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映画『朝が来る』を観て

こんにちは
写真勉強中のShinkAです

映画館に行くのに道に迷ってしまい自分のバカさ加減にウンザリの中、ふんわりした感動で胸がいっぱいでした。

監督 河瀬直美さんの映画『朝が来る』を観てきました。
辻村深月さんの原作は読んでいたので映像についての感想にします。

養子縁組という重いテーマを朝の光のような逆光の場面を多く映してキラキラや玉ボケを多用し、コントラスト低めの色合いで海や森のイメージを美しく映していました。そして少年少女の肌のきめ細やかさが際立っていました。

島の風や光を感じさせ、都会の風景も美しく映してあり、ドキュメンタリータッチの自然の笑い声も素敵。

1番印象に残った事は
まだいたいけな少女ひかり(産みの母)は桜の花を象徴とし、元キャリアウーマンの育ての母は桜色のスマートフォンで表現。
2人の母親の気持ちを色で表しているのかと。
どちらもあわいピンクで優しさと不安定感を出し、映像の雰囲気にあいまってしっくりきました。

ストーリーで効果的に使われている電話を色の小道具のひとつにしているところも面白いなと。

私もピンクが好きで写真に使うことが多いですが今回初めて桜色に不安定さを感じ、自分でもびっくりしました。

幼い産みの母に対比することなく同じように繊細でしかない育ての母もピンクで表現。
愛情たっぷりのお母さん2人にお似合いの色でした。

田舎と都会も対比する事なく両方とも美しく映っていたと思います。

大好きな映像表現の映画でした。

ハイキーなのに心の中の叫びを感じ、明るい写真でも心を表現することが出来ると実感。
キラキラと明るい映画なのに涙が出ました。

ありがとうございます。楽しませていただきました。


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