シンチャオ!新規事業は総合格闘技の様に、全職種領域で共通言語となるような知識や基本的な考え方が必要になるので、新規事業担当者になってから約2年間で150冊程インプットしていました。
経営戦略、事業戦略、新規事業、マーケティング、財務、ファイナンス、法務を中心にしていましたが、どの手順で、何を読むべきかわからず、今思うと、非常に遠回りのことをしていました。
なので、本記事では、新規事業担当者になった人が、遠回りをせずとも、読むべき本を、どのような手順で読むべきかについて、自分の経験談を根拠に書いていきます。
当時遠回りをしたことで自分が読むべきビジネス本をしっかりと要件定義をして、読むべき本を選定する力を得るれたと感じていますが、遠回りをする必要は必要十分ではないので、新規事業担当者の方のお役に立てれば幸甚です。それでは書いていきます。
本をインプットする目的
そもそもですが、インプットを行う目的はなんでしょうか。当然ですが、アウトプットを行うためであり、アウトプットを最大化するためになります。
インプットした情報は途中で加工されることでスループットとなり、最終的に示唆や情報が抽出されることで、アウトプット(最終化)されていきます。
要は、アウトプットしたい内容(インプットする目的)が明確でない限り、インプットした情報はインプットされたままになるので、意味がない情報になってしまいます。
インプットしたものをスループットすることで、自分が認識できている情報に変換され、その情報に加工やエッセンスを加えることで、属人的な情報である"知恵"を抽出することができます。
残念ながら、属人的な知恵さえも、数年経てば知識に風化し一般化されることで、知識として誰かのインプット材料に戻っていきます。
この、「インプット→スループット→アウトプット」の一連のフローの着火点でもあるインプットを攻略することが、良質なアウトプットにつながりますが、インプットの手法について次章で書いていきます。
インプット手法における本の位置付け
アウトプットを最大化し知恵を抽出するために、インプットに時間を要してはダメなので、得られる情報によってインプットの手段を変え、状況に応じて適切なインプットを行う必要があります。
特に新規事業の様な、不確実性が高く再現性が極めて低い領域では、平準化された知識は存在しません。
なので、常に情報をアップデートできるようなインプットの方式を整備する必要があり、新規事業担当者向けにインプット方法を整理してみました。
本記事では、赤枠範囲内の本の紹介がメインになりますが、本を読んだ後は、先人達が現地点で汎用化しようとしている内容をウェビナーなどでインプットし、インプットできた内容をベースとした自分なりの考えを、先人達に1対1の形式で、確認しにいきます。
さらに理解を深めるために、先人達がこじんで発信しているアウトプットを読み込むことで理解度が「ぐんっ」と上がると思います。
それでは、本題である、新規事業担当者におすすめの本と読むべき手順について紹介していきます。
新規事業担当者におすすめの本と読む手順
新規事業は総合格闘技なので、様々な職種領域に関連する知識が必要と述べましたが、それらの知識をインプットできる本を22の分類し、読む手順についてまとめてみました。
特に説明する必要はないのですが、新規事業を深く理解したいのであれば、画像の内容以上に、新規事業に必要な要素を分解し、各分野に対する知識をアプデートしておけば、新規事業立ち上げ時に非常に役立ちます。
ここで、持論を挟ませてください。世の中的には「考えるより行動」や「知識より経験」と言った二元論で説明されることがありますが、「知識が伴った行動とそうでない行動」「知識が伴った経験とそうでない経験」と捉えると、どうでしょうか。
学習できる内容の深さに差異が生まれることは明らかでしょう。当たり前ですが、知識は「そんなこと、知らなかった」という情報を未然に防いでくれます。
これは、新規事業を立ち上げる際もよく起きる事象で、「そのように考えるのが定石的だと知らなかった」「その競合は知らなかった」「市場の需要が無いなんて知らなかった」などなど。
特に新規事業については不確実性が高いので、「知らなかった事象や情報をどれだけ事前に知り、大事故を防げるかゲーム」だと捉えています。そうでなければ、「ユーザーヒアリングは重要」とか「その市場はどれだけあるんだい?」とか「当社がやる意味はなんだね?」とかの論点は生まれないはずです。
話を戻しますが、新規事業担当者におすすめの本のタイトルを下記に記載しているので、下記画像を参考に、読んでみてください。
新規事業のやり方はほぼ暗記に近く、考え方を暗記してまずは量稽古を行う。これが重要なので、暗記材料をまずは書籍でインプットするのが吉です。
新規事業担当者におすすめの本
1.思考力
・思考とは
・思考方法
【戦略思考】
【推論】
【批判】
【推論】
【演繹・帰納】
・思考内容のアウトプット方法
2.精神論
3.実践論
【全体論】
4.アイデア立案
5.リサーチ
6.事業の検証
7.プロダクト検討/構築
【プロダクト戦略】
【テクノロジーの基本理解】
8.プライシング
9.ビジネスモデル
10.事業計画
11.戦略論
12.情報伝達
13.マーケティング
14.財務
15.M&A戦略/ファイナンス
最後に
いかがでしたでしょうか。新規事業や事業開発は総合的なスキルや業務を求められる特性上、様々な業務や知識を保有しているとキャリア上でも重宝される傾向になります。
実践してなんぼの世界ではありますが、スキルや知識を一度身につけると、汎用的に活用できるので、再現性が高い事業開発やスピーディーな新規事業開発が可能になるので、書籍を通じて色々とインプットしてみてください。