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オンラインでカッコよく!  新見正則


どんなにカッコつけても、自分以上のものはでません 

オンラインでうまく魅せるコツを時々聞かれますが、それぞれが自分のスタイルを創り上げればいいと思っています。上手く話そうと思うほど失敗します。所詮自分以上のものは出ないと腹をくくると楽になります。

苦手なことを隠しても意味がない

そもそも、僕にはどもりと発語障害がありました。だからこそ、人と話をしなくてもよいような医学の道を選びました。法医学の先生にでもなれば、誰とも話さなくてよいし、ましては超苦手であった字を読み上げることはないだろうと思っていたのです。

医学部に進学したあとも人前で文字を読むのは苦手でした。僕は、ひたすらどもりであることや発語障害があることを隠し通すしかないと思い込んでいました。でも、あるとき、隠していてもあまり意味がないと思ったのです。

自分は自分、人は人

そんなことが契機となり、「自分は自分」と思えるようになったのです。自分しか出ないし、出せない。そして、そんな自分を自分自身も受けいれて生きていこうと思えるようになって、とても楽になりました。医学部卒業後も結局は法医学教室には行かずに、外科医の道を選びました。医局内での発表や学会でのプレゼンなどでも緊張することがありましたが、自分は自分と思えるようになっていたので、なんだか少々のどもりや発語障害も苦にならなくなり、その後、気がついたらまったくそんな症状は出なくなりました。

発語障害と英語、どっちがハードル高い?

そしてオックスフォードに5年間留学し、どもりや発語障害の負い目より、英語のハードルの高さと、まったくゼロから勉強した免疫学の広大さに圧倒されて、発語の問題はなくなりました。

どもりで話せなかった僕がテレビで自由にしゃべってる!

帰国後、本邦で最初の保険適用のセカンドオピニオン外来を大学病院で始めて、なんとテレビやラジオに出演するようになりました。僕のどもりや発語障害をずっと気に留めていた母が一番喜んでいたと思います。そんなテレビやラジオの生放送にも出演しました。今は、特段問題なくいろいろなメディアやSNSに登場できます。

プレゼンも最初は練習しまくったよ!

プレゼンテーションも数を重ねて上手になりました。オックスフォード大学時代は英語の発表でしたので、壇上で頭が真っ白になっても話せるように相当スライドに凝っていました。頭が真っ白になったときにはスライドに書いてあるフレーズを読めば乗り切れるようにしていたのです。そんな習慣の延長で日本でもスライドに凝っていました。そしてスライドがないと不安で、PCを2台持ち歩いたり、USBを複数持参したり、クラウドにデータを上げたりしていました。

何があっても話しきる。 そんな準備で飛躍する

そんなある日、ふと思ったのです。電源が落ちても講演を中断せずにできるようになろうと。そこで、まず発声の練習をしました。オペラの先生に声の出し方を習ったのです。これでマイクが使えなくても話せるようになりました。次に、スライドなしでも講演できるように準備をして、そして実行しました。そんなことを繰り返して、不測の事態が起こっても乗り切れるようになりました。

結局は自分が問われる。自分を磨く努力が問われる

オンラインで話すときも、自分しか出ません。結局、日頃からたくさんの引き出しを持つようにしておくことが安心なのです。どんな質問をされても、自分でちょっと本題から外れても、たくさんある頭の中の引き出しから話す材料を出してくればいいのです。

見た目も大事だけど、本当に大事なことは陰の努力

自分を上手に見せることは大事です。身だしなみや言葉使いなどもそうですが、もっとも大切なことは日々の勉強ですよ。引き出しを増やす勉強を続けていれば、オンラインでうまく見せることを考えなくても、自然と成長します。


本日21時は漢方JPで新見先生のYouTubeがありますよ
コチラから誰でも自由に参加できます、おしゃべりできます!
本日は柴胡桂枝湯。見逃せないですよ

スーパー★ジェネラリストにも、
モダン・カンポウをお薦めします!

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