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もはや昔には戻れない?  新見正則

時代は変わるんでしょうか、それとも変わらないのでしょうか? 緊急事態宣言が解除され、メディアの報道も一時の過熱感はなくなり、むしろ平常に戻るモードを演出しているようにも思えます。

陽性率の示すのは、全然終わっていないという事実?

ソフトバンクグループが行った4万人の抗体検査では、陽性率が0.43%であったという報告が6月9日に新聞に出ました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200609/k10012464781000.html )
つまり、日本は99%以上の人がまだ新型コロナウイルスに感染していないのです。

4月末に行われた献血の検体から新型コロナウイルスの抗体を調べる調査でも、ほぼ同様の結果でした。
https://digital.asahi.com/articles/ASN5H64VQN5HULBJ00C.html )

また、東京都で500人を検査したところ、3人が陽性、つまり0.6%の陽性率でした。東北6県で500人を検査したところ、2人が陽性、つまり0.4%の陽性率でした。一方、ニューヨーク州の1万5千人を対象にした調査(5月2日)では12%、スペインの6万人の調査(5月13日)では5%だったそうです。

幸いにも日本では第一波は終息に向かっているようにも思えます。確認されている感染者は日本全国で約17,000人、東京で約5,500人です。0.6%が感染し抗体を持ったとすると、1億2,000万人の0.6%は72万人、1,000万人の0.6%は6万人です。つまり、確認されている新型コロナウイルスの感染者は、実際の感染者数の10分の1以下ということになります。多くの感染者が無症状なのでしょう。

実際の数を反映していない感染者数に右往左往するのは馬鹿げているようにも思えます。本気で検査すれば感染者数は何倍にも増加するということです。ともかく、本当の感染者数が知りたいですね。検査でわかっている数は、氷山の一角の数字だということです。しかし、水面からでている氷山の量を比べることは、その比率がある程度一定であれば、それなりに意味があることでしょう。

抗体保有率が1%以下ということは、集団免疫への獲得は遙か遠い先です。自然感染で近い将来に70%近い国民が抗体を有することを期待するのは日本では難しそうです。ワクチンが開発され多くの国民が免疫を獲得するまで、医療崩壊が起きない程度に、そして経済も活性化させながらなんとかして生き延びる必要があるのでしょう。

海外旅行はどうなるの?

海外から1日10人の感染者が入国すると99%の確立で90日後には緊急事態宣言が発令されるという記事も出ました。
https://digital.asahi.com/articles/ASN637KPNN63ULBJ00G.html )
これが本当であれば、海外への渡航は制限されたまま、新しいワクチンが開発されて国民全員へ接種が終了する日まで海外渡航を待たなければならないということになります。

この大きな変化の波に乗っていけるか?

やはり、プレコロナの時代には戻れないように思えます。コロナ下で、オンラインで行えることは一気にそちらに舵が切られ、そしてその利便性を知ると、元に戻ることは困難になると思えます。やはり、ポストコロナにはパラダイムシフトが起こる予感がします。そんなパラダイムシフトに応じた生き方を各自が見つけていくしかないですね。

ダーウィンは、「強いものが生き残るのではなく、変化に順応できるものが生き残る」と言ったそうです。そんな変化の時代が、すぐそこに来ているように思えます。

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