがどこかでしてる可能性は高いですけど。

WELCOMEMAN:割と日常に溢れてることかもしれませんけども、やっぱり音楽だけで繋がった100人が全員が歌うってすごいことですよね。

草川:そうです。初めて東京に来たとか、地方の方が初めて東京にBRIDGETのライブできたとか、泊まって東京観光するとか、すごく嬉しかったですね。

WELCOMEMAN:なるほど。これがBRIDGETをやっていくパワーになってそれでずっと続けられたと。

草川:僕は結構、性格がひん曲がってたんでプロの人がよくコンサートでみんなのためにとか言うじゃないですか。
 何を綺麗事言ってんねんと思って、嘘つけみたいな自分のためやろうと思ったんですけど、やっぱりワンマンをするとみんなのおかげ、みんなのためっていうやっぱり意識がもっとどんどん出てきますね。今までの気持ちもごめんなさいって感じです。

WELCOMEMAN:自分でもそう感じたことに成長を感じたんじゃないですか?

草川:そうです。

WELCOMEMAN:そうですよね。そして2018年にソロ活動になっていくという流れなんですがどこのタイミングでグループから脱退みたいなことですか?

草川:そうですね。すごい今も仲がいいんですけど、グループをやめたころから結構、作家としてもお仕事が増えて、その頃ぐらいから海外の作家さんとかとコライト(アーティスト複数人共同で1つの楽曲制作を行う手法)しだすようになって、もっと海外での活動に挑戦していきたいなっていう気持ちが芽生えて、作家としてはもちろんですし、ボーカリストとしてももちろん何かどんどん挑戦していきたいっていうので独り立ちさせてもらったんですよね。

WELCOMEMAN:もうリハときに浅い浅いって言ってましたがめちゃめちゃ深いじゃないですか!

草川:全然深くないです。なんかやってみたいって感じだったので。いやあ俺はこうでこうこうこうだよとか全然ないです。

WELCOMEMAN:でも海外に挑戦したいっていうのは2018年の段階で漠然とあるんですよね?

草川:そのちょっと前ぐらいから海外の作家さんとコライトをさせてもらえるようになってその気持ちがどんどん強まっていってって感じでしたね。

WELCOMEMAN:でも海外の作家さんと英語のやり取りは大変じゃないですか?

草川:英語なんですけどもうこれが面白いもんで音楽は共通言語じゃないですか。作ってるときは英語は全然いらないですよね。
 終わってからのご飯とかが全然喋れなくて申し訳なくなるっていうだけで作ってるときはすごい順調です。

WELCOMEMAN:なるほどね。

草川:言語というか用語もそこまで変わらないじゃないですか。制作ではそこまで苦労しないんですけど、終わってから苦労するという。小学生以下の英語で頑張るって感じです。

WELCOMEMAN:でもそのコライトした作品とかがいわゆるそのアーティストに提供することがあったり、自身の作品じゃない状況もいっぱい出てくるんですか?

草川:そうですね。それがほとんどですね。

WELCOMEMAN:それが自分の作品じゃない状態で世の中にどんどん世界に楽曲配信されていくのって瞬さん的にはどう見えてるんですか。

草川:すごい嬉しいかったですね。なんか不思議な感覚っていうかどう表したらいいかわかんないすけど、自分が作ったものを大スターたちがテレビの前で歌ってくれてるのとか見ると不思議な感覚でしたね。

WELCOMEMAN:なるほど。そうか。ご自身がステージに立って、すごい景色を見たっていう記憶もあるけど、自分が作った作品が誰かが歌うことによって世の中に広まっていくことっていうのも全然そこに違和感はないんですね?

草川:違和感はないかもしれないですね。でもやっぱり提供する作品はその人にしか表現できないものっていうのを意識してたりとか募集の段階で求められてるものを書いたりとかするんですけど、ちょっとは草川瞬エッセンスを入れたいんですけど、自分が歌うのとはまた違う感覚です。

WELCOMEMAN:草川瞬でやるときは自分はこういうふうに歌いたいっていうのもある?

草川:そうですね。やっぱり僕が夢をつかもうぜって言うのと、テレビの前のスターが夢をつかもうぜっていうのはやっぱり説得力も違うと思うんでそういうのは意識しますね。
 僕は夢をつかもうとかってなかなか直接的には言いづらいですけど、やっぱり影響力のある人たちの方はストレートにそういうのは言えるのかなとか思ったりします。

WELCOMEMAN:なるほど。もうめっちゃ深いじゃないですか。

草川:全然深くないです笑

WELCOMEMAN:その辺の制作の話はまた後半にいろいろ伺いたいと思っております。
 そのソロ活動から現在に至るんですが一昨年にその声帯の手術を受けられたんですか?


