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人生の舵を切るなら、今?   新見正則

新型コロナウイルス肺炎の発生地である武漢の人口は約1,100万人と言われていますが、2020年5月24日までに900万人のPCR検査を終了しています。そして約300人の無症状感染者を確認しています。武漢の第一波はほぼ終了していると言えます。

北京で新型コロナウイルスが再拡大しています。感染者ゼロが続いた北京ですが、ここ数日で感染者が急増しています。再拡大の感染者が100人以上になりました。感染源は北京の食品市場と言われています。6月13日以降におよそ35万6,000人を検査したそうです。

第一波は終わったと言えるのか?

日本では未だに感染者がゼロになりません。先日の調査では、抗体陽性率が0.1%と判明しました。1億2,000万人の0.1%は12万人です。国内の感染者が約1万8,000人の現在、実は報道されている10倍の感染者が存在することになります。

東京都も数日前に感染者が40人を超えた時、その理由について、「検査の範囲を拡大したのだから想定内」と語っています。つまり、無症状の感染者が報告の10倍は存在しているということです。

しかし、それでもわずか0.1%しか抗体を持っていないことに代わりはありません。抗体がどこまで感染防止に意味があるかは不明ですが、少なくとも99.9%は抗体を持っていません。もしも第一波が再拡大した時、また、感染者が確認されないまましばらくたって第二波がやってきた時、なんと、日本人は丸腰で新型コロナウイルス肺炎と闘うことになります。

これからは自衛で。

東京都は自粛から自衛へというメッセージを送っています。自衛とは自分で守れという意味と思います。そうであれば、各自が自衛できるだけの情報を包み隠さず報告すべきです。いろいろなデータを隠して、そして「自粛から自衛へ」と言われても、実はどうしてよいか途方に暮れるのではないでしょうか。

中国のように国家の強制力ですべての方向性を決めることができないのであれば、そして自衛、自衛と各自に責任を課するのであれば、情報の迅速な開示と透明性を求めます。

外出制限の自粛生活も悪くない

プレコロナの時代とポストコロナ時代はやはり違うのだと思います。ある意味自主的に、そして実は強制的に外出が制限されたために、自分の生き方を見つめなおした人は少なくないと思っています。僕の周りにも、収入が減少しても自由な時間がある方が好ましいと、新型コロナウイルスでの軟禁状態を楽しんでいる人も少なくありません。

今さら週休1日なんて、そんなのイヤでしょ

反対派が多く今までまったく動かなかったのに、新型コロナウイルス肺炎のお陰で、一気に普及へと向かったものも少なくありません。リモート授業もしかり、リモートワークもしかり。そして、遠隔診療まで、初診から電話でOKになりました。

人はある体験をすると、そしてその体験が有益なものであれば、後戻りはできないのです。ある人は、週休2日と同じだと言いました。一度、週休2日を体感し、それで世の中が回ることを経験すると、今さら週休1日には戻れません。同じことがポストコロナに起こると思っています。

生き方を変えるチャンスはいま!

いまはウィズコロナです。コロナと共存しながら、推移を見守っています。将来を見据える能力が必要でしょう。見据えることができなくても、将来の変化に対応することが必要でしょう。そんな時代がいまです。

人生の方向転換をする絶好の機会と思います。いろいろな変化が起こると時に、その変化の波に乗って、上手に舵を切ることができるのです。皆さんも自分の人生の舵を切りませんか。

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