スイスイ原稿を書く秘訣! 新見正則
次の新刊は「コロナで死ぬな!開業医」
数日前、僕の次の新刊が責了になりました。責了とは、最終的に執筆・編集作業が終了し、印刷段階に入るという意味です。新刊のタイトルは「コロナで死ぬな!開業医」。コロナショックが続き、いつ終了するかわからない今日この頃、変化をしないと生き残れない開業医の先生方がいると直感し、僕なりのメッセージを書き下ろしたものです。お盆明けにそんなアイディアを新興医学出版社の林社長に相談して「すぐにやりましょう!」ということになり、僕は5日で7万字をゼロから書き上げました。
開業医先生向けの本、過去にシリーズ出てますよ
2年前、まだ新型コロナウイルスが登場していない時に、中国の敦煌と長安(現西安)に4泊5日で観光に行きました。敦煌での二日目、朝の5時から夕方の4時まで一気に書き下ろしたものが、「漢方♥外来、先生、儲かりまっか?」という書籍でした。こちらは千福貞博先生と坂﨑弘美先生との共同執筆でしたので、僕の担当は全体の3分の1でしたが、そのすべてを1日で書き上げました。その後、敦煌の砂漠に出向いて夕日を見たのは本当に良い思い出です。今度いつ中国に行けるのでしょうか?
最初からスイスイ書ける人なんていないよ(たぶん)
僕が原稿を速く執筆できるようになったのは、ブログなどを書き続けていたことが大きいと思います。慣れないと本当に時間がかかります。最初から執筆スピードが速かったわけではありません。僕のブログはイギリスから帰国してから書き始めたと記憶しています。1998年ごろからです。丁度Googleの創業の年からですね。
ともかくたくさん書けば、ドンドン上達するよ
ブログの次には、よみドクター(読売オンライン)に連載を毎週寄稿し続けていました。少し遅れて、Business Journalにも並行して毎週原稿を寄稿するようになりました。ほかの書籍の原稿や、日頃の日常業務の傍らで毎週2本ずつ新しい原稿を執筆する生活を経験してから執筆スピードが上がったと思っています。
今は新興医学出版社のNOTEに週に2本、書いています。1本あたりの分量を1500字前後に設定しているので、7万字の原稿はNOTE 50回分ですよ。
まず、何からやればいいの?
自分の書きたい部分から書き出す人もいますが、僕は基本的に頭から一気に書きます。そのために構想には時間をかけています。僕は日頃から書きたいことをいつも探して考えています。家族の食事中にもふと何か思いが頭に降ってくると、傍目にはボーッとしているようにみえるようで、ときどき娘に注意されます。「また、なにか考えてるんでしょ・・・」とかですね。
構想がまとまったら目次にしてみよう
構想がまとまったら目次をざっくりと書き出します。今回もそんな目次を林社長にお見せして、ゴーサインがでました。そして全体の文字数を相談して,概要を決めます。
編集者を信じて助けてもらおう
人に助けてもらうことも大切です。僕は編集者と著者は対等だと思うようになりました。まだ若い頃は、著者が偉いと思っていた時期がありました。そうではないのです。こちらは編集者と決めたコンテンツを書き、そして編集者がプロの目線で手を加えて、そして書籍という商品になります。編集者のヘルプが本当に大切なのです。
70%の出来でオッケー、一気に書こう
そして僕の漢方の師匠である松田邦夫先生から頂いたお言葉、「拙速を尊ぶ」でまた書く速度が上がりました。「〆切を過ぎて120%の原稿を送るよりも、依頼を受けたら即70%の出来でも原稿を送った方が先方は喜ぶ」と教えて頂いたのです。確かにそうです。ダラダラ書くと、また気持ちをそこまでアップさせるのに相当の時間がかかります。あまり時間が空くと、じつは書いている本人も何を書いたか忘れてしまうのです。
編集者は原稿が予定どおりに届けば、すぐに対応できます。いつ届くかわからない原稿をただ待っていることを会社は許してくれません。原稿が届かなければほかの作業を優先するしかないのです。
秘訣は続けること。 ともかく書いてみること
原稿を書く秘訣は努力と、人に助けてもらうことでできるようになりますよ。みなさんもまずNOTEで原稿を書く練習をして下さいね。
火曜の21時はYouTubeライブ漢方Q&A!
漢方&臨床の本音の話で盛り上がってます。
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もうすぐ新刊も刊行しますよー!
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