草川:ポリープができてしまって、声帯手術を受けましたね。

WELCOMEMAN:その仮歌を歌うってオーディエンスの方とか音楽業界の方じゃない人って仮歌って何?ってことになると思うんですけど、自分の作品以外のときでも毎日歌って、メロディーラインを生成しまくってるってことですよね。

草川:そうですね。僕自身が作るソロの曲、自分の作家としての曲、他の作家さんのデモボーカル、あとはいろんなアーティストの仮歌とかもいろいろあるのでずっと歌ってましたね。

WELCOMEMAN:なるほど。声帯手術っていうのがもう全然わからないんですけど、声が出ないとか痛みなどのケアっていうか、その向き合い方っていうか今どういう状態なんですか?ポリープができるっていうのは。

草川:なんかピッチ取りづらいなっていうスタートはそんな感じで全然痛くはなくて、ピッチ取りづらいなと思って、僕はボイストレーニングをしたことがなかったんですよ。
 歌をずっと歌ってて、ちょっとやばいなと。仕事をこなしてきてるなと思ったでんすよ。

自分が頑張ってすごい前のめりにやってきたものをこなし始めてきてると思って、根性を叩き直さなあかんなと思ってボイトレに通い始めたんです。
 そしたら先生にちょっと瞬くんなんかできてるなって本当に一発目のレッスンでなんかできてるから病院に行ってきてって言われて、ポリープが発覚して、手術に至ったんですけども、結局でも、手術するまで1年半ぐらいかかったんですけどね。同じフォームだとまたできるから。同じ癖で。
 フォーム改善しましょうって言って1年半ぐらいボイストレーニングをしてから手術したっていう感じです。

WELCOMEMAN:今まで培ってきた独自のノウハウをリセットさせるっていう新しいことにする?

草川:そうですね。

WELCOMEMAN:これってすごいストレスじゃないですか。

草川:めちゃくちゃストレスでやばいです。だから今も続けてるんですけど、週に1回のボイトレでずっと怒られてるんで、週に1回俺、歌やめようかなぐらい落ち込むんですよ。

WELCOMEMAN:そうですよね。それすごいわかります。

草川:歌う資格ないから言うっていうぐらい怒られて。

WELCOMEMAN:最初の話に戻るけど、やっぱり水泳を一生懸命やってきた体力とか、精神力みたいなことが繋がってるんじゃないですか?

草川:でも大人になると怒られることなくなるじゃないですか。今、この歳になっても週に1回怒られてるのはありがたいなと思うんすけど、めっちゃへこみます。

WELCOMEMAN:でも辞めずに続けてるんですね。

草川:やっぱり手術してからのケアだったりとか、やると全然違うんで。

WELCOMEMAN:なるほどね。もうだって今の瞬さんは逆に教える立場でみんながメロディーラインを聞いて、すごいな、素敵やなっていう人たちがいっぱい周りにいてるのにもう一回初心に帰って自分の声帯と向き合ってフォームを変えることはきついことだと思いますけどね。

草川:昔の癖がやっぱり出てきちゃうんで違う!とかって怒られます。

WELCOMEMAN:逆にね、さっき同世代ですよねとかって言いながらお話させてもらってたんですけど、怒られることがなくなるのもそうですし、成長することもやめだして慣れてるんですよね。

草川:やっぱり慣れるんでなんかいろんなことはしていきたいなと思いますね。

WELCOMEMAN:いやそれでも素晴らしいなと思います。それで声帯手術を受けて無事に今は戻ってるというか。

草川:そうですね。声帯自体は全然もちろん治ってるんですけど、やっぱりフォームや発声だったりの癖をなくすのっていうのにまだ全然時間がかかってるって感じですね。

WELCOMEMAN:なるほど。これからもまだ1週間に1回怒られ続ける?

草川:そうですね。一昨日もちょうど怒られましたね。

WELCOMEMAN:作品を出されてそれをファンの方とか、BRIDGETときから知ってる方はどんどん自分の成長が変わっていってるのを音楽で届けるんじゃないすか?

