マガジンのカバー画像

月評出張版

54
「月評」は前号の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評するという企画です.「月評出張版」では,本誌と少し記事の表現の仕方を変えたり,…
運営しているクリエイター

#建築家

それぞれの「都市の更新」─『新建築』2018年11月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:楠本正幸 11月号のテーマは「都市の更新」であり,それぞれ特徴的なコンセプトとプログラムを持ったプロジェクトが数件紹介されている. 街の賑わいや魅力の原点としての「ストリート」─「渋谷ストリーム」「渋谷ブリッジ」

プロジェクトを通して社会・世界を考える重要性─『新建築』2018年7月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 『新建築』2018年7月号購入(Amazonはこちら) 『新建築』2018年8月号購入(Amazonはこちら) 評者:中山英之(建築家) 目次 ●それが人のための街と言えるのか ●海そのものがつくり直されうる世界で ●

ワークプレイス,どんな主体を時代の先端として捉えるか?─『新建築』2018年7月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:連勇太朗(モクチン企画)×中村真広(ツクルバ) 「そもそも『オフィス』的な機能や空間がなくても働けるじゃん」連  今,「働き方」があらゆる領域で変化しています. 働くことの概念の変容が,社会を変えていくことに直

「選択可能性」の重要性─『新建築』2018年6月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:連勇太朗×松島潤平 目次 ●「選択可能性」の重要性 ●「説明可能性」を担保した児童施設 ●未来に対して,何を価値として投影するのか 「選択可能性」の重要性連  6月号の特集対談では,保育施設に求められる役割が社

保育施設,「平面以外の工夫」と「子ども以外の工夫」─『新建築』2018年6月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 新建築2018年6月号(Amazonはこちら) 新建築2018年7月号(Amazonはこちら) 評者:饗庭伸 ●「平面以外の工夫」と「子ども以外の工夫」 ●「平面以外の工夫」─むく保育園,Fuji赤とんぼ保育園,認定こ

建築と土木─『新建築』2018年3月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:連勇太朗×岩瀬諒子 目次 ●「広場」の解釈 ●「つくること」と「変えないこと」 ●建築と土木のあいだ 「広場」の解釈連  今月のプロジェクトを見ながら,一昨年亡くなった小嶋一浩さんが,「専門家側が勝手に引いた都市