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好きな道をゆこう  新見正則

産業衛生コンサルタント、お薦めです

20年ほど前、僕は突然に産業衛生に興味がわいて
産業医大での講習に参加したり、
慶應義塾大学の衛生学教室の勉強会にも通っていました。

せっかく勉強するのだから
国家資格の労働衛生コンサルタントも取得しましたよ。
僕が受験した2006年当時は、合格率30%のかなり難しい試験でした。

労働衛生コンサルタントは医師免許と同じ国家資格です。
更新の必要がありません。

日本医師会が認定する産業医を続けるには
医師会の講習を受講しなくてはなりませんが
この資格があれば面倒な講習会への参加義務はありません。
面倒臭がり屋にはとってもラッキーな国家資格ですよ。

那須でもお仕事しているよ!

そんなわけで、僕は産業医のお仕事もしています。
那須にある同級生のリハビリクリニックに毎月巡視に行っています。
従業員は200人以上。
職員のみなさんの健康管理や労働環境のチェックが僕の仕事です。

そして毎月の仕事が終わると同級生の院長とランチに行って、
いろいろな世間話に花を咲かせるのです。
その時に彼から「お前、免疫学者になったんだって?」と言われました。
最近、ヤフーなどの記事で、「免疫学者が語る・・・・」といったタイトルで
僕の記事が載ることがあり、それを同級生が見つけ、
そんな話題になったそうです。

外科医x免疫学者x漢方医というレアな存在で活躍中


外科医で始まった僕の社会人人生ですが
大きな手術を派手に行っていた
格好いい外科医ライフは50歳くらいでほぼ終了しました。

外科医で活躍していた当時には
心臓血管外科の専門医と消化器外科の専門医を共に持つ
ダブルライセンスなんて時代もありました。
いま思えばそんな懐かしい話です。

一方、免疫学者は、1993年から5年間、
オックスフォードで必死に移植免疫学を学び、医学博士を取得しました。
帰国後は、大学で移植免疫学の博士課程の指導教授を20年近く行っていました。大学を退職した今も、自分が立ち上げた研究室のミーティングに
参加しています。免疫学者として30年近く活動しています。

そして漢方医です。
オックスフォードからの帰国後、漢方の勉強を始めました。
すでに25年になります。
大学では一時、外科学、移植免疫学、東洋医学の3部門の
指導教授を務めていました。
そしてたくさんの希望者に学位の指導を行いました。
これも懐かしい思い出です。

免疫学はまだまだ発展途上

免疫学はまだまだ発展の途上にあります。
50年後に振り返れば、
半分もわかっていなかったと感じるのではないかと思います。

高等生物の体は、免疫と神経とホルモンで
コントロールされていると思っています。
そのなかで、大脳を除く神経系は相当解明され、
ホルモン領域もほぼ解明が終わったように感じます。
その点、免疫学の領域はまだまだ未知なことばかりです。

ですから、免疫学領域ではこれからも
多くのノーベル医学生理学賞の受賞者が輩出されると思っています。
僕はまったくノーベル賞には届きませんでしたが
大脳と免疫に関する論文でイグノーベル賞を2013年に頂きました。
これも良い思い出です。

楽しいライフワークは続く

好きなことをやって生きてこられました。
外科医の仕事がほぼ終了した現在、
ライフワークの免疫学と東洋医学にこれからも関わっていきたいと思います。
そのなかでも新しいことは東洋医学から生まれると思っています。

最近は、副作用がなく明らかな抗がんエビデンスがある
生薬フアイアの啓蒙普及に励んでいます。
これもいろいろなことに興味をもち
そして偶然に出会ったセレンディピティの1つです。
皆さんの応援も宜しくお願い申し上げます。



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