草川:そうですね。でもなんか発声は少し変わるんですけど、歌い方を変えてるわけじゃないんで、多分聞いてる人にそこまで変わってるわけじゃないかな。そのイメージがガラッと変わるわけじゃないかなと思います。

WELCOMEMAN:でも繊細な話ですね。

草川:自分では全然違うんですけど。

WELCOMEMAN:そうですよね。でもこういう話を聞いて、また曲聞くと印象が変わりますね。

草川:やっぱりそうですね。さっき聞いてもらった曲だったり、これから聞いてもらう曲も手術前にリリースした曲なのでなんかこうやったなって結構自分の中で。

WELCOMEMAN:あるんですね?

草川:好きなんですけどね。前の歌い方も僕めちゃくちゃ好きなんですけど、自分では好きなんですけどなんかでもこれがあかんかったんかいみたいな。

WELCOMEMAN:なるほど。そういう今も自分と葛藤しながらまた新しい音楽を作っていくみたいなことで、2023年は瞬さんとしてこういうふうなことをしていきたいなど最後に聞かせていただきたいんですけど。

草川:この間、配信イベントでもうコロナ禍でライブももちろんしなかったですし、コロナ禍に手術もして全くライブもできてなかったのでこの間ちょっと動画を配信して、ちょっとそこで宣言じゃないですけど、今年はアルバム出します。
 そしてずっと東京で主催ライブを開催してるんですけどそれをちょっと開催しますっていうのを目標に掲げたので、今はそれに向かって動いていこうかなっていう感じですね。

WELCOMEMAN:要はコロナ禍が明けて復活ライブみたいなことですか?

草川:そうです。

WELCOMEMAN:しかもアルバムも宣言しちゃいました。

草川:そうですね。今もうライブができる状態なんですけど、3年ぶりで新曲なしかい!っていうのがあるので、ちょっと作らせてくださいっていうことで制作から入ります。

WELCOMEMAN:へえ今はもうご自身で全部プロデュースワークからライブまでやられてるんですよね。

草川:そうなんです。もちろんいろんなトラックメーカーだったりとか、イベントを一緒にやってるイベンターだったり手伝ってくれる人はたくさんいるんですけど、基本は1人で動いてお願いしますということでやっています。

WELCOMEMAN:それはまた瞬さんのSNSやホームページをチェックしていただければいいですか?

草川:そうですね。あのホームページがまだないのでいろいろSNSを調べてもらえれば情報更新されるので皆さんぜひアルバムとイベントお越しください。

WELCOMEMAN:後半ではまた違うことをいろいろ伺っていきたいと思っておりますのでよろしく願います。では最後に楽曲紹介お願いします。

草川:はい、では聞いてください。草川瞬で「Highball」

さあお送りしたのは草川瞬で「Highball」でございました。
 歴史をたどりながら非常に共通の僕が音楽やってたときとか、そして活動してたときに、ユニバーサルミュージックでA&Rとして新人発掘みたいなことやってた時期があるんですけど、そのときもね多分、すれ違ってるなっていう感じなんですよ。
 大阪の方のR&BとかクラブとかHIP HOPのシーンはちょうど瞬さんの時代に僕がちょうどA&Rでずっとクラブ出入りしてた時代はバンドブーム、フェスムーブメントやったんでねあんまりピックアップされてない時代だったんですよね。
 そういう時代のときからやっぱコツコツと歌っていうものに対してしっかり向き合ってきたっていうのを話してくれて、なんか時すごく僕も青春時代がなんかぱっと戻ってきたしそうだなってやっぱりこういうサウンドっていいなってシンプルに瞬くんの曲がね、大好きです。
 これをきっかけにすごく瞬くんの音楽を聞かせてもらってるんですけどすごくメロディーが豊富で透き通ってて、表現力豊かで素晴らしいなと思ってますんでぜひ後半のトークセッションも楽しみにしつつ、Spotifyでいろんな楽曲探ってみてください。
 ということで少しだけ最後にお知らせさせてください。この番組タイトルでもありますSHINKUKANとは日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたサブスク型の音楽ストリーミングプラットフォームであり、ライブアーカイブやオリジナルコンテンツもう見放題、聞き放題でございます。
 また、Spotify含めた全世界への音楽配信登録、ライブストリーミング配信チケット券売までアーティストやクリエイター向けの様々なサポートも用意しております。ぜひ概要欄よりオフィシャルサイトをチェックしてください。


この続きはSHINKUKAN PODCAST#139になります。後半のテキストバージョンも近日公開予定です。お楽しみに。

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