カラスの宝石
スリランカで、「カラスの青」と呼ばれる宝石があります。その特徴は、
ぱっと見た目はカラス(烏)のように黒いのですが、
透過光で「青色トーンであること」 この石は全体的に黒っぽく見えます(最初の画像の左)。でも透過させるとわかりますが、色が入っている部分は一部です。(透過光の画像も黒っぽく見えますが、青です😅)
シンハラ語でカーッカニル(Kaska nil) カーッカは「カラス」、ニルは「青色」という意味です。
この石を持っていると邪悪なものから、我が身を守ってくれるそうな🤔
その正体はサファイアです。
スリランカは虹が描けるという程様々な色のサファイアが産出されます。ブルー、パープル、ピンク、イエロー、グリーン、どれも魅力的な色。
真っ黒なサファイアの場合、大体は光が通過されずエメリーと呼ばれ、研磨剤など工業用に使用されます。
だから黒くて透過光で青く見えるものは少ないです。その希少性が、パワーを感じさせるのでしょうか。そこに意味を持たせた先人の発想も信仰の厚いスリランカならではという気がします。
スリランカは強く星占いが信じられていて、結婚も互いのホロスコープを交換して相性をみます。
ホロスコープに従い、自分を守ってくれる宝石を身につけてる人もいます。(特に男性に多い)
一般的に宝石にパワーがあるかどうか?という議論はここでは置いておいて、
信じたものを身につけることで、
安心感や
自信、
将来への希望が持てるということは心理的にもあり得ることでしょう。
スリランカで友人家族に起きた話をしましょう。
家族の主人の体調がずっとすぐれなく、サータラ(祈祷師)のところへ行くと
「あなたの家の庭のこの部分に呪の壺が埋められている。それを掘り出して処分しなけば、体調はもっと悪くなる。」
驚いて、その通りに掘り返してみると壺を発見😱
壺を埋める心理は「妬み」から発生しています。おそらく近所の誰かが埋めたものでしょう(友人は心当たりあり、ひえっ)
嫉妬は、
自分で生まれて自分で育つ、
化け物でございます。
(by シェークスピア)
誰だって、嫉妬という感情が生まれる時があると思いますが、自分の中に生まれても大きく化け物に育たないよう
意識をそらす
他人と比較しない
でも壺の話のように他人に妬まれた時は?
そういう時はカーッカニル 小さいけど邪悪な力を跳ねつけてくれます。
………、たぶん😅…ね。
写真の石は、スリランカの鉱山主から頂いたものです。
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