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【キャリア相談】モデルやメンターの見つけ方(50歳・会社員)

長野県松本市にお住いの50歳の会社員Aさんから頂いた相談を紹介します。

松本市の町中華「鳥きん」でキャリア相談を頂戴
焼鳥屋さんのような店名ですが町中華
地元の名酒「山清(さんせい)」で乾杯
外観は昭和観があります。
〆のラーメンは シンプルで懐かしい味 でした。

モデルやメンターとは言わないまでも何か迷ったりした時に相談できる人がいた方が良いいと思いますが、片木さんはモデルやメンターに当る人がいますか?

50歳・会社員Aさん

そこで今回は、Aさんのキャリア相談「モデルやメンターはいますか?」を頂戴して、「モデルやメンターの見つけ方」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

心理学者のバンデューラは自信(自己効力感)を生み出す源の1つとして、「モデリング」(その道で上手く出来ている人をモデル(手本)として観察すること)の重要性を提唱しています。
 
私の周りでも、
「いまの自分があるのは、〇〇さんという素晴らしい手本が自分の近くに居てくれたお陰です」
「自分が人生の谷底にいたとき、〇〇さんの一言でどれだけ救われたか」
など、自分の経験からモデル(手本)やメンター(優れた助言者・恩師)の重要性を語る方がけっこういらっしゃいます。
 
そうした経験が無い人でも、新入社員時代に
先輩社員がメンターとしてサポートしてくれた経験を持っている方は多数いらっしゃると思います。
 
ではこのモデルやメンターを
私は「どう見つけてきたか」について、ご参考まで次にお伝えします。

どこでもモデル、いつでもメンター

モデルになる人やメンターになる人との関係を何年も続けている(場合によっては一生続ける)方もいますが、私はこれまで
どこでもモデル、いつでもメンター」のスタイルでした。
 
社内の人であろうと、違う職業の人であろうと、先輩であろうと、同僚であろうと、後輩であろうと、
・この人は、これをどうやって身に付けたのだろう?
・この人は、こんな時どうするのだろう?
・この人は、このことについてどう考えるのだろう?
 
この人からそれを教えてもらいたいと思ったら、私は機会を捉えて
聞きに行って教えてもらうことを常としてきました。
(礼を尽くして聞きに行くと大概の方は喜んで教えてくれます)
 
そして聞いて教えてもらったことは聞きっぱなしにせず必ず記録しました。

輪島功一さんに聞きに行きました

輪島功一さんは私が健康のために通っているジムの名誉会長です。
ご存じの方もいるかもしれませんが、輪島功一さんはボクシングの世界チャンピオンとして6度防衛と2度のタイトル奪還を成し遂げたボクシング界のレジェンドです。 

50才を過ぎ、後半人生に迷いが生じていた当時、聞いてみました。

幸福をもたらした一番の要因は何ですか?
輪島さん)どんな局面でも“自分で舞台を演出”してきた事。
人間は、所詮ひとりでは生きられないんだよ。
よぉ~し、女房のために頑張るぞ!
生まれてくる子供ために頑張るぞ!
自分を信頼してくれた人のために頑張るぞ!
ってね。
 
後悔していることは何ですか?
輪島さん)後悔していることは何もない。
 
ほんとうに大切なモノって何ですか?
輪島さん)“簡単な事”を、如何に、継続できるか。
“難しい事”に比べて“簡単な事”を馬鹿にする人が多いけど、違うんだなぁ~。簡単な事を毎日コツコツ継続して積み上げていくと、簡単な事だけにその蓄積は膨大なモノになるんだよ。しかも簡単な事だから、足したり引いたり組み合わせたり、自在に出来るんだ。
 
人生の転機になったことは何ですか?
輪島さん)カルメロ・ボッシの持つ世界タイトルに初挑戦した時も、東洋チャンピオンの金沢英雄と対戦した時も、相手から怖がられて、「対戦したいなら、ファイトマネー“ゼロ”」って条件を突きつけられたんだぜ。信じられないだろ。そりゃプロとしては屈辱的だったよ。
でも、俺は、その条件を呑んださ。“必ずこのチャンスを活かしみせる”って。
嫌味に思われるかもしれないけど、その後、世界チャンピオンになって、一番稼いでいた頃の一試合のファイトマネー、6500万円だったんだぜ。 目の前の安定や一時の金で“人生の選択”を間違えちゃいけないってことだよね。
所詮、お金はお金でしかないしね。
 
もし今、あなたの目の前に40歳代の時のあなたが
いたら、何をアドバイスしますか?

輪島さん)こうしたら、ああなって、ああなったら、こうなって。なんて人生は所詮そんな図ったようにはいかないのだから。
そんな小賢しいこと、考える暇があったら、何だっていいから、
“今、これだ、っていうものに一生懸命、打ち込むことだよ”。
5年後、10年後に、
「ああっ、こういうことだったんだ」
「あの時、頑張っておいてよかった」
って思うように必ずなるから。ホントだぞ。 

モデル(手本)を超えて

よく言われている話として
米アップル社が生み出す数々のイノベーションは、
ゼロから生まれたものではなく、思いもよらぬモデル(手本)を見つけ出し、それを創造的に模倣することで生まれています。
 
自画自賛ですが、
私の「どこでもモデル、いつでもメンター」スタイルは、
フットワークが良いだけに「思いもよらぬモデル(手本)」に出会う可能性が高まります。
 
それを創造的に模倣するかどうか。。。 
次のテーマも重要ですが、まずは「思いもよらぬ」を楽しむことからスタートしませんか。
 
アナタの輝く未来のために!

 


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