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香港フェニックステレビのインタビュー!  新見正則

新型コロナウイルスの5類相当への変更

まず新型コロナウイルスが2類相当から5類相当に変更になることに対する
コメントを求められました。
僕の意見は「2022年2月にそうすべきだった」というものでした。

まず、新型コロナウイルスを2類相当にしていますが
2類は全数把握の強制入院です。
残念ながらそもそも2類の体をなしているとはいえません。

日本は最初はPCR検査がまったく追いつかず全数把握ができていませんでした。その後なんとか必要検査数に検査可能数が追いついて
全数把握が可能となりましたが、今は行政の対応の限界などの理由で
自己申告も加わり、全数把握はまったく行われていません。

つまり、2類相当と言いながら、
巷にはたくさんの新型コロナウイルス陽性者が入院せずに存在しています。
5類相当のインフルエンザと同じ状況です。
そうであれば、5類相当に変更するのは当然の対応に思えます。
もしも2類相当を維持したいのであればそれなりの体制の構築が必要で
それだけの時間は十分に合ったはずです。

5類になると困る?

5類へ変更になると、まず困るのは、
これまで受診費用が無料であった新型コロナウイルスが、
通常の保険診療になり多くの人が3割負担になることでしょう。
しかし、これも特例で今まで通りの無料を続けることも可能ですから、
行政の対応の問題で、特段2類相当が5類に変更されることは
別問題に思えます。

医療機関はどうなる?

今まで2類相当として新型コロナウイルスを受け入れていた医療機関が
新型コロナウイルスによる加算を受けられなくなるのは大きな問題です。
いろいろな設備投資を行って
行政に協力してきた医療機関の収益が減少しますよ。

5類になれば季節性インフルエンザと同様の対応ですから、
一般の医療機関も医師法19条の「応召義務」が生じます。

建前上はすべての患者さんを診察する必要に迫られますが、
実は「正当な事由がなければ、これを拒んではならない」との
付加文言がありますので、
受け入れる医療機関次第ということになります。

これも行政や医師会での体制作りにかかっている訳で、
特段2類相当から5類への変更とは別問題と思っています。
そもそも現状で2類相当になっていない現状の新型コロナウイルスの診療体制が問題なのであって、5類への変更はその事情を受け入れざるを得ないのであれば当然の帰結に思えます。

海外はどうなの?

2022年2月、イギリスやアメリカは
新型コロナウイルスの積極的な追跡を放棄しました。
その時期に本邦でも5類への変更を行っていれば
ベストであったというのが僕の感想です。

あとからコメントするのは簡単なことで、
その当時にそれだけの政治判断ができるかは
国民の政権への信頼度によると僕は思っています。

3年間新型コロナウイルスへの対策で、
僕が参考になると思うのはスウェーデンです。

一貫してロックダウンは行わず、初等教育の対面授業も継続しています。
一時は高齢者施設でクラスターが発生し、高齢者の死亡数が急増しましたが、
政府は丁寧な説明を毎日行い、そしてトリアージの順番まで決めたそうです。
高齢者よりも若い人をまず守ると政府がしっかり国民に表明したそうです。

僕は基本的にメディアの報道は参考程度に、
実際に住んでいる人が発信した複数のSNS情報を信頼するようにしています。
現地の方が発信しているスウェーデンの情報を紹介します。

どうなる中国?

中国の新型コロナウイルスへの対応も質問されました。

僕は、毒性が未知か、または毒性の高い時期はゼロコロナを徹底して、
オミクロン株になって毒性が低下した時に一気に全国民を感染させるのは
ひとつの解決方法の可能性があるとコメントしました。
現在の中国が壮大な臨床試験を行ってくれているという認識です。

どうする、日本の水際対策! 政府の方針!

中国からの水際対策への意見も求められました。
僕は、中国からの来日者をPCR検査して陽性の場合は隔離するのは行き過ぎと
コメントしました。
変異株が心配という理屈なら、
アメリカで新しい変異株が報告されているのですから、
アメリカからの入国者にも空港でのPCR,そして陽性時には隔離を行うべきです。

「日本政府はなぜそんな対応をしているのですか?」と質問をされ、
残念ながら政府が責任をとって何かを行うということに慣れていない
と比較的マイルドに答えました。


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