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メチャクチャな挑戦で進化せよ!  新見正則


講演会の得意な僕が、じつはどもりでした

僕は子どもの頃、ADHDだったと思います。注意欠陥・多動性障害ってやつです。じっとしていることが苦手で。そしてどもりで。教科書に書いてある字が音読できませんでした(暗唱はOK)。国語の時間の音読が、本当に嫌でした。先生が日にちと同じ出席番号の生徒を指名するので、自分の日は朝から超憂鬱でした。そんな国語の時間がないだけで、夏休みは天国。そして9月1日の始業式が近づいてくるにつれて、どんどんと憂鬱感が増していきました。

どもりがあると、電話も難しい

どもりの僕は、電話も苦手でした。電話では声が出なくなるのですね。「えーと」を繰り返すと、ちょっと言葉が出るようになるので、何度も「えーと」を繰り返してやっと切り出せるといった感じでした。

子どもなりに行く末を心配していました

子ども心に、これから先、自分はどうやって生きていくのだろうと思っていました。母はそんなことは一切口にしませんでしたが、結婚して、家内が「子どもの頃の苦労はないの?」と聞いたときに、「実はまさのりのどもりが本当に心配だった」とこぼしたそうです。本当に遠くから見守ってくれる母親でした。感謝の気持ちで一杯ですね。

おまけにプールも苦手です

夏休みで憂鬱のことはもうひとつあり、それは水泳でした。小学校の低学年時に中耳炎を繰り返し、その度に鼓膜切開をされ、本当に痛い思いをしました。その後、耳鼻咽喉科の先生から水泳禁止を言い渡され、それから僕の金槌人生がスタートしました。みんながプールで水泳をしているとき、自分だけほかの授業を受けていたように記憶しています。

50歳にしてまさかの挑戦

水泳ができないのはその後もずっとコンプレックスでした。娘が生まれ、娘にはこんな思いはさせたくないと、生後数ヵ月から家内と水泳教室に通わせました。ですから、娘は4泳法を幼稚園の時にはすべて泳げたのです。そんな娘が小学生になったある日「パパも水泳やりなよ!」と誘ってくれました。僕はちょうど50歳。娘に誘われて致し方なく水泳を始めた次第です。

当時、僕の行っていた血管外科の緊急手術を心臓血管外科が行う体制に変更されました。大動脈瘤破裂などの緊急手術のために24時間365日スタンバイする生活を卒業する日でもありました。

イージー・スイミング、最高!

水泳は本当に泳げなかったのです。顔を水に付けることも不愉快でした。プールでは浮き輪にしがみついて顔を上げて、泳いでいる振りをするのが精一杯でした。でも一念発起泳ごうと思ったのです。変身したかったのですね。そこで、ネットサーフィンで、イージー・スイミングという水泳教室の個人レッスンに辿り着きました。ここは大きな水槽のようなプールがあります。水流がプールの端から出てきて、その流れに逆らって泳ぎます。つまり、進行方向には進まず、体は定位置で泳ぎ続けることができる仕組みです。数ヵ所にカメラが設置されており、自分の泳ぎをすぐに確認できます。まったく溺れている状態でも、そんな自分の泳ぎを確認しながら、ひとつひとつ教えてもらうと、必ず泳げるようになるのです。

出来ることが増えれば、挑戦のレベルが上がる

泳げる距離が伸びてくるにしたがって、自転車にも乗りたくなりました。そうこうするうちに走ってみたくなり、トライアスロンにも挑戦したくなりました。金槌親爺が水泳を始めて2年後、オリンピックディスタンス(水泳1.5km、自転車40km、ラン10km)を完走し、凝り性な僕は、翌年、日本で一番長い距離のトライアスロンである佐渡Aタイプ236km(水泳3.8km、自転車190km、フルマラソン42.2km)に挑戦し、14時間18分で完走しました。

自分をとんでもない高みへ連れて行こう

持久系の運動はどれも日頃の努力が報われます。球技は才能があります。才能がないと努力してもなかなか伸びません。一方で才能があると練習をあまりしなくても、よい成績を出すことができます。僕は、努力が必ず報われる持久系の運動が気に入っています。ただ、とんでもない距離のトライアスロンは体に悪いことも経験しました。しかし、気持ちがいいのです。体に悪くても、そんなとんでもない距離を経験したことが人生に役立つと思っています。

進化は努力のうえに

今年はコロナショックで短い夏休みですね。娘の夏休みも本当に短かったです。いろいろなことが変わりますね。その変化に柔軟に対応できる人、組織、会社が生き残るのだと思います。

今夜21時はYouTubeライブ漢方Q&A!
今夜は特別仕様でzoom飲み会だそうです。お祭りみたいです。
視聴者の先生方もビール片手にご参加くださいね。
この夏のビールはBLUEがお薦めだそうですよ!

飲み会には五苓散!
漢方を生活に取り入れたい先生の必読書↓


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